ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

文字の大きさ
178 / 182

178

しおりを挟む
「……君たち3人は以前、このレベル100のダンジョンに来たことがあっただろ?
 アキラくんの部屋のダンジョンの扉から」

「はい……あっ!」
 アキラは虎石の言いたいことに気づいた。

「そうだ。この世界のどこに扉ができたか覚えているか?
 草原と空に浮かぶ城が見えたと言っていたから、おそらくこの近くだと思うんだが?」

「はい……確かにこのそばの洞窟に繋がっていたと思います……でも……!」
「でも! ダメですよ! アキラさんの部屋のダンジョンは……私たち3人しか入れないんですよ!?」
 花子が言う。

「ふふ、もちろんわかってるよ。
 俺たちが巻き込んでしまったんだ。
 君たちのおかげで神を滅ぼすことができて、人間界はモンスター災害の恐怖に怯える事はなくなった。
 それだけで充分だ!」

「ああ! 本当におめェら……よくやってくれたぜ!
 俺はこうしてナオコと会うことができた。
 俺は幸せもんだ!」
 虎石と金剛寺が笑顔で言う。

「危ない目に合わせてごめんなさいね。
 あなたの部屋のダンジョンは私が作ったの。
 私の力じゃ、あのダンジョンを使える人数は3人が限界だった。
 それにどこにあのダンジョンを作るかも選ぶこともできなかったから、たまたまあなたの部屋にできたんだと思う。
 でも、あなた達みたいな冒険者が選ばれてよかったわ。
 人間界を救ってくれてありがとうね!」
 ナオコはアキラたちの手を握りながら言う。

「う、うぅ……」
「アキラさん……」
 迷うアキラと花子。6人で脱出する方法はない……

「ほら! 早く行け、おめェら! また地震が来ちまうぞ!
 このカブトムシ。なかなかの乗り心地だったぜ。
 これに乗って、早くお前の部屋に繋がる扉に迎え!」
 金剛寺はアキラの背中を押す。

「ダ、ダメですわッ!」
 まどかは涙を流しながら言う。

「まだ何か手があるはずですわ!」
「まどかちゃん……そうよね! 何かできることがあるはずよ!」
 花子も言う。

「うん……そうですよ! 3人を置いて俺たちだけ帰るなんてできません! 諦めちゃダメです!」

「おめェら……」

「ち、ちょっと……アキラさんが諦めるなって……真剣な話してるんだからふざけないでくださいよ」

「花子さん……アンタね……」

「気持ちはありがたい。しかし、現実的にそれは難しい。君たちだけでも戻ってもらわな――」

『ピーピーピー』
 その時、『魔法の糸電話』が弱々しく鳴った。

 ◇

『アンタたち! 生きてるか!?』
「錬成師の……おばあさん!?」
 電話からは錬成師の老婆の声。

「はい! 生きてます。でも扉がなくなってまして……」
 虎石は言う。
「おばあちゃん!? ナオコよ! おばあちゃん……!」
 ナオコは20年ぶりのおばあちゃんの声に涙を流す。

『おぉ……ナオコかい……なに泣いとるんじゃ! 無事に帰ってくるまでが冒険じゃろ! まったく20年も帰ってこんで!』
 老婆は怒鳴り声を上げる。

「か、感動の再会のはずなのにな……でも武者小路さん! 扉がないんですよ……どうすることも……
 アキラ君たちだけでも彼の部屋のダンジョンから戻ってもらおうと思っていたんですが」

『アホか虎石ッ! 壊された扉、アキラの部屋の扉、レベル100のダンジョンの扉はもう1つあるじゃろ! 南極の地下に眠る扉じゃ!』
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

yukataka
ファンタジー
── 最弱スキルが、世界を変える。 22歳、神谷蓮。 冴えない大学生だった彼は、ある日突然の事故で命を落とす。 気がつけば、そこは剣と魔法の異世界。 女神から授かったスキルは──「支援強化」。 攻撃もできず、防御もできない。 ただ仲間を"強くする"だけの最弱能力。 「こんなスキル、何の役に立つんだ……」 周囲から嘲笑され、孤独な旅を続ける蓮。 だが、彼の前に次々と現れる仲間たち── 誇り高き姫騎士、アリシア。 天才的だが孤独な魔導士、リリア。 天真爛漫な獣人少女、セラ。 戦いの中で、蓮は気づく。 仲間を支える力こそが、誰よりも強い──ということに。 世界を滅ぼそうとする魔王との戦い。 揺れ動く三人の少女たちの想い。 そして、蓮自身の成長と覚醒。 これは、最弱と呼ばれた青年が、 美女だらけの仲間と共に世界を救い、 真の強さと愛を手に入れる物語── 冒険・戦闘・恋愛が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

処理中です...