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「皆さん、お疲れ様でした。
ケガをした物も皆、回復魔法で治療し重傷者が出ずに終わってよかった。
では、先ほどと同じように番号を呼ばれたものだけ残ってく」
虎石が合格者の番号を呼ぶ。
まどか、花子が呼ばれ、当然アキラも呼ばれた。
「よっし!」
「やりましたね」
「3人とも合格なんて、すごいですわ」
いつもの3人が一緒に合格とあって大喜びする。
アキラに敗れたイケメンも合格し、勝敗だけでは無いようだ。
結果的に100人ほどの参加者のうち10名が残った。
「おめでとう。君たちが『政府公認冒険者』だ。
これから登録手続きや説明会など、少し残ってもらう。
そして、ダンジョンに関する大切なことも、合格者の君たちにだけ伝える」
合格者に数枚の紙が渡される。
名前や住所、冒険者歴に装備アイテムの記入等をするようだ。
「なんか免許更新に来たみたいだね」
3人は記入を終える。
◇
「それではダンジョン省の人間を紹介しよう」
数名の人が入ってくる。
「あれがダンジョン省の人たちか……公務員というより……殺し屋みたいな風貌の人が多いね」
「みなさん、冒険者上りの人たちなんでしょうね。
あっ! アキラさん……あの老人……!」
花子が1人の男を指差す。
「あ……あの爺さんは……!」
「ほっほっほ、すまんかったな。ワシも若者と戦いたくて参加者に混じらせてもらったんじゃ!
お前は荒削りじゃが、なかなか強かったぞ」
アキラを見て楽しそうに笑う老人。
「くっ……そういう事か、強い訳だよ……ねぇ、まどかちゃん? ん? まどかちゃん?」
アキラの問いかけに返事をしないまどか。
無視しているわけではない、固まっていたのだ。
「お、お二人とも……あ、あの人……」
まどかはビックリした表情でダンジョン省の人間を見る。
「うん。わかってるよ。あの爺さんだろ? ビックリだよね!」
「ち、違います……1番端の人……」
「え?」
アキラと花子が端を見る。
「ええっ!?!?」
声を出して驚くアキラと花子。
着慣れていなそうにスーツを着て、恥ずかしそうに立っている1人の髭を生やした男。
「ひ……髭モジャ店長!?!?」
「よ、よお……」
恥ずかしそうにアキラたちに手を振る店長。
「ど、どうして店長がここに!?」
「ああ、虎石に頼まれて最近ダンジョン省ってやつのサポートをしてるんだ。
自分でも政府なんてガラじゃねェのは分かってるがよ……」
「なんだ? 金剛寺は彼らと知り合いだったのか?」
「知り合いというか……うちの店にたまに来る客なんだよ」
虎石ジュンジとタメ口で話す髭モジャ店長。
「こ、金剛寺……!? 店長、すごい名前だな……」
「ん? 金剛寺って聞いたことあるわね……」
ダンジョンオタクの花子は何かを思い出そうとしている。
「!! 思い出した! 金剛寺といえば、虎石さんと同じパーティーの伝説の冒険者です!」
「で、伝説の冒険者!? 確かにあの迫力とガタイ……納得だね……」
「はい……古いので私も写真でしか見たことないですが……
あれ? 昔は痩せてて、髭なんか生えてない爽やかな冒険者だった気が……」
「う、うるせェな!」
顔を赤くする店長だった。
「そうか、さすが金剛寺の知り合いたちだな。3人とも残ったのか。彼らのアイテムもお前の店のか?」
「いや……俺の店のアイテムじゃねェな……俺も驚いたよ。あいつらがあんなに強いなんて……」
こうして説明会は始まった。
ケガをした物も皆、回復魔法で治療し重傷者が出ずに終わってよかった。
では、先ほどと同じように番号を呼ばれたものだけ残ってく」
虎石が合格者の番号を呼ぶ。
まどか、花子が呼ばれ、当然アキラも呼ばれた。
「よっし!」
「やりましたね」
「3人とも合格なんて、すごいですわ」
いつもの3人が一緒に合格とあって大喜びする。
アキラに敗れたイケメンも合格し、勝敗だけでは無いようだ。
結果的に100人ほどの参加者のうち10名が残った。
「おめでとう。君たちが『政府公認冒険者』だ。
これから登録手続きや説明会など、少し残ってもらう。
そして、ダンジョンに関する大切なことも、合格者の君たちにだけ伝える」
合格者に数枚の紙が渡される。
名前や住所、冒険者歴に装備アイテムの記入等をするようだ。
「なんか免許更新に来たみたいだね」
3人は記入を終える。
◇
「それではダンジョン省の人間を紹介しよう」
数名の人が入ってくる。
「あれがダンジョン省の人たちか……公務員というより……殺し屋みたいな風貌の人が多いね」
「みなさん、冒険者上りの人たちなんでしょうね。
あっ! アキラさん……あの老人……!」
花子が1人の男を指差す。
「あ……あの爺さんは……!」
「ほっほっほ、すまんかったな。ワシも若者と戦いたくて参加者に混じらせてもらったんじゃ!
お前は荒削りじゃが、なかなか強かったぞ」
アキラを見て楽しそうに笑う老人。
「くっ……そういう事か、強い訳だよ……ねぇ、まどかちゃん? ん? まどかちゃん?」
アキラの問いかけに返事をしないまどか。
無視しているわけではない、固まっていたのだ。
「お、お二人とも……あ、あの人……」
まどかはビックリした表情でダンジョン省の人間を見る。
「うん。わかってるよ。あの爺さんだろ? ビックリだよね!」
「ち、違います……1番端の人……」
「え?」
アキラと花子が端を見る。
「ええっ!?!?」
声を出して驚くアキラと花子。
着慣れていなそうにスーツを着て、恥ずかしそうに立っている1人の髭を生やした男。
「ひ……髭モジャ店長!?!?」
「よ、よお……」
恥ずかしそうにアキラたちに手を振る店長。
「ど、どうして店長がここに!?」
「ああ、虎石に頼まれて最近ダンジョン省ってやつのサポートをしてるんだ。
自分でも政府なんてガラじゃねェのは分かってるがよ……」
「なんだ? 金剛寺は彼らと知り合いだったのか?」
「知り合いというか……うちの店にたまに来る客なんだよ」
虎石ジュンジとタメ口で話す髭モジャ店長。
「こ、金剛寺……!? 店長、すごい名前だな……」
「ん? 金剛寺って聞いたことあるわね……」
ダンジョンオタクの花子は何かを思い出そうとしている。
「!! 思い出した! 金剛寺といえば、虎石さんと同じパーティーの伝説の冒険者です!」
「で、伝説の冒険者!? 確かにあの迫力とガタイ……納得だね……」
「はい……古いので私も写真でしか見たことないですが……
あれ? 昔は痩せてて、髭なんか生えてない爽やかな冒険者だった気が……」
「う、うるせェな!」
顔を赤くする店長だった。
「そうか、さすが金剛寺の知り合いたちだな。3人とも残ったのか。彼らのアイテムもお前の店のか?」
「いや……俺の店のアイテムじゃねェな……俺も驚いたよ。あいつらがあんなに強いなんて……」
こうして説明会は始まった。
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