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第15話 別にやましいことはなにもしてない!
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***
ルナとの訓練が続いたある日、いつものように俺たちが屋敷の中庭でルナにボコボコにされていると、不意にルナがこんなことを言い始めた。
「お二人とも、本当に上達が早いですね」
「いやいや、まだ全然手も足も出ないですけど……」
「いいえ、避けるには至っていませんが、わたしの攻撃に身体が反応するようになっています。普通の人なら短期間でここまでになることはないので」
「そ、そうなんですか?」
それはつまり、少しは成長しているということだろうか? 自分では全く実感できないんだけども……。まあ確かにルナの木刀を避けられてはいないが、最初に比べてルナの攻撃は『視える』ようにはなっている。こちらの反応を上回るスピードで攻撃が来ることには変わりないが。
すると、ルナは何かを思い出したかのようにポンと手を叩いた。
「そういえば、リンドヴルムは上手く使えそうですか?」
「「……あっ」」
すっかり忘れてた。そういや俺もクロエも、このリンドヴルムは未だに使いこなすことができていない。魔剣というからにはそれなりの力が秘められているらしいが、「使用者のHPを吸い取って強化される」という基本的なスキルしか使えていないのだ。
魔剣の専門家に訊けばもっと色々な隠しスキルが分かるのかもしれない。でも、今の俺たちがそんな暇は無いわけで。
クロエの表情を見ると彼女も同じ事を考えているようだった。
「……やっぱり、無理ですよね?」
「はい、今はとてもじゃないですが扱えない代物かと」
クロエの言葉に俺も大きく首肯する。ルナは困ったような笑みを浮かべた。
「仕方ないですね。ちょっとわたしが使ってみましょうか」
「はい、お願いします師匠!」
「し、師匠? え、えへへ……」
このルナ、何故か師匠と呼ばれるとやたらと照れる。きっと大人扱いされるのが嬉しいのだろう。可愛いなぁと思っていると、クロエに思いっきり足を踏まれた。痛てぇよバカ。何すんだよいきなり!
気を取り直してルナにリンドヴルムを手渡す。彼女は魔剣を鞘から取り出すと、正眼に構える。小さなルナが大きな剣を構えている姿はどこかアンバランスで可愛らしく思えた。
そして──
「……こ、これはっ!」
彼女の周囲で風が逆巻き始める。おぉ、なんかすごい。
だが様子が変だ。彼女は自分の魔力を制御できていないようにも見える。魔剣のせいで増幅された彼女の力を抑えきれないのだろう。
「ふんっ、にゅにゅにゅにゅっ!」
という奇声を上げながら、どうにか魔力を抑え込もうとするルナ。その顔は必死そのものだ。しかし、そんな努力は実を結ばず、やがて彼女は突風の檻の中で苦しそうにもがき始めた。
彼女を中心として巻き起こる風は周囲のものを吹き飛ばし、少し離れている俺たちの身体も煽るほどだ。
「お、おい! さすがに止めた方がいいよな?」
「多分! でも風が強すぎて近寄れない」
フローラを倒したルナの魔法から考えて、この竜巻の中に風の刃が含まれていたとしたら、飛び込むのは危険すぎる。だが、他に選択肢は無さそうだ。
見え隠れしているルナのHPバーもリンドヴルムにだいぶ吸収されて真っ赤に染まっている。このままだとルナが死ぬ!
