ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「なるほど……お前たちはレベル10のダンジョンで苦戦したわけだな?」

 髭モジャの店長はアキラたちの話を聞いていた。



「はい……恐ろしいゴリラでしたよ……」

 アキラはなぜか店長を見て、ボスゴリラのことを思い出していた。



「レベル10か、たしかにその辺のレベルから難易度はグッと上がるな。

 遊び半分で行くとケガじゃすまない時もある。

 お前らはなんの武器を使っていたんだ?」



「俺は『鉄の剣 レア度★★☆☆☆』で、彼女は電気銃ですね」



「かぁーっ! 嫌だねェ、電気銃かよ。俺はな、そういう近代武器ってのは好きじゃねェな!

 男なら剣・槍・弓だろ!? ロマンがねェよ」



「あのね……私は女なのよ! 男のロマンを押し付けないでちょうだいッ!」

 今日の花子さんは怒ってばっかりだな……、アキラはそう思った。



「まあ時代の流れってやつかねェ? その点、ボウズはいいな、鉄の剣ってのは男らしい!

 よくその武器でレベル10をクリアしたもんだよ」



「はは……ダンジョンガチャでたまたまゲットしたアイテムですよ」



「なるほど。自分がダンジョンガチャでゲットした武器の方がカラダに馴染みやすくて、レア度以上の力を発揮する! なんて話を聞いたことあるが本当かもしれんねェな」



「へぇー、自分でゲットしたアイテムの方がいいですかね?」



「まあ噂の1つだな。それが本当ならアイテムショップは商売にならねェよ。ガッハッハ!

 ウチにはいいアイテムがある。予算はどれくらいだ?」



 アキラは財布の中身を見せる。



「……うん、まあ……中古品ならそこそこの買えるな。

 この辺のアイテムがいいじゃねェか?」



 ズラッと並ぶレア度★★★☆☆のアイテムたち。

 中古品だがメンテナンスはしっかりされており、安心して使えそうだ。



「おっ! この剣なんかカッコいいな!」

 アキラは剣を持ち、感触を確かめる。



「ああ、それは良い武器だが……ボウズ、武器もいいが、まずは防具から見たほうがいいぞ?」



「防具? もちろん防具も買うつもりですけど?」



「カァーッ、これだから素人は困ったもんだ!

 どいつもこいつも『カッコいい武器、強い武器!』その気持ちは分かるがな、初心者のうちはまずはしっかりした防具を買え!

 極論、防御力が高ければ死ぬことはない!」



 店長は熱く語る。



「たしかに……武器のことばかり考えていたな……」

 痛いところを突かれたアキラ。



「そりゃお前らが金持ちなら、良い武器と良い防具を買わせるがな、その予算なら今日は防具に金をかけろ!」

 ぶっきらぼうな言い方だが、店長は客のことをしっかりと考えていた。



「なによ、このセクハラじじい……良い奴じゃないの……」

 酷い接客を受けつづけていた花子は店長の接客に感動した。



「おい、姉ちゃん! 誰がセクハラじじいだ!!」



 すっかり仲良く? なった花子と髭モジャ店長であった。
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