175 / 241
11
11-3
しおりを挟む
「最近楽しそうだな、豊。」
今日も僕の机に来た鮫島君が、食べ終わったお弁当箱を片付けながらそう言ってきた。
「りーちゃんに、お願いされて・・・お姉ちゃんの・・・肌荒れの原因を、追い求めてる・・・。」
「あいつまたそんなことお前に頼んだのかよ!?
大学受験もあるのに、お前のことは何も考えてねーな!!
・・・まあ、真理姉の肌荒れを心配する気持ちは分かるけどな。」
「受験は・・・特に行きたい大学も、ないから・・・。
受かった所に、行くよ・・・。」
「こんな進学校で、毎回首席の奴は余裕だな!!」
「学校でよければ・・・鮫島君の勉強も、引き続き、見るよ・・・。」
「・・・マジで?」
「うん・・・。
少し教えれば、鮫島君・・・すぐに理解するし・・・。」
「豊の教え方はマジで分かりやすい。
真理姉もそうだけど、会話も別に噛み合ってねーわけじゃねーし、もっと自信持って堂々としてろよ。
何で姉弟揃ってそんななんだよ?」
鮫島君に改めて聞かれ・・・
「お姉ちゃんは・・・小学生の頃から、虐められてた・・・からじゃない?
りーちゃんから受け取った、動画で・・・見たけど・・・。」
「・・・じゃあ、お前もそれか!!」
「いや、僕は・・・全然・・・。」
「だよな!?
虐められてるの何も気にしてなかったもんな!?
なのに妙子の奴、お前のことを変に構うからもっとお前が虐められてな!?
理子も妙子もお前に構いすぎて、途中からお前を虐めてた理由は女絡みだったからな!?
妙子もあんな感じなのに人気あったし!!」
今日も僕の机に来た鮫島君が、食べ終わったお弁当箱を片付けながらそう言ってきた。
「りーちゃんに、お願いされて・・・お姉ちゃんの・・・肌荒れの原因を、追い求めてる・・・。」
「あいつまたそんなことお前に頼んだのかよ!?
大学受験もあるのに、お前のことは何も考えてねーな!!
・・・まあ、真理姉の肌荒れを心配する気持ちは分かるけどな。」
「受験は・・・特に行きたい大学も、ないから・・・。
受かった所に、行くよ・・・。」
「こんな進学校で、毎回首席の奴は余裕だな!!」
「学校でよければ・・・鮫島君の勉強も、引き続き、見るよ・・・。」
「・・・マジで?」
「うん・・・。
少し教えれば、鮫島君・・・すぐに理解するし・・・。」
「豊の教え方はマジで分かりやすい。
真理姉もそうだけど、会話も別に噛み合ってねーわけじゃねーし、もっと自信持って堂々としてろよ。
何で姉弟揃ってそんななんだよ?」
鮫島君に改めて聞かれ・・・
「お姉ちゃんは・・・小学生の頃から、虐められてた・・・からじゃない?
りーちゃんから受け取った、動画で・・・見たけど・・・。」
「・・・じゃあ、お前もそれか!!」
「いや、僕は・・・全然・・・。」
「だよな!?
虐められてるの何も気にしてなかったもんな!?
なのに妙子の奴、お前のことを変に構うからもっとお前が虐められてな!?
理子も妙子もお前に構いすぎて、途中からお前を虐めてた理由は女絡みだったからな!?
妙子もあんな感じなのに人気あったし!!」
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
無表情いとこの隠れた欲望
春密まつり
恋愛
大学生で21歳の梓は、6歳年上のいとこの雪哉と一緒に暮らすことになった。
小さい頃よく遊んでくれたお兄さんは社会人になりかっこよく成長していて戸惑いがち。
緊張しながらも仲良く暮らせそうだと思った矢先、転んだ拍子にキスをしてしまう。
それから雪哉の態度が変わり――。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる