ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「は、花子さん大丈夫!?」
「はい……なんとか……」
 フラフラになりながら戻ってきた花子。
 久しぶりに限界まで魔法を使ったようだ。

「花子姉さん! すごい戦いぶりでしたわ! 最後の炎を空中にバラまいたところなんて痺れましたわ!」
 花子の勝利に大興奮のまどか。

「あ、ありがとう、まどかちゃん……ちょっと休ませて……」
 花子はその場に座り込む。本当にギリギリの勝利だったのだ。

 ◇

 まどか、花子と連勝した。

「う……この流れ、一次予選と同じだ……」
 先ほどの敗北を思い出すアキラ。

「だ、大丈夫ですわ……きっと……」
 まどかは弱々しく励ますことしかできない。

 そして、いよいよアキラの番号が呼ばれる。
 15組目、研修最後の戦いのだった。

「よし……行ってくるよ!」
 アキラは気合を入れ、ダンジョンへと向かう。

「アキラちゃんねるさん、頑張ってください! 応援は任せて下さい」
「が、頑張って……ください……」
「は、花子さんは応援をより休んでてくれ……」

 ◇

 闘技場に降り立ったアキラ。
 対戦相手はアキラより少し若い、爽やかなイケメンだ。
「う……イケメンだな。気に食わん」
 アキラの中で、静かな闘志が燃えていたことをイケメンは知る由もなかった。

「よろしくお願いします」
 イケメンはアキラに手を差し、握手を求める。

「あっ……うん……よ、よろしく……」
 イケメンを相手に萎縮するアキラ。
(くっ……ムカつくくらい爽やかなイケメンだな! しかも、人間ができてやがる!)

 ◇

「……アキラちゃんねるさん、なんかダサいですわね……」
「あら? 対戦相手の若い子、イケメンねぇ! 頑張ってほしいわね!」
「花子姉さん……どっちを応援してるんですか……」

 イケメンを見て、すっかり体力を回復した花子。

 ◇

 イケメンは剣を携えている。
 最終戦は剣士同士の戦いとなった。

「それでは……始め!」

 剣を構える睨み合う2人。
 イケメンは先ほどの戦いの老人とは違い、基本に忠実なオーソドックスな構え。
 装備品はなかなかの良いアイテムを揃えているが、シンプルにまとめてあるTHE冒険者といった雰囲気だ。

「うーん、良い構えだな。隙がない……」
 両者にらみ合いが続く。

 先に動いたのはアキラだった。
 装備品の『神速のシューズ ★★★★☆』の力でアキラは超高速でイケメンに飛びかかる。

「くらえッ!」
 イケメン目がけ、剣を振るうアキラ。

「ぐっ、すごいスピードと力だ……!」
 トップ冒険者にも引けを取らない装備品のアキラの攻撃を、防ぐだけで精一杯のイケメンだった。

「ふははは! どうしたイケメン?」
 アキラの攻撃は勢いを増す。

 ◇

「アキラさん……完全に悪者ね……」
 呆れる花子だった。
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