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053落ち人4人
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拓は同郷の落ち人と話したのだが、3人とも高校生で今の生活を受け入れているみたいだ。
「始めまして、俺は浩司と言います。」「私は由美です。」「里香で~す。」
この世界で姓を名乗るのは貴族位なので、3人とも名前での紹介になっている。
ただ、元の世界でもテレビでしか見た事のないタイプが1人混じっていた・・・
一時期は、元の世界に帰れない事に落ち込んでいたらしいが、姫自ら気を使い彼等を支えてくれたらしい。
「拓さんは24歳なんですね。同じ高校生が現れると思っていました。」
「マジ驚くよね。でも拓さんって若く見える。」
由美と里香の言葉で、自分が1人だけオジサンに思えるので不思議だ。
かと言って、そこまで話が合わない訳でもなく元の世界の懐かしい話で盛り上がった。
同じ落ち人として3人に魔力循環をしてもらったが拓と差は無く、それぞれ火属性、水属性、風属性の攻撃魔法に特化させていた。
実際に見せてもらったが拓の本気の攻撃と差は無い。
「魔力に余裕は有るんですけどね。これ以上強力な力を使うと体に負担が掛かって大変で。
その代わり、この魔法を連続して打ち込むことが出来るんで、火炎の勇者って言われてモテモテなんですよ。」
「何言っているのよ。殆どが下心有るからに決まっているでしょ。」
「ほんと、ほんと、あんな女に引っ掛かるなんてマジ有り得ないから。」
3人は仲が良い。ボケの浩司、突っ込みの由美、ムードメーカの里香って所だろうか。
拓としては使う魔法に対し種類を絞ることに疑問も有るが、この世界の人の方が詳しいので余計な事は言わない方が良いと判断した。
この世界に来て未だ数ヵ月、もしかすると1つの魔法に特化することで更に強い魔法が使える様になるのかも知れない。
由美と里香も同じような感じで、かなりチヤホヤされているみたいだ。
「強力な魔法だけど、乱戦になったらどうするんだ?」
「それは、兵士が戦ってくれますよ。俺達は、後方から強い魔法で援護するのが目的ですから。」
役割分担が決まり安全も確保され、生活も問題ないならと拓は安心することが出来た。
3人とも素直で、強力な力を持つことで天狗になることもない。
純粋な彼らに対し、自分が汚れている感じがした拓だった。
次の日は魔導士の訓練の見学をさせてもらったが、基本的には魔法の反復練習と連携で冒険者としてやっていく上での欲しい知識は無かった。
せっかくなので、兵士の訓練も見せてもらうことに。
「オリバー隊長。どうされたのですか。」
「客人がお前達の訓練を見たいと言われたのでお連れした。そのまま続けてくれ。」
オリバーがそう言うと、兵士は戻り訓練を続けた。
「隊長が私の案内をしてくれていたんですか。」
「拓殿の護衛も兼ねていますので当然ですよ。」
驚いた拓に、落ち人ということは秘密にされているが、興味を持った貴族がちょっかいを掛けてくる可能性が有ることを説明された。
見学しているのは第3部隊で、オリバーが所属している部隊になる。
そのまま兵士達の打ち合いを見ていると、会談で国王の後ろに立っていた武将の1人が話しかけてきた。
「拓殿、オリバー、見学に来ていたのか。
どうだ拓殿、良ければ魔導士として一緒に参加してみないか?オリバーも体を動かした方が良いだろう。」
拓が「えっ?」という感じでいると
「失礼した。挨拶が未だだったな。俺はバランだ。この騎士団をまとめている。」
オリバー隊長が将軍だと教えてくれた。
そして、城には3つの騎士団があり、それぞれ役割が決まっていた。
第1騎士団:城、町の警備、王族や貴族の護衛を行う騎士団
第2騎士団:女性による騎士団
第3騎士団:魔獣討伐を行う騎士団
魔導士部隊:魔導士による部隊
他にも第7騎士団まで存在するが、メインは第3騎士団までとなる。
バラン将軍、オリバー隊長の所属する騎士団は第3騎士団で魔獣討伐を行っていた。
