47 / 50
第47話 決別
しおりを挟む
ロザリンドが部屋から出て行く気配がしてすぐさま俺たちは応接間に戻った。フローラが公爵に向かって怒鳴り散らす。
「お父様! どういうつもり!? なぜ彼らを引き渡すようなことを!」
「どのみちあの場ではああ言うしかなかっただろう。公爵家としても、王家やその代理人たる七聖剣に楯突く訳にはいかない」
「そんなっ!」
フローラが悔しげに唇を噛む。だが公爵は涼しい顔をしていた。
確かに今の話からすれば俺たちの処遇次第では公爵家に危険が及ぶかもしれない。下手に庇って一緒に消されてしまえば元も子もないわけだし。だけど……
「おい、フローラ」
俺は声をかける。
「なによ平民! ……もう! 気安く呼ばないでくれる?」
「公爵閣下の仰ることは正しいぜ? 俺たちは今や王国の敵認定されてんだからさ。下手に庇えば公爵家だって巻き込まれる。そうなりゃ俺たちは寝覚めが悪くなるしフローラの立場も悪くなるだろ? サロモン家に恩を売るとか、そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
「そうだけど! そうだけど……っ!!」
公爵に向き直ると、こう宣言する。
「公爵、俺たちを保護していて迷惑だと感じているのなら、今すぐ領地から追い出していただいて結構ですよ」
「えーっ、でもさぁ。ここ追い出されても行く場所他にないよ~?」
「僕も反対。あのロザリンドって人の話を信じるなら、今は七聖剣が欠けて王国が混乱してるだろうからね。どの程度庶民に伝わっているかは知らないけれど、下手に動きたくないな」
「あっそう……」
ノエルとアルフォンスは俺の意見には反対のようで呆れた声を上げていた。まぁ当然といえば当然の反応か。だがここにいたところでできることは何も無いと思うのだけど。
「とりあえず落ち着きなさい君たち。別に私としても君たちを悪いようにするつもりはないから」
「ほんとですか~?」
「ああ本当だとも。むしろこちらとしては君たちのような人材を求めているのだよ。ぜひ協力してくれないだろうか?」
「えっ? どういうことですか?」
クロエが聞くと公爵は笑顔で答えた。
「有用なユニークスキルである『リジェネレーション』と『ライフドレイン』、そして優秀な薬草師に黒魔導士。私としてもこれらをみすみす他人に渡すわけにはいかない。というわけさ」
「つまり、公爵家の利益のために俺たちを使いたいと……?」
俺が尋ねると、公爵はゆっくりと頷く。が、その時、アルフォンスが口を挟んだ。
「ちょっと待ってください。公爵家は薬草師とは縁を切ったのでは?」
「君の師匠のことを言っているんだね。あれは本当に申し訳ないと思っている。彼はとても研究熱心な薬草師でね。私も薬草学の心得があったから、研究方針を巡って対立することも多かった。結局彼は出て行ってしまったが、公爵家として、薬草師は重要視している職種ということに変わりはないよ。もし君が引き受けてくれるのならうちで雇っても良いと思っている」
「僕を……公爵家で……?」
「ああ。もちろん強制はしない。君が望むのなら師匠の所有していた薬草園を丸ごとあげてもいい。それくらいの待遇で迎え入れよう」
アルフォンスが逡巡する様子を見せるとクロエが目を輝かせて飛び跳ねた。
「すごいじゃない! 公爵家お抱えの薬草師なんて!」
クロエは興奮気味にそう言う。まあ確かに、公爵家お抱えなんて、元奴隷からしてみれば夢のような話ではあるのだろう。
だが当のアルフォンスはあまり乗り気ではないようで少し考え込んでいる様子だった。
「公爵のお話は有難いですが……今はお答えできません」
アルフォンスは静かに答えた。
公爵は意外そうな顔をするがすぐに笑顔に戻り言った。
「まあ仕方がないか。それならいつでも歓迎するよ。考えておいてくれたまえ」
「ありがとうございます」
アルフォンスが頭を下げると同時に俺も頭を下げた。なんだか妙な展開になってきた気がする。だがこれ以上公爵家で揉めるわけにもいかない。
