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偽物のリンゴを女バスのエナメルバッグへと仕舞った私が、女バスのジャージを着たままの姿で動物園へと続く道へと歩いていく。
子どもを連れたパパとママ、ラブラブに見えるカップル、楽しそうな友達同士、そんな人達と一緒に私も動物園の入口を眺めながら歩き続ける。
「良い天気で、良かった・・・。」
まだ少しだけ桜が残った汚い桜の木を視界に入れながら歩き続け・・・
そして・・・
動物園の入口の前に緊張をした顔をしている慎也を見付けた。
慎也のそんな顔には小さく吹き出し、小走りで近付く。
「慎也!!」
「おおっっ!!練習試合お疲れ!!」
「慎也も練習お疲れ様!
ジャージのまま来たんだ?」
「それはそうですよ、俺はサッカーを頑張る男なので。」
「それも良いとは思うけど、あの時の佐藤先輩はちょっと変だったしあんまり気にしない方が良いと思うけど。」
「あれだけモテる男からのアドバイスを無視出来るかよ。
確かに俺ってエロいこともめちゃくちゃ考えてるから、すげー参考になったし。
俺はサッカーを頑張る男、俺はサッカーを頑張る男、俺はサッカーを頑張る男・・・。」
それには笑ってしまうと、慎也も少しだけ緊張がほぐれた顔で笑った。
「緊張してる顔よりもいつもの慎也の顔の方が絶対に良いよ!」
「サンキュ、いつもの格好良い顔でいるわ。」
「うん、格好良い格好良い、サッカー部で1番格好良い。」
「・・・それ、実は俺が自分で言ってるだけで誰にも言われてねーやつなんだよ。」
「そんなのはもうとっくに知ってるよ!
え、知らないと思ってたの?」
「知らないと思ってた!!」
そう答えた慎也に、私は少しだけ下を向きながら言った。
「あのね、慎也。」
「ん?」
「あのね・・・」
「うん。」
「私ね・・・・」
「うん。」
「実はね・・・」
「"佐藤先輩とは本当の兄妹じゃないの"だろ。」
「えぇぇぇ!!?知ってたの!?」
「いや、知らなかった。
"あいつら兄妹の距離感、ヤッた後のソレになってた”って言ったら、柳瀬から"その可能性もゼロではなさそう。佐藤の反応が少し気になった。"って言われて顎外れそうになった。」
「そっか・・・。」
「うん・・・。」
青い空の下、2人で動物園の前で少しだけ無言になる。
「で、本当にヤッてんの?」
「・・・エッチなこと、した。」
「ちょっと触ったり?」
「うん・・・。」
「ちょっと触られたり?」
「うん・・・。」
「ちょっとチ◯コ挿れられたり・・・?」
「・・・・・・・・・・・ぅん。」
「はあ・・・!?マジで・・・!?」
下を向きながら自分の頬を両手で隠した。
「昨日・・・高速道路の下で子ども達とも一緒にバスケをした後・・・私の家に来て、ご飯食べて・・・それで・・・その、佐藤先輩のアソコまで・・・入った・・・。」
"晶の胸とかアソコとか、俺以外の男が滅茶苦茶にしてる所とか、考えちゃうって・・・。"
"でも、無理・・・・死にたい・・・。
晶が俺以外の男にそんなことをされる前に、俺死にたい・・・。"
数時間前に聞いた、佐藤先輩が土屋先生に言っていたその言葉。
それは例え話でもなんでもなく、本当の意味で言っていた。
昨日の夜、私のおまたには佐藤先輩のおちんちんまで入った。
どうしてそんなことになったかは”此処"では詳しく話せないけれど、そんな凄いことになっていた。
「ごめん、ハッキリ言ってそれはちょっとショック。
今までずっとマジで"お兄ちゃん”と"妹”だと思ってたし。
だから水曜日の夜は冗談半分で言ってたし、柳瀬から聞いた時も”まさかそんなはずねーだろ"と思ってたけど、実際にヤッてたとしたらちょっと・・・チ◯コまで挿れたは結構・・・・いや、めっちゃ強い衝撃を受けた。」
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子どもを連れたパパとママ、ラブラブに見えるカップル、楽しそうな友達同士、そんな人達と一緒に私も動物園の入口を眺めながら歩き続ける。
「良い天気で、良かった・・・。」
まだ少しだけ桜が残った汚い桜の木を視界に入れながら歩き続け・・・
そして・・・
動物園の入口の前に緊張をした顔をしている慎也を見付けた。
慎也のそんな顔には小さく吹き出し、小走りで近付く。
「慎也!!」
「おおっっ!!練習試合お疲れ!!」
「慎也も練習お疲れ様!
