ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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『ダンジョン製薬』との打ち合わせを終えた花子。

「やりましたよ! なかなかの額がもらえそうです!」

「おお! 流石、花子さん!」

アキラに親指を立てる花子。

「でも条件があります。
これからの冒険ではヘルメットに『ダンジョン製薬』のステッカーを貼ります。
そして、配信で回復アイテムを使わないといけません」

「なるほどね。ステッカーかぁ! いいね、プロっぽくなってきたよ!」

「でも、企業のステッカーを貼るわけですから、うかつな発言や放送禁止用語なんかには気をつけてくださいよ! 失言はスポンサー切られますから!」

「あー、たまに差別発言で炎上とか、ネットニュースになってるもんね」

最近の配信者ブームで、スポンサーにつく企業は増えた。
しかし、配信者の不用意な発言で炎上し、スポンサーに切られることも珍しくない。


「そうです! まあアキラさんはその辺の心配はないとおもいますけどね」

「放送禁止用語か……どんなのがあるのかな?」

「んー……例えば、●●●とか●●●、なんかはアウトですね」
恥ずかしげもなく、とんでもないワードを言い放つ花子。

「花子さん……アンタがアウトだよ……」
妙な興奮を感じるアキラであった。

「と、とにかく! これからは発言も気をつけましょう!
私たちはプロフェッショナルなんです!」

「おお! プロフェッショナル! いい響きだ……」
今までの人生、プロフェッショナルという言葉に縁のなかったアキラは、その言葉を噛みしめていた。

さっそく『黒のヘルメット』にステッカーを貼ることに。

「うん! いいね!」
シンプルな真っ黒のヘルメットに貼られた『ダンジョン製薬』のステッカーを眺めるアキラ。

「ふふふ、ヘルメットじゃ足りないくらいの案件を集めてやりましょう!
薬草とポーションもたくさん貰ってきましたよ」

箱いっぱいの回復アイテムだ。これをダンジョン配信で使って宣伝するのだ。

「アキラさんにはガンガン戦って、傷を負ってもらわないとスポンサー様に合わす顔がありませんね!」

「……恐ろしいことを言うね……」



「さあ、さっそく配信を始めましょう!
いいですか? 回復アイテムの素晴らしさをアピールするんですよ!」

「オッケー! 任せてよ」

「でも、気をつけないといけないのは、あまりに宣伝しすぎると視聴者は冷めてしまいますからね」

「なるほど……確かに。俺もスポンサーの宣伝ばかりする配信を嫌いになったことあるな……」

「いい感じでほめる、それでいてやり過ぎない! そんな具合で頼みますよ」

「難しい注文だなぁ……」


「ゴホン。こんにちは! 『アキラちゃんねる』の配信を始めますよぉ!」

◆コメント欄◆

【名無し お! 待ってました】


【名無し アキラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!】


【名無し おいおい! なんだそのステッカー?】


【名無し もう案件来たのかよ!?】


「ふふ、みなさん。お気づきのようですね……本日の放送は『ダンジョン製薬』の提供でお送りします!!」

『バカッ! アピールし過ぎですよ……』

ワイヤレスイヤホンには花子の呆れた声が流れた。

「そ、それでは、今日はレベル4のダンジョンへ行ってみましょう!」

『アキラちゃんねる』レベル4の配信はこうして始まった。

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