29 / 40
決戦②
しおりを挟む
時は少し遡る。
リーシャとシイラギがお互いを睨み合っていた。
「どうしてあなたがこんな事をしたんですか?」
「悪いけどそれは言えないわね───」
そう言い切るとシイラギはナイフを取り出し、リーシャへと間合いを詰めていく。
「氷の塊」
リーシャは距離を離しながら氷を放ち、牽制する。
シイラギはそれを躱しながらリーシャとの距離を近づけていっていた。
「氷の風」
地面から尖った氷を無数に出し、シイラギの行く手を阻むリーシャ。
シイラギはたまらず、一度距離を離す。
「意外とやるわね。ずっと守られてばっかだったから弱いのかと思ってたわ」
「確かにアマネさんには敵いません。ですが私だって戦えるんです。あなたには負けません!」
「そう。せいぜい足掻くといいわ」
余裕の笑みを浮かべそう言うシイラギ。
再びリーシャへと間合いを詰め始める。
またしてもリーシャは氷を飛ばし、牽制する。
するとシイラギは空へ向かって飛んだ。
<氷の風>対策だろう。
そのまま落下し、リーシャにナイフを突き立てる。
「氷の盾」
シールドを貼り、ナイフを止める。
「くっ……………」
「氷の塊」
シイラギのお腹目掛け、氷を飛ばす。
「グハッ───」
まるで強烈なフックを入れられたかのような衝撃にシイラギは後方へ吹き飛んだ。
だがすぐに立ち上がってきた。
お腹を手で抑え、少し焦りの表情を見せるシイラギ。
手を前に出し、いつでも魔法を放てる状態にいるリーシャ。
お互い睨み合いの牽制が続く。
「ハハハ。確かに私はあなたの事を舐めすぎていたみたいね。私も本気を出す事にするわ」
するとリーシャの視界に映るシイラギの姿が消えた。
「隠密───」
リーシャの体に緊張が走る。背筋の凍るような殺意が彼女に向けられ、冷や汗が流れ始めた。
「氷の盾」
リーシャは自分自身を覆うドーム状のシールドを貼った。
「その盾はいつまでもつかしら」
「っ……………」
シイラギは気づいていた。全身を守るシールドは魔力消費が激しい事に。
リーシャの顔に焦りが見え始めた。
どこからともなく襲いかかってくる斬撃に徐々にシールドは削られていた。
(一か八かやるしかないですね)
リーシャは深呼吸をし、落ち着く。
すると覚悟を決めた表情を見せ、リーシャはシールドを消した。
シイラギはリーシャに襲いかかる。
だが───リーシャにナイフが突き刺さる事はなかった。
「どうしてよ………………どうして私は───」
<隠密>が解けたシイラギがリーシャの前に現れる。
彼女の持つナイフはあと数ミリでリーシャの首を切れる所まで迫っていた。
だがそこで止まっていた───いやシイラギ自身が止めていたんだ。まるで殺す事を躊躇っているかのように手をブルブルと震えさせていた。
苦しい表情を浮かべ、リーシャを見つめるシイラギ。
「アマネさんの言った通りでしたね。シイラギさんは私を殺せない。でもどの道私を殺す事は出来ませんでしたよ」
「えっ………………どういう事よ」
「分かりませんか?」
リーシャは自分の首に指を差す。
シイラギは視線をそこに合わせた。
「氷?まさか───」
「その通りです」
そう、リーシャは自身の首を<氷の盾>で守っていたのだ。
「どうしてそんな事が……………?」
「暗殺系のスキルを持っている人はだいたい短期戦を得意とします。だから相手の首を狙うのが癖になるんです。向こうの世界では常識ですよ」
するとシイラギはその場にナイフを落とした。
何か吹っ切れたようなスッキリした顔をし、リーシャを見つめた。
「…………………私の負けね」
気づいてしまった───。
やっぱり私には彼女を殺すなんて出来ない。だって彼女は何もしていないのだから。
自分が死にたくないからって彼女を巻き込んで苦しめてしまった。
もう疲れた。魔王に呪い殺される事になるかもしれないけど、操られ続ける人生よりはずっと良い。
リーシャはシイラギに向けて腕を伸ばす。
氷の塊が徐々に形成されていく。
その時だった───
ドォォォン
そんな音を立て、建物が崩壊した。
瓦礫がリーシャに向かって落ちていく。
「グリード!何やってんのよ!」
怒りの表情を浮かべそう叫ぶシイラギ。
「リーシャ───!」
「えっ!?アマネさん」
突然リーシャはアマネに抱きかかえられ、その場から離れた。
「何をしているだと?貴様があの小娘を殺さなかったからだろ?」
「それは彼女が強───」
「言い訳とは見苦しいぞ。力を抜いていたことくらいお見通しだ」
「くっ…………………」
「協力する気がないのなら殺してやっても良いのだぞ」
「そう……………わかったわ」
俯き、怒りの籠った口調でそう言うシイラギ。
「アマネさん何があったんですか?」
アマネに突然抱きかかえられ、戸惑うリーシャ。
「後ろ見てみろ」
「えっ?」
リーシャは言われた通り、後ろに目を向ける。
「竜?」
「正確にはグリードが竜に化けてるんだ」
そうしてアマネは近くのコンビニ(バイト先)まで距離を離した。
保管庫から二着のローブを取り出した。
「こうなってしまった以上、人目がつく。念の為だ」
ローブを着た二人は竜に化けたグリードと向き合う。
「何事だ?」
そう言ってコンビニからフジサキが姿を現した。
「えっ、なんで竜がいんの?」
「店長」
アマネはフジサキに話しかける。
<認識阻害>が入っているがフジサキはローブからアマネとリーシャだと気がついた。
「どういう状況?」
「詳しい話は後でします。とりあえず手伝ってくれませんか?」
「わかった」
「店長?音の正体分かりました?」
そう言って今井がコンビニから出てきた。
「えっ?何ですかあれ……………?というか誰!?」
驚愕の表情でそう言う今井。
「これは現実?それとも夢?」
彼女からしたら得体の知れない巨大生物と顔が分からない怪しい人間が二人いるというカオスな状況だ。戸惑うのも当然だろう。
だがそれを全て説明しているような時間は無い。
「店長。早く今井さんを安全な場所に───」
「わかった。それで旬くんはどうするんだ?」
「えっ……………旬くん?もしかして天音くんなの?」
「あっ」
「あっ」
フジサキとアマネは揃ってそんな声を出した。
今井はカオスすぎる状況に頭がこんがらがり「えっ?」と首を傾げる。
「とりあえず行くよ琴音ちゃん」
そう言ってフジサキは無理やり今井を抱きかかえた。
「えっ、ちょっと店長!急に何するんですか!」
そうしてフジサキは人間離れしたスピードでその場から離脱した。
「えっーーーーー!!」
驚きでそんな声を上げる今井。
二人が居なくなった事を確認し、アマネはリーシャにこう言った。
「リーシャは逃げてくる人達の護衛を頼む。あいつは俺が相手する」
「分かりました」
二人は別れ、アマネはグリードの方に距離を詰め始めた。
するとグリードもアマネのいる方に顔を向けた。
「まずは余興だ」
そう言ってグリードはアマネの方に目を向け、口を大きく開けた。
すると徐々にグリードの口が赤く光始め、赤黒い大きな炎の塊が放たれた。
「マジかよ」
着弾すれば大きな被害となる。
「砲台」
アマネの腕に漆黒の炎がまとわりつく。
「放て」
炎の球が飛び出し、赤黒い炎に直撃した。
バァァァン
そんな音を立て空中で巨大な爆発が起きた。
その爆発に隠れ、アマネは一気に距離を詰めた。
(炎を放ってきたってことは───)
アマネはグリードの使う擬態スキルの能力に一つの仮説を立てた。
アマネはグリードの足元に潜り、刀を振るった。
カン
だが皮膚は硬く、炎が移ることもなかった。
(やっぱり竜の特徴そのままだ)
つまりグリードの擬態スキルは擬態した者の能力を使用できるのだ。
(これは厄介だな)
アマネの体に緊張が走った。
リーシャとシイラギがお互いを睨み合っていた。
「どうしてあなたがこんな事をしたんですか?」
「悪いけどそれは言えないわね───」
そう言い切るとシイラギはナイフを取り出し、リーシャへと間合いを詰めていく。
「氷の塊」
リーシャは距離を離しながら氷を放ち、牽制する。
シイラギはそれを躱しながらリーシャとの距離を近づけていっていた。
「氷の風」
地面から尖った氷を無数に出し、シイラギの行く手を阻むリーシャ。
シイラギはたまらず、一度距離を離す。
「意外とやるわね。ずっと守られてばっかだったから弱いのかと思ってたわ」
「確かにアマネさんには敵いません。ですが私だって戦えるんです。あなたには負けません!」
「そう。せいぜい足掻くといいわ」
余裕の笑みを浮かべそう言うシイラギ。
再びリーシャへと間合いを詰め始める。
またしてもリーシャは氷を飛ばし、牽制する。
するとシイラギは空へ向かって飛んだ。
<氷の風>対策だろう。
そのまま落下し、リーシャにナイフを突き立てる。
「氷の盾」
シールドを貼り、ナイフを止める。
「くっ……………」
「氷の塊」
シイラギのお腹目掛け、氷を飛ばす。
「グハッ───」
まるで強烈なフックを入れられたかのような衝撃にシイラギは後方へ吹き飛んだ。
だがすぐに立ち上がってきた。
お腹を手で抑え、少し焦りの表情を見せるシイラギ。
手を前に出し、いつでも魔法を放てる状態にいるリーシャ。
お互い睨み合いの牽制が続く。
「ハハハ。確かに私はあなたの事を舐めすぎていたみたいね。私も本気を出す事にするわ」
するとリーシャの視界に映るシイラギの姿が消えた。
「隠密───」
リーシャの体に緊張が走る。背筋の凍るような殺意が彼女に向けられ、冷や汗が流れ始めた。
「氷の盾」
リーシャは自分自身を覆うドーム状のシールドを貼った。
「その盾はいつまでもつかしら」
「っ……………」
シイラギは気づいていた。全身を守るシールドは魔力消費が激しい事に。
リーシャの顔に焦りが見え始めた。
どこからともなく襲いかかってくる斬撃に徐々にシールドは削られていた。
(一か八かやるしかないですね)
リーシャは深呼吸をし、落ち着く。
すると覚悟を決めた表情を見せ、リーシャはシールドを消した。
シイラギはリーシャに襲いかかる。
だが───リーシャにナイフが突き刺さる事はなかった。
「どうしてよ………………どうして私は───」
<隠密>が解けたシイラギがリーシャの前に現れる。
彼女の持つナイフはあと数ミリでリーシャの首を切れる所まで迫っていた。
だがそこで止まっていた───いやシイラギ自身が止めていたんだ。まるで殺す事を躊躇っているかのように手をブルブルと震えさせていた。
苦しい表情を浮かべ、リーシャを見つめるシイラギ。
「アマネさんの言った通りでしたね。シイラギさんは私を殺せない。でもどの道私を殺す事は出来ませんでしたよ」
「えっ………………どういう事よ」
「分かりませんか?」
リーシャは自分の首に指を差す。
シイラギは視線をそこに合わせた。
「氷?まさか───」
「その通りです」
そう、リーシャは自身の首を<氷の盾>で守っていたのだ。
「どうしてそんな事が……………?」
「暗殺系のスキルを持っている人はだいたい短期戦を得意とします。だから相手の首を狙うのが癖になるんです。向こうの世界では常識ですよ」
するとシイラギはその場にナイフを落とした。
何か吹っ切れたようなスッキリした顔をし、リーシャを見つめた。
「…………………私の負けね」
気づいてしまった───。
やっぱり私には彼女を殺すなんて出来ない。だって彼女は何もしていないのだから。
自分が死にたくないからって彼女を巻き込んで苦しめてしまった。
もう疲れた。魔王に呪い殺される事になるかもしれないけど、操られ続ける人生よりはずっと良い。
リーシャはシイラギに向けて腕を伸ばす。
氷の塊が徐々に形成されていく。
その時だった───
ドォォォン
そんな音を立て、建物が崩壊した。
瓦礫がリーシャに向かって落ちていく。
「グリード!何やってんのよ!」
怒りの表情を浮かべそう叫ぶシイラギ。
「リーシャ───!」
「えっ!?アマネさん」
突然リーシャはアマネに抱きかかえられ、その場から離れた。
「何をしているだと?貴様があの小娘を殺さなかったからだろ?」
「それは彼女が強───」
「言い訳とは見苦しいぞ。力を抜いていたことくらいお見通しだ」
「くっ…………………」
「協力する気がないのなら殺してやっても良いのだぞ」
「そう……………わかったわ」
俯き、怒りの籠った口調でそう言うシイラギ。
「アマネさん何があったんですか?」
アマネに突然抱きかかえられ、戸惑うリーシャ。
「後ろ見てみろ」
「えっ?」
リーシャは言われた通り、後ろに目を向ける。
「竜?」
「正確にはグリードが竜に化けてるんだ」
そうしてアマネは近くのコンビニ(バイト先)まで距離を離した。
保管庫から二着のローブを取り出した。
「こうなってしまった以上、人目がつく。念の為だ」
ローブを着た二人は竜に化けたグリードと向き合う。
「何事だ?」
そう言ってコンビニからフジサキが姿を現した。
「えっ、なんで竜がいんの?」
「店長」
アマネはフジサキに話しかける。
<認識阻害>が入っているがフジサキはローブからアマネとリーシャだと気がついた。
「どういう状況?」
「詳しい話は後でします。とりあえず手伝ってくれませんか?」
「わかった」
「店長?音の正体分かりました?」
そう言って今井がコンビニから出てきた。
「えっ?何ですかあれ……………?というか誰!?」
驚愕の表情でそう言う今井。
「これは現実?それとも夢?」
彼女からしたら得体の知れない巨大生物と顔が分からない怪しい人間が二人いるというカオスな状況だ。戸惑うのも当然だろう。
だがそれを全て説明しているような時間は無い。
「店長。早く今井さんを安全な場所に───」
「わかった。それで旬くんはどうするんだ?」
「えっ……………旬くん?もしかして天音くんなの?」
「あっ」
「あっ」
フジサキとアマネは揃ってそんな声を出した。
今井はカオスすぎる状況に頭がこんがらがり「えっ?」と首を傾げる。
「とりあえず行くよ琴音ちゃん」
そう言ってフジサキは無理やり今井を抱きかかえた。
「えっ、ちょっと店長!急に何するんですか!」
そうしてフジサキは人間離れしたスピードでその場から離脱した。
「えっーーーーー!!」
驚きでそんな声を上げる今井。
二人が居なくなった事を確認し、アマネはリーシャにこう言った。
「リーシャは逃げてくる人達の護衛を頼む。あいつは俺が相手する」
「分かりました」
二人は別れ、アマネはグリードの方に距離を詰め始めた。
するとグリードもアマネのいる方に顔を向けた。
「まずは余興だ」
そう言ってグリードはアマネの方に目を向け、口を大きく開けた。
すると徐々にグリードの口が赤く光始め、赤黒い大きな炎の塊が放たれた。
「マジかよ」
着弾すれば大きな被害となる。
「砲台」
アマネの腕に漆黒の炎がまとわりつく。
「放て」
炎の球が飛び出し、赤黒い炎に直撃した。
バァァァン
そんな音を立て空中で巨大な爆発が起きた。
その爆発に隠れ、アマネは一気に距離を詰めた。
(炎を放ってきたってことは───)
アマネはグリードの使う擬態スキルの能力に一つの仮説を立てた。
アマネはグリードの足元に潜り、刀を振るった。
カン
だが皮膚は硬く、炎が移ることもなかった。
(やっぱり竜の特徴そのままだ)
つまりグリードの擬態スキルは擬態した者の能力を使用できるのだ。
(これは厄介だな)
アマネの体に緊張が走った。
246
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
僕だけレベル1~レベルが上がらず無能扱いされた僕はパーティーを追放された。実は神様の不手際だったらしく、お詫びに最強スキルをもらいました~
いとうヒンジ
ファンタジー
ある日、イチカ・シリルはパーティーを追放された。
理由は、彼のレベルがいつまでたっても「1」のままだったから。
パーティーメンバーで幼馴染でもあるキリスとエレナは、ここぞとばかりにイチカを罵倒し、邪魔者扱いする。
友人だと思っていた幼馴染たちに無能扱いされたイチカは、失意のまま家路についた。
その夜、彼は「カミサマ」を名乗る少女と出会い、自分のレベルが上がらないのはカミサマの所為だったと知る。
カミサマは、自身の不手際のお詫びとしてイチカに最強のスキルを与え、これからは好きに生きるようにと助言した。
キリスたちは力を得たイチカに仲間に戻ってほしいと懇願する。だが、自分の気持ちに従うと決めたイチカは彼らを見捨てて歩き出した。
最強のスキルを手に入れたイチカ・シリルの新しい冒険者人生が、今幕を開ける。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
一人、辺境の地に置いていかれたので、迎えが来るまで生き延びたいと思います
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
大きなスタンビートが来るため、領民全てを引き連れ避難する事になった。
しかし、着替えを手伝っていたメイドが別のメイドに駆り出された後、光を避けるためにクローゼットの奥に行き、朝早く起こされ、まだまだ眠かった僕はそのまま寝てしまった。用事を済ませたメイドが部屋に戻ってきた時、目に付く場所に僕が居なかったので先に行ったと思い、開けっ放しだったクローゼットを閉めて、メイドも急いで外へ向かった。
全員が揃ったと思った一行はそのまま領地を後にした。
クローゼットの中に幼い子供が一人、取り残されている事を知らないまま
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる