【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha

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「理子ちゃん・・・!!」



カメラを片手に持っているりーちゃんに女の子達が焦った声を出した。



「お兄ちゃんに何の用?
スマホなんて出して。」



「いや・・・鮫島君と岩渕君も入社したばっかりだし、歓迎会でもどうかなって誘ってて!!」



「理子ちゃんもおいでよ!!
うちらの同期の男子達にも声掛けるし!!」



女の子達が焦りながらそう言うと、りーちゃんが顔をしかめた。



「はあ?そんなの私が行くわけないじゃん。
お兄ちゃんだって行かないでしょ?
あっちのお兄ちゃんには自分達で聞いてみてよ、多分行かないけど。
あっちのお兄ちゃん、飲み会とか絶対に行かないから。」



りーちゃんがそう言いながら僕を見上げてきて、僕は自然と笑いながら頷いた。



それでも女の子達は・・・



「鮫島君に聞きたくても、鮫島君社内にいないから聞けないしさ!!」



「前の会社は若い子いない所だったんでしょ?
うちの会社だったら飲み会行くかもしれないし!!」



「・・・あっちのお兄ちゃんのことは自分達でどうにかしてよ。
そんなことより、こっちのお兄ちゃんのこと狙わないでよね!!」



りーちゃんがそんなことを言いながら僕の腕に絡まってきた。
そんなりーちゃんに・・・女の子達が大きく笑った。



「それは絶対にないから安心して!!」
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