【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha

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お兄ちゃんにそう言われて、理子は泣きながらまた叫ぶ。



「お母さんだって本当のお母さんじゃないのに・・・!!!
理子の本当のお母さんじゃないのに・・・!!!
お母さんみたいなこと言って怒ってくるのがムカつ・・・」



言い終わる前に、お兄ちゃんから思いっきりビンタをされた。



そして・・・



「イ"~ヤ"~っっっ!!!」



お兄ちゃんに今日もプロレス技を掛けられる・・・。



「そんな最悪なこと一生言うな!!
次言ったらじいちゃんの家にお前だけ返すからな!!!?」



そんな怖すぎることを言われ・・・



「も"・・・い"わ、な"い"・・・」



絞められながらそう答えると、やっとお兄ちゃんの腕が緩んだ。



「母ちゃんのことは一生悪く言うなよ?
何で俺がそう言うのか、分かってるか?」



そう落ち着いた声で聞かれて・・・



そう、聞かれて・・・



理子は号泣しながら頷いた。



「でも・・・理子の本当のお母さんは、どうしていないの・・・?」



「事故で死んだんだよ。」



「死んじゃったから、真理姉のお母さんみたいに天国にいるの?」



「天国なんてないだろ、死んだらそれで終わりなんだよ。」



「光一・・・!!」



お兄ちゃんのその言葉に、真理姉が珍しく大きな声を出した。



真理姉が珍しく怒った顔でお兄ちゃんのことを見ている。



「いるよ・・・きっと、天国にいるから・・・。
みんなで、今もきっと・・・心配して見てるよ・・・。」
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