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572治療1
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「動ける兵士は引き続き残ったベルゼを駆逐しろ。一匹も見逃すな。
怪我人はテントへ運べ。」
青空の下、兵士長達が指示をだす。
拓も岩の上で座り込んでしまった。
ダンジョンで見つけたロッドの魔力を使い果たし、腕輪に貯めていた魔力も残り少ない。
それ以上に、もう体力、精神力が限界だった。
岩場から降りようとしていると、生きていたベルゼが拓に向かって毒を放ち、排卵管を腕に刺した。
ガラが叫びながらベルゼに武技の残波を放ち、レオが落ちて来る拓を受け止めた。
「腕を裂いて、卵・・・」
拓は何とか声を出したが、痺れが体中に回り最後まで話す事が出来なかった。
レオは直ぐに短剣を取り出すと、拓の腕を切り裂きダイフクが触手を伸ばして卵を捕食する。
「誰か、治癒魔法を使える魔導士は居ないのか。」
周囲に向かって叫ぶが、ここに治癒魔法を使える者は居ない。
直ぐに火魔法を使える魔導士が呼ばれて、切り裂いた部分を焼いて止血する。
ここでは、それしか方法が無かった。
「直ぐにハックの所へ連れて行く。」
そういうガラに、拓が強い視線を送る。
「ベルゼの討伐が先と言いたいのか?」
ガラの言葉に拓の視線が和らいだ。
ガラとレオは拓を横たえると、生き残ったベルゼ討伐へと向かった。
拓は横になっている間、自分の体内で魔力を循環させて毒による痺れを何とか解除していた。
ただ、全身が怠く動くのは辛い。
「状況を教えてくれませんか。」
側に居た兵士に尋ねる。
兵士は足の怪我で自由に動けない為、拓の様子を見るためにここに残ってくれている。
「拓殿。もう、大丈夫なのですか。
現在、ほぼ討伐が終了し、生き残ったベルゼの駆逐を行っている所です。」
「他の兵士の人達は?」
「かなりの数の兵が負傷していると聞いています。
中には卵を産み付けられた者も居るとか。」
「体の奥へ卵を産み付けられたり、既に孵化してしまった者が居れば、ここに連れて来る事は可能ですか?
現場で対応出来れば良いですが、もし不可能と言うのなら直ぐにでも。」
「・・・分かりました。直ぐに連絡を付けます。」
兵士は大声で他の兵士を呼ぶと、拓の言った事を伝える。
直ぐに、この周囲に居る兵士達が運び込まれた。
「俺の体を起こして、支えてくれませんか。」
拓は兵士に支えられながら、卵を産み付けられた兵士の体を探索魔法で調べると、氷の針を作り出して体に打ち込む。
打ち込んだ針は卵を貫き、凍らせて殺す。
ダイフクが細く触手を伸ばして死んだ卵を捕食。
直ぐに次の兵士が拓の前に連れて来られ、氷の針を撃ち込まれていた。
その内に、他の場所からも卵を産み付けられた兵士が連れて来られる。
中には体内で孵化してしまった兵士も居たが、拓は確実に氷の針で退治する。
疲労で意識が飛びそうになると、頭に水を掛けさせ作業を続けた。
「拓殿、彼が最後になります。」
最後の兵士の体内に居る幼虫を倒し終えると、ガラとレオに
「このままエチゴさん達の所へ連れて行ってくれ。ハックとルーカスが心配だ。」
そう言って、拓は意識を失った。
エチゴ達の所では、ジェニファーとロビンによって、多くのベルゼが倒されていたが被害も出ていた。
クリームやエチゴ、アルは生き残ったベルゼが居ないか周囲を調べ、ハックとルーカスは怪我人の対応を行っていた。
卵を産み付けられた村人も居て、体を切り卵を取り出すとハックが止血を行う。
他からも怪我人が運び込まれ、拓に言われた通り生かすための治療を行っていた。
中には「しっかりと治療を行なえよ。」と理不尽な事を言う者も居た為
「俺はロダン侯爵家のルーカスだ。ピスタ子爵家のハックの治療に文句が有るのなら俺が受ける。」
ルーカスが家名を出して黙らせる。
それでも力づくで何とかしようとする者は力で押さえつけ、ハックの作業の邪魔をさせなかった。
怪我人はテントへ運べ。」
青空の下、兵士長達が指示をだす。
拓も岩の上で座り込んでしまった。
ダンジョンで見つけたロッドの魔力を使い果たし、腕輪に貯めていた魔力も残り少ない。
それ以上に、もう体力、精神力が限界だった。
岩場から降りようとしていると、生きていたベルゼが拓に向かって毒を放ち、排卵管を腕に刺した。
ガラが叫びながらベルゼに武技の残波を放ち、レオが落ちて来る拓を受け止めた。
「腕を裂いて、卵・・・」
拓は何とか声を出したが、痺れが体中に回り最後まで話す事が出来なかった。
レオは直ぐに短剣を取り出すと、拓の腕を切り裂きダイフクが触手を伸ばして卵を捕食する。
「誰か、治癒魔法を使える魔導士は居ないのか。」
周囲に向かって叫ぶが、ここに治癒魔法を使える者は居ない。
直ぐに火魔法を使える魔導士が呼ばれて、切り裂いた部分を焼いて止血する。
ここでは、それしか方法が無かった。
「直ぐにハックの所へ連れて行く。」
そういうガラに、拓が強い視線を送る。
「ベルゼの討伐が先と言いたいのか?」
ガラの言葉に拓の視線が和らいだ。
ガラとレオは拓を横たえると、生き残ったベルゼ討伐へと向かった。
拓は横になっている間、自分の体内で魔力を循環させて毒による痺れを何とか解除していた。
ただ、全身が怠く動くのは辛い。
「状況を教えてくれませんか。」
側に居た兵士に尋ねる。
兵士は足の怪我で自由に動けない為、拓の様子を見るためにここに残ってくれている。
「拓殿。もう、大丈夫なのですか。
現在、ほぼ討伐が終了し、生き残ったベルゼの駆逐を行っている所です。」
「他の兵士の人達は?」
「かなりの数の兵が負傷していると聞いています。
中には卵を産み付けられた者も居るとか。」
「体の奥へ卵を産み付けられたり、既に孵化してしまった者が居れば、ここに連れて来る事は可能ですか?
現場で対応出来れば良いですが、もし不可能と言うのなら直ぐにでも。」
「・・・分かりました。直ぐに連絡を付けます。」
兵士は大声で他の兵士を呼ぶと、拓の言った事を伝える。
直ぐに、この周囲に居る兵士達が運び込まれた。
「俺の体を起こして、支えてくれませんか。」
拓は兵士に支えられながら、卵を産み付けられた兵士の体を探索魔法で調べると、氷の針を作り出して体に打ち込む。
打ち込んだ針は卵を貫き、凍らせて殺す。
ダイフクが細く触手を伸ばして死んだ卵を捕食。
直ぐに次の兵士が拓の前に連れて来られ、氷の針を撃ち込まれていた。
その内に、他の場所からも卵を産み付けられた兵士が連れて来られる。
中には体内で孵化してしまった兵士も居たが、拓は確実に氷の針で退治する。
疲労で意識が飛びそうになると、頭に水を掛けさせ作業を続けた。
「拓殿、彼が最後になります。」
最後の兵士の体内に居る幼虫を倒し終えると、ガラとレオに
「このままエチゴさん達の所へ連れて行ってくれ。ハックとルーカスが心配だ。」
そう言って、拓は意識を失った。
エチゴ達の所では、ジェニファーとロビンによって、多くのベルゼが倒されていたが被害も出ていた。
クリームやエチゴ、アルは生き残ったベルゼが居ないか周囲を調べ、ハックとルーカスは怪我人の対応を行っていた。
卵を産み付けられた村人も居て、体を切り卵を取り出すとハックが止血を行う。
他からも怪我人が運び込まれ、拓に言われた通り生かすための治療を行っていた。
中には「しっかりと治療を行なえよ。」と理不尽な事を言う者も居た為
「俺はロダン侯爵家のルーカスだ。ピスタ子爵家のハックの治療に文句が有るのなら俺が受ける。」
ルーカスが家名を出して黙らせる。
それでも力づくで何とかしようとする者は力で押さえつけ、ハックの作業の邪魔をさせなかった。
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