すると今度はノエルが口を開いた。
「あの~、私は公爵家お抱えの黒魔導士になれたりします?」
「おい、ノエルお前まさか!」
「だってさ~こんなチャンスなかなか無いもん。それにあたし公爵家のお金使いたい」
ノエルは俺の肩をポンポン叩きながら言った。こいつは欲望に忠実なだけではなく計算高いところがあるから油断できない。しかも自分の要求を通す為なら躊躇無く人を利用するあたりかなり腹黒い性格をしてるんじゃないかと思う。そういう意味ではルナとは似てる部分もあるのかもな。
「う~ん確かに君は有望な黒魔導士だね。もし良ければ我が屋敷にて魔法の鍛錬に励んでみないかい?」
「やったー! さすがあたし♪ 色んな魔法覚えちゃおうっと」
「まあ君の才能なら期待できるだろうね」
ノエルと公爵が盛り上がってる横でアルフォンスは静かに俺たちに視線を向ける。なんだかその表情からは不安げな雰囲気が漂ってくるような気がする。
すると、公爵は俺とクロエに交互に視線を送りながら尋ねてきた。
「君たちはどうする?」
「俺は……やっぱり、公爵家に迷惑はかけられないですよ。ノエルやアルと違って俺とクロエは聖フランシス教団にも追われてるんだ。それに加えて七聖剣まで動き出したとなると、下手したら戦争になりますよ」
「そうだね。いくら公爵様とはいっても、相手が悪すぎる」
クロエも賛同してくれる。すると今度はフローラが口を開いた。
「あたしは反対。あんたたちを手放すと、ルナに恩を売れなくなるし。これから、聖フランシス教団に連れ去られたあいつを一緒に救出するんでしょ?」
「そんなことしたら、公爵家と教団の対立は明確になる。……俺たちはともかく、フローラはもっと慎重に動くべきだと思う」
俺がそう言うと、フローラは黙り込んだ。その表情は険しく何かを考えている様子だ。そしてついに意を決したような顔つきになり話し始めた。
「確かにこれは公爵家の今後に関わることだからあたしの一存じゃ決められないことだし、お父様の方針に従うしかないのかもしれない。でも、あたしは今のまま公爵家に縛られるのも嫌なのよ……」
「フローラ……」
公爵は娘の名前を呼ぶ。だがそれは娘に対する同情などではなく何か別の感情が含まれているように感じた。いや、むしろ哀しみに近い感情だとも言えるかもしれない。いずれにしても何か特別なものを感じざるを得なかった。
「フローラは一体どうしたいと思っているのだね?」
「あたしは……」
フローラはそこで一度言葉を区切り深呼吸した後に再び口を開いた。
「あたしは……やっぱりリックとクロエについては公爵家の手に負えない問題だと思う。だからお父様に任せるわ」
「そうか」
フローラは立ち上がり部屋を出ていった。その背中を見てクロエが呟く。
「なんかフローラ、変わったね……」
「そうだな」
「きっと色々あったんだと思うよ? 僕たちと同じように」
アルフォンスが言うと、クロエは小さく首肯した。
そんな会話の流れの中で突然公爵が立ち上がって宣言した。
「皆の意見はよく分かった。ではこういうことにしようじゃないか。──ノエル嬢については公爵家の客人として扱い、リックくんとクロエくんについては一週間は保護する。その後は公爵家から出て行くこと」
「えっ!? そんないきなり!?」
クロエが驚きの声を上げるが俺は特に何も言わなかった。公爵は続ける。
「アルフォンスくん。君は出ていっても残っても構わない。よく考えて決めなさい」
「わかりました」
アルフォンスは即答で返事をした。さっきまで迷っていた様子が嘘のように晴れ晴れとした表情をしている。まるで憑き物でも落ちたかのようだ。
公爵は満足気に頷き口を開く。
「では決まりだな」
「お父様! どういうつもり!? なぜ彼らを引き渡すようなことを!」
「どのみちあの場ではああ言うしかなかっただろう。公爵家としても、王家やその代理人たる七聖剣に楯突く訳にはいかない」
「そんなっ!」
フローラが悔しげに唇を噛む。だが公爵は涼しい顔をしていた。
