ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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レベル11のダンジョンをクリアした花子。
お待ちかねのダンジョンガチャが現れる。
虹色の輝きは無い。レインボーガチャではなく、普通のガチャのようだ。

「うーん、残念ながら、普通のガチャのようね.。まあなかなかレアアイテムなんて出ないわよね」
花子はガチャを回す。

『火の杖 レア度★★☆☆☆ 炎魔法レベル1が使える』

「え!? これって……魔法アイテムじゃないの?」
ダンジョンガチャでは、剣や防具以外にも、魔法アイテムが出ることもある。

「レア度★★☆☆☆ってことは、大した事は魔法アイテムでは無いんでしょうけど初めて見たわ」
花子は出現した火の杖を手に取る。木で出来た杖の先端に小さい赤い石が付いている。

「そっか……魔法って手もあったわね……」
何かを思いつく花子であった。

「毛虫は最低だったけど、何はともあれ、無事にクリアできてよかったわ。
あ! そういえばアキラさんは大丈夫だったのかしら? 電話するとか言ってたけど……やっぱり無理だったのね」



ガチャを回し、ダンジョンの外へ送り飛ばされる花子。
ほぼ同時にアキラもダンジョンをクリアしてロビーに戻ってきた。

「あ、花子さん。よかった。無事クリアしたみたいだね。ん? その杖はなに?」
アキラは花子の持つ杖を見る。

「ふふふ、ダンジョンガチャでゲットしたんです! アキラさん、これからは魔法の時代ですよ」

「ま、魔法? それは魔法アイテムなのか!?」
召喚獣の指輪は持っているアキラだが、魔法アイテムを見るのは初めてだ。

「そうです! 炎魔法が使える火の杖です」
花子は誇らしげに杖を見せびらかす。

「炎魔法か! なかなか珍しいアイテムだね。
そういえば電話をしたけど、ダンジョン内は圏外で通じなかったよ」

「あーやっぱりそうですよね。このロビーを圏外ですもんね。とりあえず一度、アキラさんの部屋に戻って休憩しましょうか」



「それにしても大変だったんですよ。私の大嫌いな毛虫が出るダンジョンだったんです!」

「ははは、花子さん家虫苦手なんだ」

「……いや、得意な人いるんですか!?」
アキラの部屋で一休みする2人。

「あら、メールが来てる。……あの、アキラさん、まどかちゃんがダンジョンを使いたいそうなんですが」

「え?」
アキラは窓の外を見る。
隣の家の窓にへばりつき、こちらの部屋をにらみつけているまどかの姿が……

「よ、呼んでもいいですかね……」

「あ、ああ……約束だしね……
それにしてもいつの間にメールをする仲になったのさ?」

「ふふふ、女性配信者同士、情報交換が必要な時もあるんですよ。じゃあ、まどかちゃん呼びますね」
花子は隣の家のまどかに手を振り、コッチに来るよう招く。
窓越しだが、まどかの表情がパァーッと笑顔になるのが分かった。

「よし! まどかちゃんが来たらダンジョン冒険再開だ!」
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