ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 その頃、人間界では柳生たちと槍使いの魔族の戦いが始まっていた。

『ガハハ! どうした人間! こんなもんか?』
「これが魔族……とんでもない強さだ……」
 御剣は必死に魔族に食らいつくが、力の差は大きい。

【おい、聞こえるか?】
 槍使いの脳に、神がテレパシーで話しかける。

『か、神!? もちろんです。人間界に到着しました』

【そうか。ワシもこれから人間界に向かう。
 念のため、奴らの通ってきたダンジョンの扉を壊せ。
 ワシがいなくなれば、このダンジョンは崩壊する。
 あいつらをダンジョンに閉じ込めてやれ】

『はっ! かしこまりました!』
 槍使いは辺りを見渡す。

『扉か……どこだ? ダンジョンの扉は魔力を発してるからすぐにーー』
「おい、なによそ見しておる?」
『なに?』
 気づかないほどのスピードで、突如現れた柳生に驚く魔族。
 柳生は槍使いを突き刺す。

『ぐっ……このジジイ……死ねぇい!』
 槍で反撃する魔族。しかし、すべての攻撃を受け流す柳生。

「ホッホッホ、魔族とらやらも大したことないのぅ」
『な、なんだこのジジイ……剣使いの魔族より遥かに強ぇ……』
「今、ダンジョンでは若者たちが命を削って戦っとるんじゃ……人間界はワシらが守る!」
 柳生は剣を振る。流れるような攻撃、相手の槍を見切り反撃。
 最強剣士 柳生イッセイの前に、槍使いはなす術もなく斬られるのみだった。

『ぐわぁぁあ!』
 柳生の剣が魔族の胸を貫く。

『く……くそ。せめて……扉を……!! あった! あれか!』
 ダンジョン省の建物の中に厳重に保管される扉は外からは見ることは出来ない。
 しかし、魔族である槍使いは、扉の発する魔力に気づく。

 体が消滅する間際、魔族は槍を建物に向け投げる。
『ガハハ! ザマァ見――』
 魔族は消滅した。

「……どういうことじゃ? 急に建物に槍を……?」
 わけの分からない柳生と御剣は建物の中を見る。

「あぁ……何と言う事じゃ……」
 槍はレベル100のダンジョンの扉を貫いていた。バラバラに割れた扉、もう使い物にならない。

「あいつ……最後に扉を破壊したのか……。
 でも大丈夫ですよ、柳生さん。
『脱出の羽根』というダンジョンから脱出するためのアイテムをアキラ先輩たちは持っていってます。
 この扉を使わなくても帰って来られますよ」

「そ、そうなのか……? ならよかったわい……」
 ホッとする柳生。
 しかし、その直後、虎石から『魔法の糸電話』に連絡が入る。

『御剣くんか? そっちは大丈夫か?』
「虎石さん! はい! ちょうど今、魔族とかいうやつを倒したところです!」
『魔族を!? さすが御剣くんと柳生さんだ。
 それで問題が起こった。『脱出の羽根』を全て壊されてしまった』
「…………え?」
 凍りつく御剣。

『これからダンジョンの扉から俺たち3人は人間界に戻る』
「……すみません。ダンジョンの扉は……たったいま壊されてしまったんです……」
『なに……?』
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