ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「ああ、トンネルじゃ。異世界とこの世界を繋ぐ、な。
 今は弱いモンスターしか現れてないようじゃが……
 それはトンネルが出来たばかりで、まだ細くて小さいから弱小モンスターしかこの世界に辿り着かないんじゃないかのぅ?」

「そ、そんなことが……?」

 老婆の話はこうだった。
 異世界と人間界を繋ぐトンネル。トンネルと言っても物理的なモノではなく、ワープホールのような認識のようだ。
 モンスターは異世界からそのワープホールを通り、この世界に現れるようになったのではないかという事だ。

「アタシがそう思ってるだけじゃがな。先の短い老人の独り言じゃ」
「も、もしトンネルが広がってきたら……もっと強いモンスターが人間界に来るかも知れないってことですか? いったい何の目的で!?」
 青ざめるアキラ。

「目的は分からんよ……まあアタシの仮説が正しかったらじゃがな。
 だが、そのためにお前たち政府公認冒険者がおるんじゃろ?」
 老婆はアキラたちを指差す。

「うっ……そうです……」
「ホッホッホ、その時はアタシのことも守っとくれよ?
 さあ、アタシはもう帰るよ。とっとと錬成をしないとイカンからのぅ」

 老婆は強化石の山を見てから、アキラをチラッと見る。
「おい! 老人にこんなアイテムと石の山を持って帰れと言うのか!? お前らも手伝え!」
「は、はいぃっ!」

 ◇

 アイテムと大量の強化石を、乗ってきたアキラの車に積む。
「ふぅ、じゃあ俺はお婆さんを家まで送るよ」
「はい、よろしくお願いしますね」

「……いや、嬢ちゃん2人もついてきてくれんかのぅ?」
 老婆が花子とまどかを呼ぶ。

「え? 構いませんけど……」
「このアキラという男からスケベなオーラを感じておってなぁ。女子1人じゃ怖いんじゃよ!」
 バカなことを言い出す100歳近い老婆だった。

「じょ、女子!? 何言ってるんですか……
 ああ、まったく! もういい、花子さんとまどかちゃんも来い!」
「は、はい……」
 仕方なく付き合う花子とまどか。

「おお、ドライブか? 楽しそうじゃねェか! 俺も行こうかな!」
 車に乗り込もうとする髭モジャ店長。

「金剛寺! アンタはちゃんと店番してろ! ほら、アキラ! はよ車を出せ!」
 老婆は店長に怒鳴り出す。

「は、はい! それじゃ店長、お婆さん送ったらすぐ戻ってきますね」
「くっ、いいなぁ、お前ら……ドライブなんて羨ましいぜ!」
 悔しそうな顔で車を見送る店長。

 アキラ、花子、まどかに錬成師の老婆のドライブが始まった。
 とは言っても、家を聞くと老婆の住まいはここから5分ほどの所のようだ。

「お婆さん! 店長も連れてきてあげればよかったじゃないですか。あのお店、お客さんなんて滅多にきませんから店番なんていらなかったのに」
「ホッホッホ、なぁに金剛寺がおったら、お前らが言いづらい事があるような気がしてのぅ!」
 そう言い、ニヤッと笑う老婆。

「……え?」
 嫌な汗をかくアキラ。花子とまどかも黙り込む。

「ホッホッホ、老人はなんでもお見通しじゃよ!」
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