確かに今の話からすれば俺たちの処遇次第では公爵家に危険が及ぶかもしれない。下手に庇って一緒に消されてしまえば元も子もないわけだし。だけど……
「おい、フローラ」
俺は声をかける。
「なによ平民! ……もう! 気安く呼ばないでくれる?」
「公爵閣下の仰ることは正しいぜ? 俺たちは今や王国の敵認定されてんだからさ。下手に庇えば公爵家だって巻き込まれる。そうなりゃ俺たちは寝覚めが悪くなるしフローラの立場も悪くなるだろ? サロモン家に恩を売るとか、そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
「そうだけど! そうだけど……っ!!」
公爵に向き直ると、こう宣言する。
「公爵、俺たちを保護していて迷惑だと感じているのなら、今すぐ領地から追い出していただいて結構ですよ」
「えーっ、でもさぁ。ここ追い出されても行く場所他にないよ~?」
「僕も反対。あのロザリンドって人の話を信じるなら、今は七聖剣が欠けて王国が混乱してるだろうからね。どの程度庶民に伝わっているかは知らないけれど、下手に動きたくないな」
「あっそう……」
ノエルとアルフォンスは俺の意見には反対のようで呆れた声を上げていた。まぁ当然といえば当然の反応か。だがここにいたところでできることは何も無いと思うのだけど。
「とりあえず落ち着きなさい君たち。別に私としても君たちを悪いようにするつもりはないから」
「ほんとですか~?」
「ああ本当だとも。むしろこちらとしては君たちのような人材を求めているのだよ。ぜひ協力してくれないだろうか?」
「えっ? どういうことですか?」
クロエが聞くと公爵は笑顔で答えた。
「有用なユニークスキルである『リジェネレーション』と『ライフドレイン』、そして優秀な薬草師に黒魔導士。私としてもこれらをみすみす他人に渡すわけにはいかない。というわけさ」
「つまり、公爵家の利益のために俺たちを使いたいと……?」
俺が尋ねると、公爵はゆっくりと頷く。が、その時、アルフォンスが口を挟んだ。
「ちょっと待ってください。公爵家は薬草師とは縁を切ったのでは?」
「君の師匠のことを言っているんだね。あれは本当に申し訳ないと思っている。彼はとても研究熱心な薬草師でね。私も薬草学の心得があったから、研究方針を巡って対立することも多かった。結局彼は出て行ってしまったが、公爵家として、薬草師は重要視している職種ということに変わりはないよ。もし君が引き受けてくれるのならうちで雇っても良いと思っている」
「僕を……公爵家で……?」
「ああ。もちろん強制はしない。君が望むのなら師匠の所有していた薬草園を丸ごとあげてもいい。それくらいの待遇で迎え入れよう」
アルフォンスが逡巡する様子を見せるとクロエが目を輝かせて飛び跳ねた。
「すごいじゃない! 公爵家お抱えの薬草師なんて!」
クロエは興奮気味にそう言う。まあ確かに、公爵家お抱えなんて、元奴隷からしてみれば夢のような話ではあるのだろう。
だが当のアルフォンスはあまり乗り気ではないようで少し考え込んでいる様子だった。
「公爵のお話は有難いですが……今はお答えできません」
アルフォンスは静かに答えた。
公爵は意外そうな顔をするがすぐに笑顔に戻り言った。
「まあ仕方がないか。それならいつでも歓迎するよ。考えておいてくれたまえ」
「ありがとうございます」
アルフォンスが頭を下げると同時に俺も頭を下げた。なんだか妙な展開になってきた気がする。だがこれ以上公爵家で揉めるわけにもいかない。
すると今度はノエルが口を開いた。
「あの~、私は公爵家お抱えの黒魔導士になれたりします?」
「おい、ノエルお前まさか!」
「だってさ~こんなチャンスなかなか無いもん。それにあたし公爵家のお金使いたい」
ノエルは俺の肩をポンポン叩きながら言った。こいつは欲望に忠実なだけではなく計算高いところがあるから油断できない。しかも自分の要求を通す為なら躊躇無く人を利用するあたりかなり腹黒い性格をしてるんじゃないかと思う。そういう意味ではルナとは似てる部分もあるのかもな。
