70 / 182
70
しおりを挟む
まどかはスライムを斬り続けた。
「ダメ! 真ん中をしっかり狙わないと! 上のレベルじゃ通用しないわ」
次々と自分に飛びかかるスライムを確実に斬るトレーニングをするまどか。
お嬢様育ちで一見派手な彼女だが、こうしたコツコツ積み重ねる努力をできる少女だった。
「さあ、かかってきなさい! ……って、あれ?」
数十体のスライムを倒したまどか。どういうわけかスライムの姿がない。
「どうしたのかしら……もしかして、売り切れ!?」
売り切れと言う表現が正しいのかは分からないが、まどかはダンジョンすべてのスライムを倒してしまったようだ。
「なるほど……一回のダンジョンで現れるモンスターの数は上限が決まっているようね」
また一つ、ダンジョンの秘密が分かった。
「じゃあ仕方ないわね。ボススライムを倒してもう一回、レベル1のダンジョンに入り直しましょうか」
まどかがボスステージに上がるとボススライムが現れる。
ボススライムもしっかりと見極め、一撃で真っ二つに斬った。
「うーん、まだまだね」
ダンジョンをクリアしたまどかの前にダンジョンガチャが現れる。
「普通ならワクワクするんですけど……レベル1ですしね……」
まどかは期待せずにガチャを回す。
『ガチャ!』
『木の棒 レア度★☆☆☆☆』
「……ふん、わかってたわよ! まったくこの木の棒、かさばるからイヤなのよね!」
ダンジョンをクリアし、レベル1の扉の前に飛ばされたまどか。
手に持っていた木の棒をロビーに投げ捨てる。
「さ! まだまだ行くわよ。入場料が無料って……ほんとありがたいわ!」
まどかは再びレベル1のダンジョンの扉を開く。
「さっき同じレベルだけど……中の作りは違うのね。ダンジョンは異世界って言うけど、異世界にはレベル1のダンジョンがたくさんあるのかしら?」
早速、スライムが姿を現す。
「きたわね!」
まどかは剣を構える。何度も何度も反復練習をし、剣の扱いを体に覚え込ませる。
数十体のスライムを倒したところで、スライムを姿を消した。
「また売り切れのようね。さ、ボススライムを倒してもう一回よ」
まどかがボスを倒すと、当然またダンジョンガチャが現れた。
「……ほんとにいらないのよね、あの棒。このままやり続けたらロビーが木の棒だらけになっちゃうわね」
レベル1のダンジョンでいいアイテムが出てくる確率はほぼゼロだ。
「はー、毎回引くのも面倒臭いわ」
まどかは現れてダンジョンガチャに近寄らず、愚痴をこぼしていた。
そのまま10秒ほどした時、
「あら!?」
まどかはいつものロビーのレベル1と書かれた扉の前に飛ばされた。
「え? どういうことかしら? いつもはダンジョンガチャ引いたら外に飛ばされるんですけど……
なるほど。ガチャを引く意思を見せなければ、ガチャを引かないでも外に出られるってことかしら?」
まどかの予想は当たっていた。
ほとんどの冒険者は高い入場料を払ってダンジョンに入る。
そして、ダンジョンガチャを回すこと自体が楽しみにもなっているため、回さないと言うケースはほとんどない。
そのため、どの冒険者もガチャを回さず、ダンジョンを出れることは知られてはいなかった。
そもそも、レアアイテムがまず手に入らないレベル1のダンジョンを、何度も連続もクリアするのは、無料で行き放題のまどかくらいだろう。
「パス機能ってところかしら? よかったわ。これでロビーが木の棒だらけになる心配はなさそうね」
まどかは一安心していた。
しかし、この時、彼女はまだ知らなかった。
たまたま見つけた、パス機能と名付けたガチャ放棄。
これがとんでもない秘密を秘めていたことを。
「ダメ! 真ん中をしっかり狙わないと! 上のレベルじゃ通用しないわ」
次々と自分に飛びかかるスライムを確実に斬るトレーニングをするまどか。
お嬢様育ちで一見派手な彼女だが、こうしたコツコツ積み重ねる努力をできる少女だった。
「さあ、かかってきなさい! ……って、あれ?」
数十体のスライムを倒したまどか。どういうわけかスライムの姿がない。
「どうしたのかしら……もしかして、売り切れ!?」
売り切れと言う表現が正しいのかは分からないが、まどかはダンジョンすべてのスライムを倒してしまったようだ。
「なるほど……一回のダンジョンで現れるモンスターの数は上限が決まっているようね」
また一つ、ダンジョンの秘密が分かった。
「じゃあ仕方ないわね。ボススライムを倒してもう一回、レベル1のダンジョンに入り直しましょうか」
まどかがボスステージに上がるとボススライムが現れる。
ボススライムもしっかりと見極め、一撃で真っ二つに斬った。
「うーん、まだまだね」
ダンジョンをクリアしたまどかの前にダンジョンガチャが現れる。
「普通ならワクワクするんですけど……レベル1ですしね……」
まどかは期待せずにガチャを回す。
『ガチャ!』
『木の棒 レア度★☆☆☆☆』
「……ふん、わかってたわよ! まったくこの木の棒、かさばるからイヤなのよね!」
ダンジョンをクリアし、レベル1の扉の前に飛ばされたまどか。
手に持っていた木の棒をロビーに投げ捨てる。
「さ! まだまだ行くわよ。入場料が無料って……ほんとありがたいわ!」
まどかは再びレベル1のダンジョンの扉を開く。
「さっき同じレベルだけど……中の作りは違うのね。ダンジョンは異世界って言うけど、異世界にはレベル1のダンジョンがたくさんあるのかしら?」
早速、スライムが姿を現す。
「きたわね!」
まどかは剣を構える。何度も何度も反復練習をし、剣の扱いを体に覚え込ませる。
数十体のスライムを倒したところで、スライムを姿を消した。
「また売り切れのようね。さ、ボススライムを倒してもう一回よ」
まどかがボスを倒すと、当然またダンジョンガチャが現れた。
「……ほんとにいらないのよね、あの棒。このままやり続けたらロビーが木の棒だらけになっちゃうわね」
レベル1のダンジョンでいいアイテムが出てくる確率はほぼゼロだ。
「はー、毎回引くのも面倒臭いわ」
まどかは現れてダンジョンガチャに近寄らず、愚痴をこぼしていた。
そのまま10秒ほどした時、
「あら!?」
まどかはいつものロビーのレベル1と書かれた扉の前に飛ばされた。
「え? どういうことかしら? いつもはダンジョンガチャ引いたら外に飛ばされるんですけど……
なるほど。ガチャを引く意思を見せなければ、ガチャを引かないでも外に出られるってことかしら?」
まどかの予想は当たっていた。
ほとんどの冒険者は高い入場料を払ってダンジョンに入る。
そして、ダンジョンガチャを回すこと自体が楽しみにもなっているため、回さないと言うケースはほとんどない。
そのため、どの冒険者もガチャを回さず、ダンジョンを出れることは知られてはいなかった。
そもそも、レアアイテムがまず手に入らないレベル1のダンジョンを、何度も連続もクリアするのは、無料で行き放題のまどかくらいだろう。
「パス機能ってところかしら? よかったわ。これでロビーが木の棒だらけになる心配はなさそうね」
まどかは一安心していた。
しかし、この時、彼女はまだ知らなかった。
たまたま見つけた、パス機能と名付けたガチャ放棄。
これがとんでもない秘密を秘めていたことを。
22
あなたにおすすめの小説
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる