ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 翌日も、ダンジョン配信をする『アキラちゃんねる』を視聴するまどか。

「くそぉー……今日もやるの? 3日連続よ? コイツどんだけ金あるのよ!?
 あら? 目出し帽はやめてヘルメットにしたのね? うん、私でもそうするわ。
 SNSアカウントも作って配信の宣伝をして……なんか優秀なサポートでも入ったのかしら?」

『アキラちゃんねる』に花子が加入したころ、優秀なプロデューサーの存在をいち早く感じ取っていたまどかであった。

 その日の『アキラちゃんねる』の配信は、花子のアドバイスもあり、今までとは違った。

 ヘビに襲われ絶叫するアキラにチップが飛び、コメント欄は爆笑の渦に包まれる。

【名無し もう『アキラちゃんねる』が覇権だわ】
 そんなコメントも見て、心中穏やかではないまどかであった。

 それからも『アキラちゃんねる』はポーションの企業案件も入ってきたようで、その配信がまた悔しいが面白い!

 さらにカメラマンが映りこむハプニングが起こり、カメラマンがとんでもない美女と判明。
 ネット上はお祭りになっていた。

 そこでまどかは見てしまった。SNSの『#花子 まどかチャンネルを超える』というトレンドワードを……

「キィーッ! なによコレ! ムカつくわね!」

 そしてある日。まどかがもっとも恐れていた事態が起こる。
 今後『アキラちゃんねる』では、マスクをしているとはいえ、花子が顔出しで配信するというのだ。

【名無し 花子さん……可愛すぎるわ。完全に『まどかチャンネル』超えたわ】
 このコメントを見て、まどかは絶句した。

 今までの『アキラちゃんねる』は強力なライバルだったが、まどかとは違い男配信者だった。
 まどかがダンジョン配信さえできれば、ファンの量なら負けないだろうと。
 しかし、花子の出現で話は変わった。このままでは本当に『まどかチャンネル』は終わってしまう。

「くそぉー、私の方が可愛いのに……どうして……」
 まどかはある決心をした。

「こ、こうなったら……私も……顔出し配信する時が来たみたいね!
 私みたいな可愛いJKが顔出し配信すれば、こんなオバサンには負けないわ!
 そうすればチップもたくさん貰えて、ダンジョンにももっと行ける……
 うん、これでいきましょう!」

 花子がダンジョン配信の女神になっていたころ、裏では1人のJKは怒りの炎に燃えていたことを花子は知らなかった。


「とはいっても、顔を完全に出すのは危険だわ! 学校にバレたら大変!
 花子みたいなマスクでもいいけど……あ、これにしようかしら?」

 まどかはネット通販でアキラのような顔がすべて覆われたフルフェイスではない、口元が少し隠せ、顔の見えるタイプのヘルメットを購入する。
 自分の可愛さをアピールしつつ、身バレを防げるちょうどいい具合のヘルメットだ。

「あと……武器ももっと良いのを買わないとダメね! 衣装も可愛いのを……
 うぅ……お金足りるかしら? あ、お年玉の残りがあったわね!」
 まどかは『アキラちゃんねる』に、いや、花子に打ち勝つため有り金を払いて、大量のアイテムを購入する。

「ふふふ……待ってなさいよ、花子! あー、早くアイテム届かないかなぁ!」

 見ず知らずのJKに恨まれていることを知らない花子であった。
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