ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 店長に言われ、アキラたちはレア度★★★☆☆の防具から見て、残った資金で武器を買うことにした。





『防御力が高ければ死ぬことはない』



 という店長の言葉は2人に刺さった。







「お、姉ちゃんは『防御の指輪 レア度★★★☆☆』を持ってたのか。そのアイテムならレベル10以上のダンジョンでも大丈夫だぞ」





「え? これそんなに良いアイテムなの?」



 花子は指にはめた指輪を見る。





「メチャクチャ高かったからね……忘れたのかい?



 自分だけレア度★★★☆☆の『防御の指輪』を買ってきたね、花子さん……」





「うぅ……その説は……」



 アイテムの領収書を渡されたアキラは値段をしっかり覚えていた。





「姉ちゃんが買うならスピードを上げるアイテムなんかがいいかもしれねェな!



 俺ァ、電気銃のことはよくわからねェが、動き回ってモンスターを撃つ場面もこれから増えてくるだろ?」





「く……悔しいけど、めちゃくちゃ的確なアドバイスね……」



 口は悪いが、客のことをしっかり考える店長に信頼をおぼえる花子だった。







「ボウズはヘルメット被ってるのか? ……若者の感性はよくわからねェな。



 ヘルメットは今のを使いたいなら、姉ちゃんと同じようなアクセサリーの防御力アップのアイテムがいいんじゃねェか?」





「そうですね、小物なら邪魔になりませんけど……でも、この盾メチャクチャかっこいいな……」



 アキラは店に置かれた盾を見つめる。





「お、見る目があるな。昔は冒険者の装備は剣と盾があたりまえだったのよ!



 それが最近は、便利なアクセサリー系の能力アップアイテムが増えてきてな、使うやつは減っちまったな」





「なるほど……でも、いいな盾……どうかな? 花子さん?」



 アキラは盾を持って、構えて見せる。





「盾……重くないですか? 同じ防御力ならアクセサリーの方がお手軽ですけど……」





「まったく、花子さんは分かってないな! このカッコよさを……俺も盾を使って『成り上がり』たいよ!」



 髭モジャ店長のような事を言い出すアキラであった。





「カッコよさ重視ですか。うーん、盾は大きくて邪魔なんで、私は持ちたくないですけど……配信的には『THE・冒険者』って感じがして悪くないですね!」



 プロデューサー目線では盾は悪くないチョイスだったようだ。





「そうだよね? よし! 店長、俺は盾をもらいますよ」





「お、嬉しいねェ! 今どき盾はなかなか売れねェからな! よし! いいヤツを安く売ってやるよ!」



 久しぶりに盾が売れるとあって、店長は大サービスでいい盾を用意してくれた。





「あとは武器だな? ったく、お前ら貧乏だからな……残りの金でこの剣もつけてやるよ」





 店長は残った資金でレア度★★★☆☆とはいかないが、鉄の剣よりも少し上の武器をサービスしてくれた。





「店長……あなたこそファンタジー漫画の武器屋だよ……」



 仲良くなると気のいい店長にアキラは感動していた。





 こうして無事、2人の装備が揃った。
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