ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 買い物を終えた2人の装備はこうだ。



 アキラ

『鋼の剣 レア度★★☆☆☆』

『黒のヘルメット レア度★★☆☆☆』

『銀の盾 レア度★★★☆☆』



 花子

『電気銃 企業案件の市販品』

『防御の指輪 レア度★★★☆☆』

『スピードの指輪 レア度★★☆☆☆』



「ガッハッハ、これでレベル20くらいまでは死なずに戦えるんじゃねぇかな?」



「店長……ありがとうございました! おかげで良い装備を揃えられました」

「……フン、ありがとうございました。また来ます……」

 店長に頭を下げる2人。



「おう、また来い! 無理はすんなよ」

 店を去る2人手に振る店長。



 はじめはどうなることかと思った買い物だったが、予算内で最高のアイテムを揃えることができた。



 ◇



「いやぁー! いい買い物できたね」



「はい! さっそく今夜からこのアイテムを使って配信しましょうね!

 ふふ、『スピードの指輪』どれくらい速いんでしょうか……?」



 2人は新しいオモチャを買ってもらった子供のように、ウキウキで帰路につく。



「それにしても、はじめは怖そうな店長だったけど、いい人だったなぁ……」



「まあ……そうですね。でも、水着で配信しろと言われたことは忘れませんがッ!」

 花子は拳を握りしめる。



「はは……」

(しかし、水着ってのはなかなか良いアイデアかも知れないな……登録者すごいことになるぞ!?)



 アキラの脳裏に浮かぶ水着姿の花子。その時。



「うっ!」

 アキラは鼻血を吹き出す。



「ちょっとアキラさん! 大丈夫ですか!?」



「だ、大丈夫……気にしないで……」

 童貞のアキラに刺激が強すぎたようだ。



「最近おかしいですよ……? 昨日、お隣に荷物を届けた時も血まみれで帰ってきてましたし……」

 理由を知らない花子は本気で心配する。



「本当に大丈夫なんだ……忘れてくれ……」

 理由なんか言えるわけないだろ! アキラはそう思った。



 ◇



 今日も血まみれで帰宅するアキラ。

 自宅前に着いた時、



「あら? 誰かいますよ?」

 花子が言う。



「ん? ッ!! き……君は……!!」



 家の前には菓子折りの袋を持った、1人の美少女が立っていた。

 その美少女を見たアキラは戦慄した……



「あ……な、なにか用……?」



「昨日はありがとうございました……九さん……」



 美少女は隣人の円山さんのお嬢さん。

 彼女が『まどかチャンネル』のまどかということをアキラは知らない。

 しかし、彼女は『アキラちゃんねる』の秘密を……アキラの部屋のダンジョンのことも知っている。



「昨日のお礼がしたくて……お邪魔してもいいでしょうか?」

 ご丁寧に菓子折りを持って、不敵に笑うまどか。



「お、お礼なんて……そんな……」

 全身から汗が吹き出し、震えるアキラ。



「あらあら……今日も九さんは血まみれなんですわね……この変態が!」

 まどかはアキラを睨みつける。



「ヒ……ヒィィッ!」

(おわった……俺は……児童ナントカ法で訴えられるのか……?)
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