「ポーション生成師として、目の前で人が死ぬというほど屈辱的なことはない!」
「でも、リッくんも死ぬよ!?」
「このまま黙って見ている訳にはいかないだろ!」
俺は竜巻目がけて駆け出した。幸い俺には『リジェネレーション』がある。多少攻撃を食らってもすぐに回復できるはずだ。俺は躊躇することなく竜巻に飛び込んだ。
全身が切り裂かれるような感覚と、油断をすれば身体が巻き上げられてしまうような強風の中、俺は風の中心に立っていたルナに飛びつく。
そのまま彼女を押し倒すと、リンドヴルムが手から離れたためか竜巻は収まった。
一方、地面に押し倒された形のルナは気を失っているようだ。が、HPは残っている。よかった、生きてる。
彼女の口元に自作ポーションの瓶を押し付けて飲ませると、ルナは咳き込みながら目を開けた。
「げほっ、ごほっ、うぇぇ……」
ポーションに対するこの反応は皆変わらないな。やっぱり不味いよなポーション。
「あれ、わたしは一体何を……?」
状況を把握したルナは顔を真っ赤に染めて慌て始めた。
「はぅっ! あのっ! リックさんっ!? わ、わたしはそのっ……あのっ、今は訓練中でっ! 誰かに見られたら……! いえ、見られなくてもそういうのはまだ早いというか、心の準備ができていませんしっ、でも、嫌じゃなくてむしろ嬉しくって! あぁもうどうしよう! どうしたらいいんでしょうかぁ!」
「あっ、ごめんなさい」
素早くルナの上から退くと、彼女はゆっくりと起き上がりながら頬に手を当てていた。まだ混乱しているようで、しきりに視線を彷徨わせては溜息をつく。面白いのでその様子を眺めていたら、またクロエに睨まれた。
「なんだよ! 別にやましいことは何もやってないぞ!?」
「……は? 何言ってんの? 世の中の男はそんなこと言いながら女の子にセクハラするものだって私知ってる」
「世の中の男に対して変な偏見持たないでくれ……」
ジト目で睨みつけていたクロエは、しかしすぐに表情を和らげた。
「でも、咄嗟に助けに行ったリッくんはかっこよかったよ。やるじゃん。見直した」
「そ、そうか?」
素直に褒められるとなんだか照れくさい。でも、あの状況で放置するなんて選択肢はなかった。人命救助はいつでもスピード勝負なのだ。ポーション生成師としてパーティーで培ってきた経験が活きていると感じる。
「あ、あの……助けていただいてありがとうございました」
ようやく落ち着いたのか、ルナが深々と頭を下げてきた。彼女は俺の顔を見上げ、上気させたままの頬を緩める。
「本当に助かりました。リックさんが助けてくださらなければ、きっとわたしは……」
その微笑みを見て俺の中の何かが弾けたような気がした。幼くて強い彼女に、今まで抱いていたのとは異なった感情が湧いて出る。それはそう、例えるなら恋──
「さっきの言葉全部撤回してやろうか?」
クロエに小突かれて正気に戻った。何を考えてたんだ俺は! 我ながらどうかしてる。ルナは侯爵令嬢で七聖剣だぞ? そんな相手と恋愛するってどんな無理ゲーだよ!
「はぁ、まったく……。ほら、いつまでも遊んでいないで、訓練を続けなきゃ!」
いつになくやる気なクロエに促されて俺がリンドヴルムを拾い上げると、ちょうどその時、屋敷の方から一人のメイドが駆けてくるのに気付いた。彼女は俺たちの姿を認めると、慌てて近づいてきて、ルナの前で膝をついた。
「ご歓談中失礼いたします! 緊急事態です! ただいま王城より使いの方が来られまして──」
ルナとの訓練が続いたある日、いつものように俺たちが屋敷の中庭でルナにボコボコにされていると、不意にルナがこんなことを言い始めた。
「お二人とも、本当に上達が早いですね」
「いやいや、まだ全然手も足も出ないですけど……」
「いいえ、避けるには至っていませんが、わたしの攻撃に身体が反応するようになっています。普通の人なら短期間でここまでになることはないので」
「そ、そうなんですか?」
それはつまり、少しは成長しているということだろうか? 自分では全く実感できないんだけども……。まあ確かにルナの木刀を避けられてはいないが、最初に比べてルナの攻撃は『視える』ようにはなっている。こちらの反応を上回るスピードで攻撃が来ることには変わりないが。
すると、ルナは何かを思い出したかのようにポンと手を叩いた。
「そういえば、リンドヴルムは上手く使えそうですか?」
「「……あっ」」
すっかり忘れてた。そういや俺もクロエも、このリンドヴルムは未だに使いこなすことができていない。魔剣というからにはそれなりの力が秘められているらしいが、「使用者のHPを吸い取って強化される」という基本的なスキルしか使えていないのだ。
魔剣の専門家に訊けばもっと色々な隠しスキルが分かるのかもしれない。でも、今の俺たちがそんな暇は無いわけで。
クロエの表情を見ると彼女も同じ事を考えているようだった。
「……やっぱり、無理ですよね?」
「はい、今はとてもじゃないですが扱えない代物かと」
クロエの言葉に俺も大きく首肯する。ルナは困ったような笑みを浮かべた。
「仕方ないですね。ちょっとわたしが使ってみましょうか」
「はい、お願いします師匠!」
「し、師匠? え、えへへ……」
このルナ、何故か師匠と呼ばれるとやたらと照れる。きっと大人扱いされるのが嬉しいのだろう。可愛いなぁと思っていると、クロエに思いっきり足を踏まれた。痛てぇよバカ。何すんだよいきなり!
