ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「―――で、俺が段ボールを届けた時にまどかちゃんが―――という事なんだ……」

 修羅場に立たされたアキラは、一連の流れを説明した。

「なるほど……それでアキラさんは鼻血ダラダラで帰ってきたんですね……
 鼻血って……アキラさんは中学生ですか……?」

 鬼の形相で仁王立ちする花子の前で、正座をするアキラとまどか。

「まったく……さっきまでちょっとカッコイイと思ってしまった自分が情けないです……
『このダンジョンは……俺たちのダンジョンだッ!』でしたっけ?
 よくこんな事をカッコつけて言えたもんですね……」
 アキラを見下ろす花子。

「うぅ……」
 何も言えないアキラ。


(なんで私まで正座してるの……?)
 なぜか流れでアキラの横で正座で座るまどか。
 威勢のいい彼女も鬼モードの花子の前では涙目だった。

「……でも事故なんです……本当です……」
 アキラは必死に説明を続ける。

「高校生のハダカって……ドン引きしますよ……」
 花子はゴミを見るような目でアキラを見る。

 どうするか迷う花子だったが、
「はぁ……分かりました。
 ダンジョンを使わせるのはアキラさんがいいなら仕方ないですね」

「ほ、本当ですか!?」
 驚くまどか。

「ええ……まあ何はともあれ、アキラさんが……まどかさんのハダカを見たという事ならお詫びですね……」
 アキラを睨みつける花子。

「グッ……」
 申し訳なさそうにうつむくアキラだった。

「あ、ありがとうございます! やった!」
 ダンジョンが使える! と、大喜びのまどか。

「でも……」
 花子は続ける。
「このダンジョンのことは絶対に秘密ですよ。もし誰かに喋ったら……分かってますね…?」

「ひっ……い、言いません……絶対に……」
 花子の殺気に満ちた目に震えるまどかだった。

「それと! アキラさんがあなたのハダカを見たことで脅すのは、これで終わりですよ?」

「は、はい……」
(チッ、残念だわ。もう使えないのね!)

「まどかさん……分かったわね……?」
 花子はまどかを睨みつける。

「は、はいッ!」
(この女……おっとりしてそうなのに……恐ろしい女だわ……)

 花子には逆らわないでおこう、まどかはそう思った。



「ははは……これで一件落着……かな?」

「何バカなこと言ってるんですか! 反省してください!
 ライバル配信者にダンジョンを使わせるなんて……『アキラちゃんねる』の天下が遠のきましたね!」

 呑気なことを言うアキラに花子は説教をする。

「はい……」

「まったく、こんな美人局みたい事に引っかかって!」

「つ、美人局ですって!? 本当に私はショックだったのよ!」
 まどかは顔を赤らめる。

「ふん! どうだか?」

「キィーッ! いやなオバサンねッ!」

「お、おばさん!?」

 言い争いをする2人を見て、ひとまずホッとするアキラであった。
(よかった……児童ナントカ法の心配は脱したようだ……)

 こうしてアキラの部屋のダンジョン使う者が1人増えた。

「ごめんね……花子さん……」

「まあでも……そろそろ他の配信者とのコラボも始めようと思っていた時期だったの……
 あの生意気娘を利用させてもらいましょうか? ふふふ!」

「……さすがです、花子プロデューサー……」

 転んでもただは起きない有能っぷりだった。
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