ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 レベル60のダンジョンを強化したアイテムで戦う3人。

「すごい! 前はあんなに苦戦していたレベル60でも楽々戦えるぞ!」
 1.3倍ほどパワーアップしていたと聞いたが、その強化ぶりに驚いた。

「はい! 私も『炎帝のブレスレット』を前よりも楽に使えます! 少ない魔力でも、相当な攻撃力です!」

「私の『雷神の剣』もすごいですわ!
 鋭さが増したのもありますけど、電撃を纏った斬撃が繰り出せます!」

 それぞれのアイテムは確実にパワーアップしていた。
 なにより、3人とも迫りくるモンスター災害を考えると、自然に今までよりも力が入った。

 前回は『脱出の羽根』で逃げ出したレベル60をクリアした3人。

「すごいな……これが強化石の力か!
 よし、このままどんどん行こう!」
 休む間もなく、次はレベル61のダンジョンへ挑戦する。

 ◇

 それからの数週間、3人はレベル上げに没頭した。
 ダンジョンガチャはパスし、運を貯める。
 アキラたちは着実にダンジョンをクリアし続け、気づけば約束のレベル90に迫る勢いだった。

「ハァハァ……疲れたね。さすがにぶっ通しで冒険しすぎたか……」
 休みなく冒険し続け、クタクタの3人。

「ここんとこ毎日冒険漬けでしたからね……たまには休みましょうか?」
「そうだね……まどかちゃんもたまには友達と遊びに行ってくれば? 最近、学校楽しそうじゃないか?」

「べ、別に楽しいだなんて……まあ、前よりも話す人が増えましたけどね……」
 顔を赤くするまどか。

「はは……あっ! 忘れてた……」
 アキラはまどかを見つめる。

「な、なんですか!?」

「……実は、妹の凛が……まどかちゃんとダンジョンへ行きたいって言っててね……」

「……え? 私とですか?」
 驚くまどか。

「いや! ごめん、こんな忙しい時に何言ってんだろうね俺! 忘れてもらって大丈夫」

「……いえ。私は構いませんわ。妹さん、良い子そうでしたし……それに、初心者の冒険者にダンジョンの楽しさを伝えるのも政府公認冒険者の務めですわ!」

「ふふ、まどかちゃん立派になって。本当に明日は久しぶりにお休みにしませんか?
 たまにはリフレッシュも必要ですよ」
 花子が提案する。

「いいですわね! 明日は凛ちゃんはお暇でしょうか?」
「ありがとう。まどかちゃんとダンジョンに行けるってなれば、凛はいつだって飛んでくるよ!
 ちょうどいい。俺も一度、弱いダンジョンで召喚獣を育てて見ようと思ってたんだ」
 戦わせることで召喚獣は成長すると店長から聞いたアキラ。

「……アキラさんは休みも結局ダンジョンですか」

 こうして、明日は久しぶりの休日になった。

 ◆◆◆

 富士山の頂上付近。
 大掛かりな採掘工事が行われている。
 そこには虎石と錬成師の老婆の姿が。

「工事が進んで昨日レーダーで確認したところ、ここに埋まっている扉に『レベル100』と書かれているようです」

「ホッホッホ、やっと見つかったかい……長かったのぅ……」

「……あの、武者小路さん……どうしてそこまでレベル100のダンジョンにこだわるんですか?
 もちろん、人間界にモンスターが現れる原因だからと言うのも分かるんですけど」

「ホッホッホ……約束をしているのでのぅ……
 もう少し待ってておくれ」
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