ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

文字の大きさ
146 / 182

146

しおりを挟む
「アキラたちは、たった3人でレベル90のダンジョンをクリアできるほど成長した。20年も経ってしまったが、ナオコを取り返す準備は出来たんじゃ」
 力強く言う老婆。

「俺たちが……レベル100のダンジョンをクリアするってことですね!」

「そうじゃ! だが、いくら強くなったとはいえ、お前たち3人でもレベル100のダンジョンは厳しいじゃろう。
 虎石や金剛寺のサポートも不可欠じゃ」

「ああ、もちろん俺達も行くぜ! 異世界の神ってやつをぶっ飛ばしてやらねぇと!」

「俺も行くぞ。ナオコは金剛寺の婚約者だが、俺にとってもパーティーの大切な仲間だ!
 それに人間界のモンスター災害を防ぐためにも、ダンジョンを壊さないといけないと思っていた」
 ナオコが生きていると知った金剛寺と虎石もやる気に満ち溢れていた。

「ホッホッホ、慌てるでない。どのみち、アキラの部屋のダンジョンでは虎石たちはレベル100のダンジョンには行けないようじゃ」
 アキラの部屋のダンジョンはアキラ、花子、まどかの3人しか入れないことが分かっている。

「虎石! いま富士山の地下に眠る扉は、あとどれくらいかかるんじゃ?」
 現在、ダンジョン省の主導で富士山地下のレベル100のダンジョンの扉を掘り起こしている最中だ。

「……あと半年ほどですね。そうか……このために武者小路さんはレベル100の扉を……」
 レベル100の扉に執着していた老婆の狙いが分かった虎石だった。

「半年か。ちょうどええ! 現役を退いた虎石、金剛寺はもちろん、アキラたちだって今のままではレベル100をクリアなんてできんぞ!
 ……まあ、アキラたちはレベル100の強さも知っとるんじゃないかのぅ?」

「お、お前ら……レベル100のダンジョンも行ったのか?」
 驚く金剛寺。老婆にはお見通しだったようだ。

「は……はい。とは言ってもモンスターが強すぎて……デカいゴブリンに襲われて、ギリギリで『脱出の羽根』で逃げ出しましたよ」
 アキラたち3人でかかっても倒せないかったゴブリンを思い出す。

「……そういえば」
 花子は何かを思い出したように話し出す。

「レベル100のダンジョン……たしかにナオコさんが前に話していた通り、草原が奇麗な異世界だったんですけど……空にお城が浮かんでいたんです。
 もしかしたらそこにナオコさんが……?」

「あ……ありましたねお城……。たしかに神様が住んでそうな雰囲気ありましたわ……」
 まどかも言う。

「城か……異世界の神にとって、ナオコはダンジョンの存続させるために大切なエネルギー源じゃからな。お姫様か女神様気分で城に幽閉しているのかもしれんな……」

 金剛寺は怒り出す。
「くっ……ふざけやがって! 虎石! 早くレベル100の扉を掘り起こしやがれ!」

「分かっている! しかし、金剛寺……武者小路さんも言っていたが、今の俺達ではレベル100のダンジョンではお荷物だぞ?」

「う……そ、それは……」
 今ではただのアイテムショップ店長の金剛寺。虎石も今では一線級の冒険者には劣る。

「……金剛寺、悔しいがそれが現実なんだ。だから……俺達もすぐにトレーニングを始めよう。なまった体を元に戻すんだ!」

「ホッホッホ。アキラたちも年寄りたちもこれから半年、鍛えまくるんじゃ!
 アイテムの強化は任せておけ。アタシが錬成してやる!
 このままほっておいても、近い将来人間界のモンスター災害は避けられない。
 作戦の決行は半年後じゃ! それまでトレーニングじゃ! 異世界の神を倒すんじゃ、死ぬ気でやれっ!」

 こうしてレベル100のダンジョンへの冒険、ナオコ奪還計画は半年後に決まった。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...