ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

文字の大きさ
74 / 182

74

しおりを挟む
 一緒にダンジョンに入るアキラと花子。今回はレベル15のダンジョンだ。
 最近はレアアイテムを手に入れるため1人での冒険が多かった2人。

「一緒にダンジョン入るのは久しぶりだね」

「そうですね。最近はソロ冒険ばっかりでしたから。ソロはソロで気楽でいいんですけどね。レベル15となると1人じゃちょっと怖いですからね」

 ダンジョンはレベルが上がれば上がるほど、ダンジョンガチャでレアアイテムを手に入れられる確率は増える。
 さらにパスを続ければ、その確率はさらに上げられると思う2人はダンジョンのレベルを上げた。

「じゃあアキラさん。今回は私が前衛をやりますね」

「お? 花子さんが? 珍しいね」 
 彼女は今まで電気銃を使って、前で戦うアキラのサポートすることが多かった。

「ふふふ、今の私は電気銃じゃありません! 魔法使いです」
 花子は最近手に入れたばかりの『火の杖』をかかげる。

「あー、そっか。炎魔法が使えるんだったね。じゃあよろしく頼むよ。危なくなったら俺が加勢するよ」

「心配無用です。行きますよ!」
 花子は襲いかかるモンスターに、次々と火の玉を放つ。

「おお! あれが炎魔法……カッコいいな!」

「アキラさん、しっかりついてきてくださいよ!」
 炎魔法を使いこなし戦闘力が上がった花子、後ろに控え近づくモンスターを斬り刻むアキラ。
 久しぶりの2人での戦闘だったが、コンビネーションは錆びついてはいなかった。
 むしろ、1人で冒険し、それぞれ成長したのか以前よりもパワーアップしていた。

 あっという間にボスステージにたどり着く。
 花子は炎の弾丸を放ち、燃え盛るボスモンスターをアキラが斬る。
 鮮やかな連係プレーであっという間にクリアした。

 2人の前にダンジョンガチャが現れる。

「……レベル15のダンジョンだから、普通に弾いても結構いいアイテム出るよね……」
 ガチャを回したい欲にかられるアキラ。

「アキラさん! 我慢ですよ! 運をチャージするんです」
 花子はアキラを制する。

「うぅ……よし、パスだ!」
 回されないダンジョンガチャは姿を消す。

「さあ! あと9回がんばりましょう!」

「あと9回か……先は長いなぁ……」

 レアアイテムマラソンは始まったばっかりだ。

 ◇

 レベル15のダンジョンを何周かした頃、さすがに2人は疲れていた。

「はぁはぁ……疲れましたね……」

「うん……」

 レベル15のダンジョンは2人で冒険しても1時間近くかかってしまう。

「花子さん……ボス戦、お願い……」

「えぇ、私も疲れてるんですよ……」

 はじめはレアアイテムにゲットに、心を踊らせ張り切っていた2人だが、動きが鈍くなっていた。
 何とかボスを倒すフラフラの2人だった。もちろん、ダンジョンガチャはパスをする。

「ふぅ……少し休もうか?」

「はい……そうしましょう」
 5回目のパスを終え、一旦アキラの部屋に戻る2人。

「ふぅ……こんなに疲れたのは学生時代の部活以来だよ……」

「はい……4.5時間、ぶっ通しでしたからね」

 レベル15のダンジョンで、10回目でガチャを引こうと決めていた2人だったが、なかなか大変なことだと気づいた。
「5回終わって、いま折り返しだから……この調子で行ったら1日1回、ガチャを回せるかどうかだね」

「険しい道のりですね。
 これでレアアイテム出なかったら結構ショックですね……」
 疲れ果て、ブルーな気持ちになる2人だった。
 その時。

「あら、こんにちは」
 アキラの部屋にまどかがやってきた。

「あ……まどかちゃん……」

「学校終りましたので、すぐに行きましたわ。お二人とも、だいぶお疲れのようですね……」
 学校を終え、やってきたまどかは汗だくでボロボロの2人を見て驚く。

「……まどかちゃん、いいところに来たねぇ……」

「ふふふ……まどかちゃん、若いんだから後半戦は頑張ってもらうわよぉ……」
 ボロボロになりながら、ニヤリと笑う2人。

「こ、後半戦!? 一体なんですの……?」
 意味はよくわからないが、いま自分は大人に利用されそうになっていると直感で感じ、怯えるまどかだった。

 突如現れた救世主まどかの存在に、助かった……と、疲れ切ったアキラと花子は喜んだ。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

yukataka
ファンタジー
── 最弱スキルが、世界を変える。 22歳、神谷蓮。 冴えない大学生だった彼は、ある日突然の事故で命を落とす。 気がつけば、そこは剣と魔法の異世界。 女神から授かったスキルは──「支援強化」。 攻撃もできず、防御もできない。 ただ仲間を"強くする"だけの最弱能力。 「こんなスキル、何の役に立つんだ……」 周囲から嘲笑され、孤独な旅を続ける蓮。 だが、彼の前に次々と現れる仲間たち── 誇り高き姫騎士、アリシア。 天才的だが孤独な魔導士、リリア。 天真爛漫な獣人少女、セラ。 戦いの中で、蓮は気づく。 仲間を支える力こそが、誰よりも強い──ということに。 世界を滅ぼそうとする魔王との戦い。 揺れ動く三人の少女たちの想い。 そして、蓮自身の成長と覚醒。 これは、最弱と呼ばれた青年が、 美女だらけの仲間と共に世界を救い、 真の強さと愛を手に入れる物語── 冒険・戦闘・恋愛が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

処理中です...