169 / 182
169
しおりを挟む
『ぐっ! なんだキサマ! 砂だと?
こんな雑魚アイテムを使うとは…… 本当に貴様は最強剣士とはほど遠いようだな!』
光で魔族の視界を一瞬奪う。
光る砂はどのダンジョンで手に入れられる、ありふれたダンジョンアイテムだ。
虎石は光に怯む魔族の背後に回り込み、剣を突き立てる。
『ぐわ、貴様……』
剣を振り回し反撃する魔族、虎石は冷静に避ける。
続けざまにダンジョンアイテムの火薬を投げつける。
虎石は煙に包まれた魔族をジワジワと攻撃する。
そして、敵の足元に『アイテムポケット』から取り出したビンに入った液体を撒いた。
『うう……クソ、こんなザコアイテムごときに……』
魔族は濡れた地面に足が沈みこみ、身動きが取れない。
一つ一つは大した威力のないアイテムだが、巧みに使いこなし魔族の動きを完全に封じた。
ダンジョンアイテムを使い、ダンジョンをクリアする冒険者そのものだった。
虎石は剣を振り上げる。
「俺は最強剣士じゃないが……最強冒険者だ!」
虎石は魔族の首をはねた。
◇
「虎石さん! 大丈夫ですか?」
アキラたちが虎石に合流する。勝ったとはいえ魔族最強の剣士と戦ったのだ。全身から血が滴る。
花子のすぐに回復魔法の傷を治す。
「おい! 虎石、大丈夫か!?」
そこに虎石と救出されたナオコが現れた。
「ナ、ナオコ……?」
呆然とする虎石。
1度は死んだと思っていたパーティーの仲間が20年ぶりに現れたのだ。
「虎石くん……久しぶり。助けに来てくれてありがとう……」
「無事でよかった……遅くなってすまない」
涙を流す虎石。
「あなたたちが私の作ったダンジョンを使ってくれた子たちね?」
ナオコはアキラたちを見る。
「は、はい。はじめまして……」
「あなたたちのおかげで、私はまた彼らに会えたわ。なんてお礼を言えばいいか」
「い、いえ! 店長には……金剛寺さんにはいつもお世話になってまして……」
虎石と金剛寺の仲間、そして金剛寺の婚約者のナオコに初めて会ったアキラたち。
写真の通り綺麗で優しそうな人だ。
それからナオコはこの異世界の今の状況について話を始めた。
魔族たちはこの世界を捨てて、トンネルから人間界に進出しようとしている。
異世界の神がここを離れるか、倒せばダンジョンもトンネルも消える。
異世界の神は魔族の長老で、四天王と呼ばれる魔族がついており、虎石と金剛寺が1人づつ倒した。
「す、すごい! 店長、四天王を倒したんですね!」
花子が金剛寺に言う。
「ガッハッハ、まあな。楽勝だったぜ!」
「ふふ、金剛寺くん。久しぶりに会ったと思ったら、こんな若い綺麗お嬢さんたちを連れてるのね?」
「こ、金剛寺……くん!? ププッ」
アキラたちは笑い出す。
「うるせェ! 違う! こいつらはただの客だったんだ!!」
ナオコの前ではタジタジな金剛寺だった。
こんな雑魚アイテムを使うとは…… 本当に貴様は最強剣士とはほど遠いようだな!』
光で魔族の視界を一瞬奪う。
光る砂はどのダンジョンで手に入れられる、ありふれたダンジョンアイテムだ。
虎石は光に怯む魔族の背後に回り込み、剣を突き立てる。
『ぐわ、貴様……』
剣を振り回し反撃する魔族、虎石は冷静に避ける。
続けざまにダンジョンアイテムの火薬を投げつける。
虎石は煙に包まれた魔族をジワジワと攻撃する。
そして、敵の足元に『アイテムポケット』から取り出したビンに入った液体を撒いた。
『うう……クソ、こんなザコアイテムごときに……』
魔族は濡れた地面に足が沈みこみ、身動きが取れない。
一つ一つは大した威力のないアイテムだが、巧みに使いこなし魔族の動きを完全に封じた。
ダンジョンアイテムを使い、ダンジョンをクリアする冒険者そのものだった。
虎石は剣を振り上げる。
「俺は最強剣士じゃないが……最強冒険者だ!」
虎石は魔族の首をはねた。
◇
「虎石さん! 大丈夫ですか?」
アキラたちが虎石に合流する。勝ったとはいえ魔族最強の剣士と戦ったのだ。全身から血が滴る。
花子のすぐに回復魔法の傷を治す。
「おい! 虎石、大丈夫か!?」
そこに虎石と救出されたナオコが現れた。
「ナ、ナオコ……?」
呆然とする虎石。
1度は死んだと思っていたパーティーの仲間が20年ぶりに現れたのだ。
「虎石くん……久しぶり。助けに来てくれてありがとう……」
「無事でよかった……遅くなってすまない」
涙を流す虎石。
「あなたたちが私の作ったダンジョンを使ってくれた子たちね?」
ナオコはアキラたちを見る。
「は、はい。はじめまして……」
「あなたたちのおかげで、私はまた彼らに会えたわ。なんてお礼を言えばいいか」
「い、いえ! 店長には……金剛寺さんにはいつもお世話になってまして……」
虎石と金剛寺の仲間、そして金剛寺の婚約者のナオコに初めて会ったアキラたち。
写真の通り綺麗で優しそうな人だ。
それからナオコはこの異世界の今の状況について話を始めた。
魔族たちはこの世界を捨てて、トンネルから人間界に進出しようとしている。
異世界の神がここを離れるか、倒せばダンジョンもトンネルも消える。
異世界の神は魔族の長老で、四天王と呼ばれる魔族がついており、虎石と金剛寺が1人づつ倒した。
「す、すごい! 店長、四天王を倒したんですね!」
花子が金剛寺に言う。
「ガッハッハ、まあな。楽勝だったぜ!」
「ふふ、金剛寺くん。久しぶりに会ったと思ったら、こんな若い綺麗お嬢さんたちを連れてるのね?」
「こ、金剛寺……くん!? ププッ」
アキラたちは笑い出す。
「うるせェ! 違う! こいつらはただの客だったんだ!!」
ナオコの前ではタジタジな金剛寺だった。
22
あなたにおすすめの小説
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる