130 / 182
130
しおりを挟む
「うーん……久しぶりの休みだけど……やることがないわね……」
花子の休日。彼女には悲しいほどにやることが無かった。
「アキラさんは召喚獣を鍛えるし、まどかちゃんは凜ちゃんとダンジョンへ行くって言うし……あの人たちは休みもダンジョンの事しか考えてないわね」
すっかりダンジョン中毒のアキラとまどかを呆れる花子。
「よし、時間もあることだし……たまにはライバルダンジョン配信者の動画をチェックでもしようかしら?」
まったく人のことを言えない花子だった。
最近はすっかりトップ冒険者でありトップ配信者になった『アキラちゃんねる』、脅かす存在は少なくなってきたが最新の配信者のチェックは怠らない、プロデューサーの鏡だった。
「ふむふむ。何よコレ? 『ダンジョンで激辛料理食べてみた』!? 『ダンジョンでモンスターと踊ってみた』!? まったく、ふざけた配信者が増えてきたわね……」
流行にすっかりついていけなくなっている25歳の花子だった。
「そうだ! 前から虎石さんや金剛寺さんの現役時代のことを調べてみようと思ったのよね……」
花子はインターネットで伝説のパーティーである彼らのことを調べた。
人類初のレベル50ダンジョンクリアなど、輝かしい記録が書かれていた。
「本当すごいわね……まだダンジョンの事があまり解明されていない時代に……」
パーティーの写真もたくさん出てくる。
「ふふ……店長若い頃は爽やかなのになぁ……虎石さんは相変わらず強そう……あら? この女の人は……?」
金剛寺や虎石と仲良さそうに映る1人の女性。
「どこかで見たことあるような……?
あっ! 前に店長のお店に持って行った、雑誌の切り抜きに写ってた人だ!」
以前、若い頃の店長の写真を見せ、昔話を聞き過ぎて、店長を怒らせてしまったことを思い出す。
「あのときの店長はガチ怒りだったな……誰なのかしら?」
花子は検索を続ける。パーティーのメンバーの名前が出てくる。
「虎石ジュンジ……金剛寺ユウキ……XXXX……XXXX…………武者小路むしゃのこうじ ナオコ……?」
有名な冒険者に並んで出てくる武者小路ナオコという聞いたことのない冒険者。
「あれ? 武者小路むしゃのこうじって……錬成師のお婆さん!? でもこの写真の女性は20歳くらいよね……?」
写真の店長と虎石も20代半ば、20年ほど前に撮られた写真だろう。
「……でも、あのお婆さんは20年前でも結構な年よね? となると、この武者小路ナオコさんはお婆さんの子供……いや、孫?」
武者小路、なかなかいる苗字ではない。きっと親族なのだろう。と、花子は思った。
花子は調べものを続ける。休日はまだ始まったばかりだ。
花子の休日。彼女には悲しいほどにやることが無かった。
「アキラさんは召喚獣を鍛えるし、まどかちゃんは凜ちゃんとダンジョンへ行くって言うし……あの人たちは休みもダンジョンの事しか考えてないわね」
すっかりダンジョン中毒のアキラとまどかを呆れる花子。
「よし、時間もあることだし……たまにはライバルダンジョン配信者の動画をチェックでもしようかしら?」
まったく人のことを言えない花子だった。
最近はすっかりトップ冒険者でありトップ配信者になった『アキラちゃんねる』、脅かす存在は少なくなってきたが最新の配信者のチェックは怠らない、プロデューサーの鏡だった。
「ふむふむ。何よコレ? 『ダンジョンで激辛料理食べてみた』!? 『ダンジョンでモンスターと踊ってみた』!? まったく、ふざけた配信者が増えてきたわね……」
流行にすっかりついていけなくなっている25歳の花子だった。
「そうだ! 前から虎石さんや金剛寺さんの現役時代のことを調べてみようと思ったのよね……」
花子はインターネットで伝説のパーティーである彼らのことを調べた。
人類初のレベル50ダンジョンクリアなど、輝かしい記録が書かれていた。
「本当すごいわね……まだダンジョンの事があまり解明されていない時代に……」
パーティーの写真もたくさん出てくる。
「ふふ……店長若い頃は爽やかなのになぁ……虎石さんは相変わらず強そう……あら? この女の人は……?」
金剛寺や虎石と仲良さそうに映る1人の女性。
「どこかで見たことあるような……?
あっ! 前に店長のお店に持って行った、雑誌の切り抜きに写ってた人だ!」
以前、若い頃の店長の写真を見せ、昔話を聞き過ぎて、店長を怒らせてしまったことを思い出す。
「あのときの店長はガチ怒りだったな……誰なのかしら?」
花子は検索を続ける。パーティーのメンバーの名前が出てくる。
「虎石ジュンジ……金剛寺ユウキ……XXXX……XXXX…………武者小路むしゃのこうじ ナオコ……?」
有名な冒険者に並んで出てくる武者小路ナオコという聞いたことのない冒険者。
「あれ? 武者小路むしゃのこうじって……錬成師のお婆さん!? でもこの写真の女性は20歳くらいよね……?」
写真の店長と虎石も20代半ば、20年ほど前に撮られた写真だろう。
「……でも、あのお婆さんは20年前でも結構な年よね? となると、この武者小路ナオコさんはお婆さんの子供……いや、孫?」
武者小路、なかなかいる苗字ではない。きっと親族なのだろう。と、花子は思った。
花子は調べものを続ける。休日はまだ始まったばかりだ。
22
あなたにおすすめの小説
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う
yukataka
ファンタジー
── 最弱スキルが、世界を変える。
22歳、神谷蓮。
冴えない大学生だった彼は、ある日突然の事故で命を落とす。
気がつけば、そこは剣と魔法の異世界。
女神から授かったスキルは──「支援強化」。
攻撃もできず、防御もできない。
ただ仲間を"強くする"だけの最弱能力。
「こんなスキル、何の役に立つんだ……」
周囲から嘲笑され、孤独な旅を続ける蓮。
だが、彼の前に次々と現れる仲間たち──
誇り高き姫騎士、アリシア。
天才的だが孤独な魔導士、リリア。
天真爛漫な獣人少女、セラ。
戦いの中で、蓮は気づく。
仲間を支える力こそが、誰よりも強い──ということに。
世界を滅ぼそうとする魔王との戦い。
揺れ動く三人の少女たちの想い。
そして、蓮自身の成長と覚醒。
これは、最弱と呼ばれた青年が、
美女だらけの仲間と共に世界を救い、
真の強さと愛を手に入れる物語──
冒険・戦闘・恋愛が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる