【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha

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あとがき

2022.12.1～2022.12.27

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真理の弟の豊と、光一の妹の理子の物語でした。
真理の物語を進めている間中、ずっっっっと頭の中で理子が暴走していました。
私の物語も早く進めろと、早く豊と結ばれたいと、暴走していて。
なので、私は次の物語が理子と豊の物語になることは分かっていました。

なのに、真理の物語では豊の存在が薄すぎて！！
名前も出てこないくらいで！！

でも、真理の肌荒れの為に分析した資料を作ってくれたことは出てきました。

そして、もう1つ前の物語、妙子の物語では豊も多少出てきていて。
給食を綺麗に食べられない男の子。
クラスの男子達から虐められている男の子。
サメからは特に虐められている男の子。
それでも、顔を上げてサメを見ている男の子。
妙子の会社の面接に来て、採用されました。
妙子が男子よりも強くなりたいと思うキッカケとなったのが豊。
豊を守る為に。
勉強をする豊の姿を守る為に。

そして、理子。
真理の物語の方で理子は沢山登場してきました。
でも甘噛みの理子ばかりで、最後の最後で和に噛み付いただけでした。

今回1番驚いたのは、豊の戦略。
理子の動画配信の分析と戦略をしているのが豊だとは知らなかったので私も驚きました。
あらすじも設定も出来ないので(^_^;)

それが、桃子の会社の新商品をボロクソに言って話題にさせ商品の売上げを上げたのも、
和と光一をライブ配信に突撃させたのも、
豊の戦略だった！！
真理の物語では真理の視点しか私も追えないので、真理も知らない&気付いていないなら私も気付けるはずもない。

なので、今回はそれに凄く驚きました。

あと、理子が加賀製薬に飛び入りで面接にきた場面も。
これは妙子の物語で少しだけしか話題に出ていなくて。
こんな流れだったとは。

真理の物語の時に、おじいちゃんが言っていたのは知っていました。
光一と理子のことを“獰猛な珍獣”と。

それがどういう意味なのかと思っていたら、まさかの理子はピンク色の鮫だったという・・・。

幼稚園の時の理子には私も胸が苦しくなりました。
真理のお母さんの時もそうでしたが、私は学生時代に母親が死んでしまうかもしれない状況になり、その後は長年障害者でした(現在も完治はしていません)。
それと、旦那は学生時代にお父さんを亡くしています。

お父さんやお母さんが死んでしまう物語、私の物語ではたまにあって。
私の経験が元になっていることが多いのでそうなのだとは思うのですが、追っていてめちゃくちゃ苦しいです。

どうして私のお母さんなんだろう？

お母さんがそうなってしまった時、私も何度も思いました。

そして、ご飯もね。
『ムラムラモヤモヤ～』『花火の音が終わるまで～』でも出てきますが、母の味は偉大だと思っています。
食べられなくなった時に、強くそう思いました。

料理はそこまで上手ではない母でしたが、それでも母のご飯が1番好きでした。
1度だけひじきの煮物が残っていて、きょうだいもたまたま実家にいる時。
その時に何故か母がひじきチャーハンを作ってくれました。
何年ぶりか分からない料理で。

出てきたのは、白米もゴロゴロと残っているひじきチャーハンで。
手足も上手く使えないので、勿論見た目も悪く味付けも混ざっていないのが見ただけで分かるくらいで。

でも、一口食べたら母のご飯の味でした。
それにきょうだいと盛り上がったのは今でも忘れられません。

それから長い年月が経ち、私が妊娠をして初期から寝たきりになってしまって。
逆に母がしっかりしてきて私のお世話をしてくれるようになった頃、また料理を少し作れるくらいにまでなって。
どんなにお高い外食のご飯を食べても、お弁当を食べても、私にとってはそんなに上手ではない母のご飯が1番美味しくて1番大好きだと改めて思いました。

自分の子どもが3歳になり、私のそこまで美味しくない料理を「ママのご飯が1番美味しいね」と言ってくれるのが本当に幸せなことだと母になって母の気持ちも知りました。

なので、私にとってご飯を食べることは結構特別で。
家族でご飯を食べること、母のご飯を食べること、父が母の代わりに作るご飯を食べること、きょうだいがたまに作るご飯を食べること、旦那の手の込んだご飯を食べること。
それらは、“ありがたく、戴く。”
そんな気持ちになってご飯を食べています。
(自分のご飯だけはそんなにですが。)

ご飯を作るのも大変なんですよね。
自分の為だけではなく、家族の為に作るご飯は。
買い物から献立から料理から後片付けまで。
それを豊も知ることが出来て安心しました。
理子がカメラを回していたから豊も見ることが出来ましたね。

