59 / 102
4
4-13
しおりを挟む
「・・・・ぃててっ」
「だからさ、キミのそういう所がダメなんだって。
簡単に晶に触ってこようとしないでよ。」
佐藤先輩がパッと慎也の手を放すと、慎也が自分の手首を擦りながら私のことを見てきた。
「ヒマリ先輩といた時とは別人・・・っ。
このニコニコとした顔が逆に怖えーよ。
こんなに妹を溺愛してる兄貴がいると、晶と結婚するのは大変だろうな。」
「結婚なんてさせないよ。」
佐藤先輩が即答すると、またメニューを開いた。
「まだまだ結婚なんてさせるつもりないから。
まだまだセックスすることも許さないし、本当ならデートもさせたくない。
でも、あんまり厳しくすると隠れてコソコソとやり出し始めるから、デートくらいは・・・デート・・・くらいは・・・っ」
佐藤先輩がメニューに顔を突っ伏した。
「本当だったらデートも嫌だ・・・。
デートもして欲しくない・・・。
水族館とか遊園地とか・・・動物園とか、きっと何も楽しくない・・・。
絶対に楽しくないから・・・行って欲しくない・・・。
パンダよりも絶対にバスケの方が良い・・・。
絶対、バスケの方が好きじゃん・・・。
俺と2人でバスケしてれば良いじゃん・・・。」
「晶の兄貴ヤベーな・・・。
これはヒマリ先輩も、”私のことが好きなのか分からない"になるわ。
ヒマリ先輩が俺とか柳瀬と楽しく話してても何も動じなかった人と同じ人とは思えねー・・・。」
「でも、なんか数日前から凄くなっただけで、少し前まではこんなにでもなかったけど・・・。」
「ダメだ、全然お腹減らない・・・。
また小さくなる・・・ダメだ、何か食べないと・・・。
晶に金メダルを掛ける為に、何か食べないと・・・。」
佐藤先輩がムクッと起き上がり、またメニューを見ていく。
「ここのお店、量が凄く多いから食べきれないかもです。
テイクアウトの箱も貰えるみたいなので、残ったの持ち帰りましょうか。」
「そうなんだ・・・。
晶、それ残すの?」
「はい、ちょっと残しちゃいました。」
「じゃあ、それ貰おうかな。」
「え・・・、でも冷めちゃってるし、ハンバーガーもジュースもちょびっとしか残ってませんし、なんか・・・汚くなっちゃってますし。」
「いやいやいや、全然大丈夫。
大丈夫っていうか、晶に汚い所とかないって言ったじゃん。」
「もう・・・っ、恥ずかしいからこんな所でやめてください。」
「覚えてるじゃん、なかったことにしてさ。」
「・・・・・・もうっ、本当にやめてくださいっ。」
すぐ隣にいる佐藤先輩の所に私がお皿やジュースを移動させていく。
そしたら、それをジッと見ていた慎也が・・・
「なんか・・・・え、兄妹でヤッたりした?
晶と1年から同じクラスだけど、距離感こんな感じだったっけ?」
そんなことを聞いてきた。
それには固まってしまい・・・。
「俺はヤりたいよ。」
佐藤先輩が即答し、それにはバッと佐藤先輩のことを見た。
そしたら、見えた。
佐藤先輩が笑うことなく真剣な顔で慎也のことをみている横顔が。
「俺が世界で1番好きな女の子は晶だから。
晶とヤりたいくらいに愛してるヤバい”お兄ちゃん"が晶にはいること、絶対に忘れないでね。」
「衝撃的過ぎて忘れられませんって・・・。」
·
「だからさ、キミのそういう所がダメなんだって。
簡単に晶に触ってこようとしないでよ。」
佐藤先輩がパッと慎也の手を放すと、慎也が自分の手首を擦りながら私のことを見てきた。
「ヒマリ先輩といた時とは別人・・・っ。
このニコニコとした顔が逆に怖えーよ。
こんなに妹を溺愛してる兄貴がいると、晶と結婚するのは大変だろうな。」
「結婚なんてさせないよ。」
佐藤先輩が即答すると、またメニューを開いた。
「まだまだ結婚なんてさせるつもりないから。
まだまだセックスすることも許さないし、本当ならデートもさせたくない。
でも、あんまり厳しくすると隠れてコソコソとやり出し始めるから、デートくらいは・・・デート・・・くらいは・・・っ」
佐藤先輩がメニューに顔を突っ伏した。
「本当だったらデートも嫌だ・・・。
デートもして欲しくない・・・。
水族館とか遊園地とか・・・動物園とか、きっと何も楽しくない・・・。
絶対に楽しくないから・・・行って欲しくない・・・。
パンダよりも絶対にバスケの方が良い・・・。
絶対、バスケの方が好きじゃん・・・。
俺と2人でバスケしてれば良いじゃん・・・。」
「晶の兄貴ヤベーな・・・。
これはヒマリ先輩も、”私のことが好きなのか分からない"になるわ。
ヒマリ先輩が俺とか柳瀬と楽しく話してても何も動じなかった人と同じ人とは思えねー・・・。」
「でも、なんか数日前から凄くなっただけで、少し前まではこんなにでもなかったけど・・・。」
「ダメだ、全然お腹減らない・・・。
また小さくなる・・・ダメだ、何か食べないと・・・。
晶に金メダルを掛ける為に、何か食べないと・・・。」
佐藤先輩がムクッと起き上がり、またメニューを見ていく。
「ここのお店、量が凄く多いから食べきれないかもです。
テイクアウトの箱も貰えるみたいなので、残ったの持ち帰りましょうか。」
「そうなんだ・・・。
晶、それ残すの?」
「はい、ちょっと残しちゃいました。」
「じゃあ、それ貰おうかな。」
「え・・・、でも冷めちゃってるし、ハンバーガーもジュースもちょびっとしか残ってませんし、なんか・・・汚くなっちゃってますし。」
「いやいやいや、全然大丈夫。
大丈夫っていうか、晶に汚い所とかないって言ったじゃん。」
「もう・・・っ、恥ずかしいからこんな所でやめてください。」
「覚えてるじゃん、なかったことにしてさ。」
「・・・・・・もうっ、本当にやめてくださいっ。」
すぐ隣にいる佐藤先輩の所に私がお皿やジュースを移動させていく。
そしたら、それをジッと見ていた慎也が・・・
「なんか・・・・え、兄妹でヤッたりした?
晶と1年から同じクラスだけど、距離感こんな感じだったっけ?」
そんなことを聞いてきた。
それには固まってしまい・・・。
「俺はヤりたいよ。」
佐藤先輩が即答し、それにはバッと佐藤先輩のことを見た。
そしたら、見えた。
佐藤先輩が笑うことなく真剣な顔で慎也のことをみている横顔が。
「俺が世界で1番好きな女の子は晶だから。
晶とヤりたいくらいに愛してるヤバい”お兄ちゃん"が晶にはいること、絶対に忘れないでね。」
「衝撃的過ぎて忘れられませんって・・・。」
·
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる