ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「アキラさん、大丈夫ですか?」
 戻ってきたアキラに駆け寄る2人。

「うん……負けちゃったよ……」

「しょうがないですわ。対戦相手が異常な強さでした。あんな発泡スチロールみたいな剣で骨を砕くなんて……」

「うん……恐ろしい爺さんだったよ……」

 ◇

 その後も研修は続き、全参加者の模擬戦が終わった。

「皆さん、お疲れ様でした。
 番号を呼ばれたものだけここに残ってくれ。呼ばれなかったものは帰ってもらって構わない」

「あ、終わったみたいですね。呼ばれなかった人は『政府公認冒険者』にはなれないってことですかね……?」

「そうみたいだね。やばいなぁ、2人は勝てたけど、俺は負けたから1人帰ることになりそうだ……」

「そ、そんな! まだ分かりませんよ」

 続々と番号が呼ばれる。
 模擬戦の勝者が呼ばれる割合は多いが、負けた者の番号も呼ばれているようだ。
 逆に、模擬戦で勝った冒険者でも呼ばれていないものもいる。

「……勝敗だけじゃなくて、模擬戦の内容ってことなのかな……?」
 花子とまどかも番号呼ばれた。

「う、やっぱり俺はダメかな……?」
 諦めかけたその時、アキラの番号が呼ばれた。

「え!?」
 驚くアキラ。

「やった! 3人とも合格みたいですわ!」
「きっとアキラさんは相手が強すぎましたからね。戦いの内容を評価してもらえたんじゃないですか?」

 無事、3人とも番号が呼ばれ喜び合った。

「あれ? あの爺さんがいないな……」

 ◇

 結果発表を終え、100名ほどいた冒険者が30名に絞られた。

「この30名が合格なんですかね?」
「3分の1まで減ったね……」
 そんなことを話していると、虎石が口を開く

「それでは、ここからもう一回戦ってもらう」

「えぇっ!? まだ終わりじゃなかったの!?」

 もう一戦と聞き、驚く残された30名の冒険者たち。
 しかし、冒険者たちはさらに驚くことになる。

「次の戦いは先ほどと同じく1対1だが……武器はいつも使っているモノで、魔法使いは魔力を制御することなく戦ってもらう」

「う、嘘だろ……!?」
 一次予選を突破した実力者が残っているが、それでも殺傷力のある実際の武器を使うと聞き、会場に緊張感が走る。

「もちろん強制では無い。先ほどのように回復魔法使いもスタンバイしている。
 そして、今回は危なくなった時は我々が止めに入る」

「ど、どうしますか……?」
 花子は不安そうに言う。

「……俺はやっていきたいかな。さっきは勝てなかったけど、『ドラゴンの剣』ならもっと戦えると思うんだ」

「私もですわ! せっかくここまで残ったんですから」

「……そうよね。よし、私は残ります。3人で勝って『政府公認冒険者』になってやりましょう!」

 残された30人で、立ち去る冒険者はいなかった。
 さすがはここまで残った実力者たちだ。
 なんとしても勝ち残ってやろうと、闘志あふれる冒険者たちだった。

「あの……研修は次の戦いで最後ですか? それによって体力や魔力の温存も考えないといけないと思うんですけど?」
 1人の冒険者が虎石に聞く。

「ああ、次の戦いでこの研修がお終いだ。
 この戦いで『政府公認冒険者』を決めると約束しよう」

「最終決戦か。全力で戦おう」
「ええ! 私たち同士で当たらないことを祈りましょう」

「よし、全員参加のようだな。それでは始めよう。
 一次予選と同じだ。番号を呼ばれたものはダンジョンに入ってくれ」

 いよいよ、冒険者研修の最終決戦が始まった。
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