嘘も社交辞令も誤魔化すことも出来ない真理と豊。
これは完全に私の旦那がモデル。
私は目も良いですが口も良いタイプで。
会社の社長がこのようなタイプだったので、社長の下で仕事をしていたり営業や接待に同席していたので私も仕事ではこんな感じの人に。

なので、今度は人の言葉を信用出来なくなってしまうことも増えて。

そんな中、旦那は嘘も社交辞令も誤魔化すこともしないタイプで。
“この会社で昇進したいなら上手くやりなよ～”と思っていましたが、そういうことを絶対にしない旦那に恋をしましたよね。
そして、会ってみてビックリ。
旦那のお母さんも旦那にソックリで。

サッパリとした人で、“こうは言ってるけど本心はどこにあるんだろう”と悩むことをしなくていいので本当に良いお姑さんで。
お母さんもとても苦労をしてきた人だからか、人が傷付くであろうことは絶対に言いません。
いつも明るくて元気で、このお母さんに育てられたから旦那はこうなんだなと納得。

心からの本当の言葉が1番受ける方にもスッと入ってきますよね。

理子が拘っていた、“お兄ちゃん”と“妹”で結婚するということ。

私はサメ同様、「お兄ちゃんと妹だけど付き合うのでいいじゃん」と心の中で何度も突っ込みを入れました。
が、作者であって作者ではないので私の突っ込みは何も物語には影響されず。

どうしたのかと思っていると、理子のお母さんが分かっていましたね。
理子にとっては彼氏なんかよりも家族が1番特別なんだと。
本当の家族が光一しかいない理子だからこそ、理子にとっての“お兄ちゃん”は中でも特別なのだと。

光一のことが特別な素振りは一切ありませんでしたが、光一が嬉しそうに笑った顔を見て懐かしくて泣きそうになった理子。
それを追っていて、私も初めて知りました。

妙子の物語でも真理の物語でも理子の物語でもいつも怒鳴っていたサメ。
でも、言っている内容に私は頷くしかないような内容で。
今回の物語で、光一も光一なりに頑張っているであろうことが少し見えました。

あとは、渡。
営業スマイルをしていない時の渡は、個人的には和によく似ているなと思って。
真理が和のことを好きになったのもここでもっと納得。

米倉妹も幸せになりそうでよかった！
ここで米倉妹がまた出てくるとは驚きましたけど、最初の場面の男の人に繋がるとは！！
理子が現実世界でもカメラを回していたお陰！！

妙子、真理、理子は、この厳しい現実世界でも中身は変えない方針で育てられました。
そして豊も途中までは。
変えたくても、変えられなかった。
誰の言葉も入ってこなかったから。

でも、変わりましたね。
光一や理子と一緒に暮らすことになってから、良い刺激になったようです。

周りの目なんか気にしないで、なりたい自分になる。
そんなお母さんの言葉がありましたが、豊は周りの目も気にするなりたい自分に変わってきたようです。

今回は柳川二葉でてきました！嬉しい！
真理の時は葛西でしたが、今回は二葉！
相変わらずスキルアップの達人！！

加瀬母の会社まで出てきて今回はめちゃくちゃ豪華！！

そして、途中まではラブシーンがガンガン入っていたのに最後までしませんでしたね！！
私の物語はこういう場面も大切にしています。
私自身がこっちも大切だと思っているので。
物語に不要な場面だけをカットすればベリーズカフェさんでもエブリスタさんでも非公開にならなかったのでラブシーンもガンガン入れています。

なのに、私の物語で最後までしなかった2つ目の物語となりました！！
1つ目の物語は、10年前に追った物語！！
その物語も血の繋がらない兄妹の物語！！
元々ホームページだけでやっていたので、その物語が1番反響が大きい物語なのに最後までしなくて。

コメントで「どうにかして最後まで！！」と沢山沢山頂きましたが、それでも出来ず・・・。
作者であり作者ではないので、物語の登場人物が動かない限りは私も物語を追えなくて。
理子と豊の物語はここで一旦動かなくなってしまったので、最後までしてほしくても追えない！
私が書いているのではなくて、動いている人達を私が追っているだけなので・・・。

私も気になるのですが、サメによってあの2人はまだ最後まで出来ないらしいですよ！！

あとはサメ次第なのかな？
サメは理子の物語の最初から最後まで煩く頭の中で暴走してきて、途中から同時連載にしようか何度も悩みました。
でも、理子の物語との同時連載だと変なことになりそうだったので私はそれを阻止。
大暴れして煩いので、これからサメの物語に入ろうと思います。

最後までありがとうございました。

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