ジャージのまま来たんだ?」
「それはそうですよ、俺はサッカーを頑張る男なので。」
「それも良いとは思うけど、あの時の佐藤先輩はちょっと変だったしあんまり気にしない方が良いと思うけど。」
「あれだけモテる男からのアドバイスを無視出来るかよ。
確かに俺ってエロいこともめちゃくちゃ考えてるから、すげー参考になったし。
俺はサッカーを頑張る男、俺はサッカーを頑張る男、俺はサッカーを頑張る男・・・。」
それには笑ってしまうと、慎也も少しだけ緊張がほぐれた顔で笑った。
「緊張してる顔よりもいつもの慎也の顔の方が絶対に良いよ!」
「サンキュ、いつもの格好良い顔でいるわ。」
「うん、格好良い格好良い、サッカー部で1番格好良い。」
「・・・それ、実は俺が自分で言ってるだけで誰にも言われてねーやつなんだよ。」
「そんなのはもうとっくに知ってるよ!
え、知らないと思ってたの?」
「知らないと思ってた!!」
そう答えた慎也に、私は少しだけ下を向きながら言った。
「あのね、慎也。」
「ん?」
「あのね・・・」
「うん。」
「私ね・・・・」
「うん。」
「実はね・・・」
「"佐藤先輩とは本当の兄妹じゃないの"だろ。」
「えぇぇぇ!!?知ってたの!?」
「いや、知らなかった。
"あいつら兄妹の距離感、ヤッた後のソレになってた”って言ったら、柳瀬から"その可能性もゼロではなさそう。佐藤の反応が少し気になった。"って言われて顎外れそうになった。」
「そっか・・・。」
「うん・・・。」
青い空の下、2人で動物園の前で少しだけ無言になる。
「で、本当にヤッてんの?」
「・・・エッチなこと、した。」
「ちょっと触ったり?」
「うん・・・。」
「ちょっと触られたり?」
「うん・・・。」
「ちょっとチ◯コ挿れられたり・・・?」
「・・・・・・・・・・・ぅん。」
「はあ・・・!?マジで・・・!?」
下を向きながら自分の頬を両手で隠した。
「昨日・・・高速道路の下で子ども達とも一緒にバスケをした後・・・私の家に来て、ご飯食べて・・・それで・・・その、佐藤先輩のアソコまで・・・入った・・・。」
"晶の胸とかアソコとか、俺以外の男が滅茶苦茶にしてる所とか、考えちゃうって・・・。"
"でも、無理・・・・死にたい・・・。
晶が俺以外の男にそんなことをされる前に、俺死にたい・・・。"
数時間前に聞いた、佐藤先輩が土屋先生に言っていたその言葉。
それは例え話でもなんでもなく、本当の意味で言っていた。
昨日の夜、私のおまたには佐藤先輩のおちんちんまで入った。
どうしてそんなことになったかは”此処"では詳しく話せないけれど、そんな凄いことになっていた。
「ごめん、ハッキリ言ってそれはちょっとショック。
今までずっとマジで"お兄ちゃん”と"妹”だと思ってたし。
だから水曜日の夜は冗談半分で言ってたし、柳瀬から聞いた時も”まさかそんなはずねーだろ"と思ってたけど、実際にヤッてたとしたらちょっと・・・チ◯コまで挿れたは結構・・・・いや、めっちゃ強い衝撃を受けた。」
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