気を取り直してルナにリンドヴルムを手渡す。彼女は魔剣を鞘から取り出すと、正眼に構える。小さなルナが大きな剣を構えている姿はどこかアンバランスで可愛らしく思えた。
そして──
「……こ、これはっ!」
彼女の周囲で風が逆巻き始める。おぉ、なんかすごい。
だが様子が変だ。彼女は自分の魔力を制御できていないようにも見える。魔剣のせいで増幅された彼女の力を抑えきれないのだろう。
「ふんっ、にゅにゅにゅにゅっ!」
という奇声を上げながら、どうにか魔力を抑え込もうとするルナ。その顔は必死そのものだ。しかし、そんな努力は実を結ばず、やがて彼女は突風の檻の中で苦しそうにもがき始めた。
彼女を中心として巻き起こる風は周囲のものを吹き飛ばし、少し離れている俺たちの身体も煽るほどだ。
「お、おい! さすがに止めた方がいいよな?」
「多分! でも風が強すぎて近寄れない」
フローラを倒したルナの魔法から考えて、この竜巻の中に風の刃が含まれていたとしたら、飛び込むのは危険すぎる。だが、他に選択肢は無さそうだ。
見え隠れしているルナのHPバーもリンドヴルムにだいぶ吸収されて真っ赤に染まっている。このままだとルナが死ぬ!
「ポーション生成師として、目の前で人が死ぬというほど屈辱的なことはない!」
「でも、リッくんも死ぬよ!?」
「このまま黙って見ている訳にはいかないだろ!」
俺は竜巻目がけて駆け出した。幸い俺には『リジェネレーション』がある。多少攻撃を食らってもすぐに回復できるはずだ。俺は躊躇することなく竜巻に飛び込んだ。
全身が切り裂かれるような感覚と、油断をすれば身体が巻き上げられてしまうような強風の中、俺は風の中心に立っていたルナに飛びつく。
そのまま彼女を押し倒すと、リンドヴルムが手から離れたためか竜巻は収まった。
一方、地面に押し倒された形のルナは気を失っているようだ。が、HPは残っている。よかった、生きてる。
彼女の口元に自作ポーションの瓶を押し付けて飲ませると、ルナは咳き込みながら目を開けた。
「げほっ、ごほっ、うぇぇ……」
ポーションに対するこの反応は皆変わらないな。やっぱり不味いよなポーション。
「あれ、わたしは一体何を……?」
状況を把握したルナは顔を真っ赤に染めて慌て始めた。
「はぅっ! あのっ! リックさんっ!? わ、わたしはそのっ……あのっ、今は訓練中でっ! 誰かに見られたら……! いえ、見られなくてもそういうのはまだ早いというか、心の準備ができていませんしっ、でも、嫌じゃなくてむしろ嬉しくって! あぁもうどうしよう! どうしたらいいんでしょうかぁ!」
「あっ、ごめんなさい」
素早くルナの上から退くと、彼女はゆっくりと起き上がりながら頬に手を当てていた。まだ混乱しているようで、しきりに視線を彷徨わせては溜息をつく。面白いのでその様子を眺めていたら、またクロエに睨まれた。
「なんだよ! 別にやましいことは何もやってないぞ!?」
「……は? 何言ってんの? 世の中の男はそんなこと言いながら女の子にセクハラするものだって私知ってる」
「世の中の男に対して変な偏見持たないでくれ……」
ジト目で睨みつけていたクロエは、しかしすぐに表情を和らげた。
「でも、咄嗟に助けに行ったリッくんはかっこよかったよ。やるじゃん。見直した」
「そ、そうか?」
素直に褒められるとなんだか照れくさい。でも、あの状況で放置するなんて選択肢はなかった。人命救助はいつでもスピード勝負なのだ。ポーション生成師としてパーティーで培ってきた経験が活きていると感じる。
「あ、あの……助けていただいてありがとうございました」
ようやく落ち着いたのか、ルナが深々と頭を下げてきた。彼女は俺の顔を見上げ、上気させたままの頬を緩める。
「本当に助かりました。リックさんが助けてくださらなければ、きっとわたしは……」
その微笑みを見て俺の中の何かが弾けたような気がした。幼くて強い彼女に、今まで抱いていたのとは異なった感情が湧いて出る。それはそう、例えるなら恋──
「さっきの言葉全部撤回してやろうか?」
クロエに小突かれて正気に戻った。何を考えてたんだ俺は! 我ながらどうかしてる。ルナは侯爵令嬢で七聖剣だぞ? そんな相手と恋愛するってどんな無理ゲーだよ!
「はぁ、まったく……。ほら、いつまでも遊んでいないで、訓練を続けなきゃ!」
いつになくやる気なクロエに促されて俺がリンドヴルムを拾い上げると、ちょうどその時、屋敷の方から一人のメイドが駆けてくるのに気付いた。彼女は俺たちの姿を認めると、慌てて近づいてきて、ルナの前で膝をついた。
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