「う~ん確かに君は有望な黒魔導士だね。もし良ければ我が屋敷にて魔法の鍛錬に励んでみないかい?」
「やったー! さすがあたし♪ 色んな魔法覚えちゃおうっと」
「まあ君の才能なら期待できるだろうね」
ノエルと公爵が盛り上がってる横でアルフォンスは静かに俺たちに視線を向ける。なんだかその表情からは不安げな雰囲気が漂ってくるような気がする。
すると、公爵は俺とクロエに交互に視線を送りながら尋ねてきた。
「君たちはどうする?」
「俺は……やっぱり、公爵家に迷惑はかけられないですよ。ノエルやアルと違って俺とクロエは聖フランシス教団にも追われてるんだ。それに加えて七聖剣まで動き出したとなると、下手したら戦争になりますよ」
「そうだね。いくら公爵様とはいっても、相手が悪すぎる」
クロエも賛同してくれる。すると今度はフローラが口を開いた。
「あたしは反対。あんたたちを手放すと、ルナに恩を売れなくなるし。これから、聖フランシス教団に連れ去られたあいつを一緒に救出するんでしょ?」
「そんなことしたら、公爵家と教団の対立は明確になる。……俺たちはともかく、フローラはもっと慎重に動くべきだと思う」
俺がそう言うと、フローラは黙り込んだ。その表情は険しく何かを考えている様子だ。そしてついに意を決したような顔つきになり話し始めた。
「確かにこれは公爵家の今後に関わることだからあたしの一存じゃ決められないことだし、お父様の方針に従うしかないのかもしれない。でも、あたしは今のまま公爵家に縛られるのも嫌なのよ……」
「フローラ……」
公爵は娘の名前を呼ぶ。だがそれは娘に対する同情などではなく何か別の感情が含まれているように感じた。いや、むしろ哀しみに近い感情だとも言えるかもしれない。いずれにしても何か特別なものを感じざるを得なかった。
「フローラは一体どうしたいと思っているのだね?」
「あたしは……」
フローラはそこで一度言葉を区切り深呼吸した後に再び口を開いた。
「あたしは……やっぱりリックとクロエについては公爵家の手に負えない問題だと思う。だからお父様に任せるわ」
「そうか」
フローラは立ち上がり部屋を出ていった。その背中を見てクロエが呟く。
「なんかフローラ、変わったね……」
「そうだな」
「きっと色々あったんだと思うよ? 僕たちと同じように」
アルフォンスが言うと、クロエは小さく首肯した。
そんな会話の流れの中で突然公爵が立ち上がって宣言した。
「皆の意見はよく分かった。ではこういうことにしようじゃないか。──ノエル嬢については公爵家の客人として扱い、リックくんとクロエくんについては一週間は保護する。その後は公爵家から出て行くこと」
「えっ!? そんないきなり!?」
クロエが驚きの声を上げるが俺は特に何も言わなかった。公爵は続ける。
「アルフォンスくん。君は出ていっても残っても構わない。よく考えて決めなさい」
「わかりました」
アルフォンスは即答で返事をした。さっきまで迷っていた様子が嘘のように晴れ晴れとした表情をしている。まるで憑き物でも落ちたかのようだ。
公爵は満足気に頷き口を開く。
「では決まりだな」
0
あなたにおすすめの小説
パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!
八神 凪
ファンタジー
勇者パーティに属するルーナ(17)は悩んでいた。
補助魔法が使える前衛としてスカウトされたものの、勇者はドスケベ、取り巻く女の子達は勇者大好きという辟易するパーティだった。
しかも勇者はルーナにモーションをかけるため、パーティ内の女の子からは嫉妬の雨・・・。
そんな中「貴女は役に立たないから出て行け」と一方的に女の子達から追放を言い渡されたルーナはいい笑顔で答えるのだった。
「ホントに!? 今までお世話しました! それじゃあ!」
ルーナの旅は始まったばかり!
第11回ファンタジー大賞エントリーしてました!
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる