欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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567他言無用

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コアの有る部屋の前には、大きな広間が有り強力な魔獣が居た。

「行くぞ。」

ガラの掛け声でOZ、クリームで戦闘が始まるが、魔獣の動きが素早い上、体が固く攻撃が通らない。

「下がって。強力なのを放つ。」

拓に従い全員が魔獣と距離を取ると、強力な雷魔法を放つ。
その威力にルーカスとハックは、言葉通り目を見開いた。
上級の雷魔法
魔獣がダメージを受けた所に、全員が攻撃を行う。
拓はシールドを張り皆をサポートしていたが、ルーカスとハックはこれだけの強力な攻撃を抑えられるのは上級魔法だと気付く。

多少の怪我は有ったが、魔獣を倒すと拓がアイテムボックスに収納する。
このダンジョンに入ってから倒した魔獣を全て拓が収納している。
ここでもルーカスとハックがアイテムボックスの容量が中級魔法を越えているのに気付く。

「拓さん。拓さんって、全ての上級魔法が使えるのですか?」

ルーカスが聞いて来る。

「全てかどうかは分からないけど、上級魔法は使えるよ。」
「もしかして、ホワイトジャックって拓さんの変装だったりしますか?」

拓の答えを聞いて、ハックも聞いて来る。
拓は仮面を取り出して被ってみる。
それを見た2人は、動きが止まってしまった。

「大丈夫か?この旅のメンバー以外は勇者とサリナ姫、後はゴルゴとサブしか知らない。他言無用だぞ。」

2人は思わず頭を上下に振って頷いていた。
危険が無くなった所で、コアの有る部屋へと入る。
やはりここも神殿の様な作りになっていて、中心には立方体のコアが浮いている。
拓は魔力を通す場所を確認し、大量の魔力を流すとコアの周囲に文字が浮かぶ。
その文字をガラが写真で記録する。
一通り確認した後、今度はジェニファーとロビンに水と火のロッドを渡すと複数の場所に魔力を流してみる。
組み合わせによっては別の文字が現れる。

「ハックも手伝ってもらえるか。ロッドを渡すから魔力を流して欲しい。」

ハックは渡されたロッドを黙って見入ってしまう。
教会の奥で管理されていたのと同じ物。
教会のとは違い、はめられている魔石は濃い青。

「拓さん。これって・・・」
「説明は後で。治癒魔法が使える魔導士なら大丈夫だと思うけど、魔力を引き出せるか確認してくれるかな。」

ハックが試してみると、問題無く使うことが出来る。
4人で色々な組み合わせで確認した後は、サーフボードに使っている制御用の魔道具を取り外し他のロッドに接続して魔力が流れる全ての場所に同時に魔力を流してみる。
全てのパターンを確認して実験を終わりにした。

「ガラ、レオ。ルーカスとハックにアンディ・ジョーンズとロッドの話もしておいてもらえるかな。」

拓はそう言うと、国王からもらった古代文字の辞書を開き現れた文字の解読を始める。

ガラとレオからアンディ・ジョーンズの正体も拓が変装した姿だと聞いて、思わず拓を見てしまう。
更に遺跡の新たな入口を見付けてロッドや剣を手に入れた事を聞くと、ガラ達が持っている剣をマジマジと見入っている。
ガラはルーカスに予備の剣を振らせてみるが、腰が引けていた。

文字の解読に時間が掛かりそうなので、拓にテントや椅子、テーブルを出してもらい先に食事にすることにした。
ダンジョンの中でも、このコアの有る部屋には魔獣が入って来る事は無く安全が確保されている。
以前、拓が魔力を強制的に吸収された事も有り、それ以降コアの側には近づかずにいた。
2日ほど掛かり拓の文字の解読が終わった。

「ここは龍王とは関係無いみたいだ。エチゴさんの所へ戻ろうか。」

『鍵』『門』を示す文字も見つからなかった。
それでも学者なら大発見だが、今の拓には必要がない。


コアの部屋を出る時、拓はコアの方を見ていた。

「どうした、拓?」
「いや、何でもない。今行くよ。」

ガラに言われて部屋を出たが、誰も居ない部屋から拓は何かの視線を感じていた。


「無事に戻って来れましたね。結果は如何でしたか?」

エチゴの元へ戻り、考えていた様な結果が得られなかった事を話す。

「そうですか。ちなみに、2人はどうしたのですか?」

ルーカスとハックを見てエチゴが聞いて来る。
2人は拓の力や行って来た冒険の話を聞いて、態度が変に硬い。
ダンジョンの中では気を張っていたが、安全になると一気に考える事が増えてしまう。
実際に拓の力も見ているが、自分達の常識とかけ離れ現実として受け入れるのには未だ時間が掛かりそうだった。
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