バラン将軍が大きな手を差し出してきたので、流れで握手をし訓練に参加することになってしまった。
「始めまして、俺は浩司と言います。」「私は由美です。」「里香で~す。」
この世界で姓を名乗るのは貴族位なので、3人とも名前での紹介になっている。
ただ、元の世界でもテレビでしか見た事のないタイプが1人混じっていた・・・
一時期は、元の世界に帰れない事に落ち込んでいたらしいが、姫自ら気を使い彼等を支えてくれたらしい。
「拓さんは24歳なんですね。同じ高校生が現れると思っていました。」
「マジ驚くよね。でも拓さんって若く見える。」
由美と里香の言葉で、自分が1人だけオジサンに思えるので不思議だ。
かと言って、そこまで話が合わない訳でもなく元の世界の懐かしい話で盛り上がった。
同じ落ち人として3人に魔力循環をしてもらったが拓と差は無く、それぞれ火属性、水属性、風属性の攻撃魔法に特化させていた。
実際に見せてもらったが拓の本気の攻撃と差は無い。
「魔力に余裕は有るんですけどね。これ以上強力な力を使うと体に負担が掛かって大変で。
その代わり、この魔法を連続して打ち込むことが出来るんで、火炎の勇者って言われてモテモテなんですよ。」
「何言っているのよ。殆どが下心有るからに決まっているでしょ。」
「ほんと、ほんと、あんな女に引っ掛かるなんてマジ有り得ないから。」
3人は仲が良い。ボケの浩司、突っ込みの由美、ムードメーカの里香って所だろうか。
拓としては使う魔法に対し種類を絞ることに疑問も有るが、この世界の人の方が詳しいので余計な事は言わない方が良いと判断した。
この世界に来て未だ数ヵ月、もしかすると1つの魔法に特化することで更に強い魔法が使える様になるのかも知れない。
由美と里香も同じような感じで、かなりチヤホヤされているみたいだ。
「強力な魔法だけど、乱戦になったらどうするんだ?」
「それは、兵士が戦ってくれますよ。俺達は、後方から強い魔法で援護するのが目的ですから。」
役割分担が決まり安全も確保され、生活も問題ないならと拓は安心することが出来た。
3人とも素直で、強力な力を持つことで天狗になることもない。
純粋な彼らに対し、自分が汚れている感じがした拓だった。
次の日は魔導士の訓練の見学をさせてもらったが、基本的には魔法の反復練習と連携で冒険者としてやっていく上での欲しい知識は無かった。
せっかくなので、兵士の訓練も見せてもらうことに。
「オリバー隊長。どうされたのですか。」
「客人がお前達の訓練を見たいと言われたのでお連れした。そのまま続けてくれ。」
オリバーがそう言うと、兵士は戻り訓練を続けた。
「隊長が私の案内をしてくれていたんですか。」
「拓殿の護衛も兼ねていますので当然ですよ。」
驚いた拓に、落ち人ということは秘密にされているが、興味を持った貴族がちょっかいを掛けてくる可能性が有ることを説明された。
見学しているのは第3部隊で、オリバーが所属している部隊になる。
そのまま兵士達の打ち合いを見ていると、会談で国王の後ろに立っていた武将の1人が話しかけてきた。
「拓殿、オリバー、見学に来ていたのか。
どうだ拓殿、良ければ魔導士として一緒に参加してみないか?オリバーも体を動かした方が良いだろう。」
拓が「えっ?」という感じでいると
「失礼した。挨拶が未だだったな。俺はバランだ。この騎士団をまとめている。」
オリバー隊長が将軍だと教えてくれた。
そして、城には3つの騎士団があり、それぞれ役割が決まっていた。
第1騎士団:城、町の警備、王族や貴族の護衛を行う騎士団
第2騎士団:女性による騎士団
第3騎士団:魔獣討伐を行う騎士団
魔導士部隊:魔導士による部隊
他にも第7騎士団まで存在するが、メインは第3騎士団までとなる。
バラン将軍、オリバー隊長の所属する騎士団は第3騎士団で魔獣討伐を行っていた。
バラン将軍が大きな手を差し出してきたので、流れで握手をし訓練に参加することになってしまった。
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