ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 世界各地に異世界と繋がるダンジョンが現れて数十年。

 世界中の若者が一攫千金を求め、ダンジョン冒険者やダンジョン配信者になるダンジョンブームが起きていた。

 この少女もダンジョン配信者を夢見ていた。

 ◇

 遡ること数日前。

「よし! やっとチャンネル開設できたわ!
 うーん、チャンネル名はどうしようかしら? 本名はやめておきたいし……『まどかチャンネル』にしましょう」
 念願のチャンネルを開設し、一刻も早く配信がしたい彼女はダンジョン配信ではなかったが配信を始める。

「うーん……顔は映せないわね。うちの学校こういうの厳しいし……とりあえず声だけで……
 ゴホン、みなさん! 初めまして!
 今日から配信を始める『まどかチャンネル』の、えーっと……『まどか』です!」

 ◇

 女性ダンジョン配信者はまだ珍しく、顔を映さなくても面白いトークとダンジョンでの戦いっぷりが評価され、徐々に人気が出てきた。

「うーん……チャンネル登録者は増えてきたけど……もっと配信を増やさないとトップ配信者にはなれないわね!
 でも……ダンジョンって入場料高過ぎじゃない……?」

 高校生のまどかにとってダンジョンの入場料は高く、ダンジョンでの配信はなかなかできなかった。

「あーもう! ダンジョン行きたいなぁ。バイトもっと増やそうかしら?
 配信でチップももらえるけど装備やらアイテムやらで全然お金が残らないわ……」

 人気配信者は毎日配信をする者が多い。
 配信の回数が減るとファンはあっという間に離れてしまうのだ。

 人気は出てきたとはいえ、少ないダンジョン配信ではファンが減らないか? まどかは不安だった。

 そんなある日。

「ん? 新しい配信チャンネルが出来たのね? えーっと『アキラちゃんねる』?」

 次々と現れるダンジョン配信者、研究熱心なまどかはライバルのチェックも欠かさない。

「うん……この『アキラちゃんねる』は大したことないわね。よくいるお粗末な配信者だわ。
 ふふ、『まどかチャンネル』の脅威にはならないわね!」

 この時点ではまどかは『アキラちゃんねる』は、「どうせすぐに消えるチャンネルの1つ」だと思い、気にも留めなかった。

 翌日。

「あら? 今日も『アキラちゃんねる』は配信するのね? いいわね、大人はお金をたくさん使えて……
 ん? 目出し帽? ああ、カメラマンを雇ったのね……新人のくせにムカつくわ!」

【名無し は? カメラマンつき? 生意気ね】
 まどかはイラつき、『アキラちゃんねる』にコメントをする。

「なによ、コイツ? せっかくカメラマン雇ったのに画質がクソね!
 キィーッ! ムカつくわ! 私が毎日配信できれば、もっと最高の配信をできるのに!」

 まどかは再びキーボードを叩く。
【名無し  画質悪いわね……カメラマン雇う前に良いカメラ買いなさいよ!】

 誰よりもダンジョンへの熱い情熱を持っているが、高校生でお金がなく悔しい思いをするまどかであった。
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