ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「そ、そうか! 掘り起こせなかった南極の地下のレベル100の扉か!!」
 虎石は老婆の言葉にハッとした。

「そういえば、そんなこと言ってたな……でもその扉はどこにあるんだ!?」
 金剛寺が言う。

「……聞いたことがあるわ。
 前に魔族の連中が、草原のはずれの湖のあたりに使われていない扉を見つけたって話してたわ……それのことかしら?」
 ナオコは言う。

「……よし! それに賭けてみよう!
 アキラくん、その扉を探してみよう。でも約束してくれ。
 もしその扉が見つからなかった時は、君たち3人は必ず帰るんだ。いいね?」

「……分かりました。急ぎましょう!」

『お前たち! 必ず帰ってくるんじゃ! 出口は南極じゃ。すぐに南極に救助の手配を――――』
『プツン』
『魔法の糸電話』が切れた。A

「……ダンジョンアイテムが使えなくなってきてるんだ……。急ぎましょう!」

 アキラたちは湖を目指す。
 召喚獣に乗り、花子の風魔法で飛び上がる。

 ダンジョンのあちこちが崩壊してくる。
 草原は地割れし、山は崩れる。

「くう! ダメだわ。風魔法のコントロールがうまくできない」
 花子の『風神のピアス』は限界を迎えていた。

「仕方ない! カブトムシももう消えそうだ……ここからが走って行こう」

 地面に降りると、カブトムシは徐々に透明になっていく。
「く……ここまでか……。ありがとう、カブトムシ。
 お前のおかげで何とかなるかもしれない!」
 アキラが抱きしめるとカブトムシは消え、アキラの指の『召喚獣の指輪』は砕け散った。

 ◇

 6人は走って湖に向かう。
 スピードアップアイテムの効果もなくなり、普通の人間としての走力だ。

「はぁはぁ……み、みんな……結構……速いね……」
「は、はい……みなさん……運動神経が……いいようで……」

「アキラちゃんねるさん! 花子姉さん! 何チンタラ走ってるんですか!」
「アイツら……ダンジョンアイテムがねェと情けねェな……これから大丈夫か?」

 湖にたどり着いた6人。

「この辺にあるはずなんですけど……」
 ナオコは辺りを見渡す。

「探すぞ!」
 手分けをして扉を探す。地震は一層強くなり、立っているのもやっとだ。

 しかし、数分探すも扉は見つからない……

「……アキラくん。タイムリミットだ。君たちはもう1つの扉に向かいなさい」
 虎石はアキラに言う。

「でも……」

「ダメだ。君たちは若いし、まどかさんは高校生だ。無事に送り返さなくちゃいけないんだ。ここまで付き合ってくれてありがとう」

「……うぅ」
 うつむくアキラ。その時――

「ありました!」
 花子の声が響く。

 駆け寄ると古い扉が草原にポツンと立っている。
「これが……南極への扉か……」
「行くぞ。中はどうなっているか分からない。気を引き締めてくれ」

 虎石が扉を開く。
『ガチャ……』

「こ、これは……」
 虎石は絶望した。扉の中は氷の塊が入り口を塞いでいた。
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