欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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271終結

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ついに魔獣達の終わりが見えてきた。後は魔導士団だけでも対応できる。

「レオ、これ以上は勇者の攻撃魔法は必要ない。拓と合流できるか。」
「出来ます。兵士達のサポートを行います。」

ガラの問いに答えたのは浩司だった。
レオと前線に向かって走り始めた浩司、由美、里香。
直ぐに拓が姿を現し、火、水、風のロッドを3人に渡すと

「3人はジェットコースターは大丈夫?舌を噛まない様に気を付けて。
 ガラとレオはオリバーさんに合流して状況を伝えてくれ。」

拓は勇者3人の姿を消すと、重力のロッドを取り出し魔獣と戦う兵士達の方へと飛んだ。

「空を飛んでる。」「きゃっ」「マジ?」

突然の飛行に驚く3人に「攻撃に集中して」拓はそれだけ言って3人を連れて戦いの前線を飛び続けた。

前線で戦っていた兵士達は雨の様に降って来る攻撃魔法に驚いたが、一気に魔獣の勢力が削られるのを見て士気が上がる。
右から左、左から右へと攻撃は続き、ついに魔獣との戦いは終わった。

「もし腕や足を食いちぎられた者がいるなら、その腕や足を見つけて拓の所へ持って行ってください。」

ガラに言われ、オリバー隊長は直ぐに全兵士に指示を出していた。


「3人ともお疲れ。ゆっくりと休んで。ここからは俺の番だね。
 これ以上、こんな世界に振り回されてたまるか。
 あっ、俺のサポートについて聞かれたら、こう答えておいてくれるかな。」

拓達は負傷兵が集まっている近くで姿を現すと、拓は勇者3人にサンドイッチを渡して負傷兵の元へ向かった。

「重症者は俺が応急処置をします。」

拓はそう言うと、兵士達に負傷状態をランク別にさせ、重傷者から治癒魔法を使い始めた。
但し、応急処置で後遺症や傷が残らない程度まで治療を行い、後は王都で対応をしてもらう。
中級魔法では助けられない兵士も多く居たが、拓は躊躇うことなく上級魔法を使う。
魔力が尽きて来ると治癒のロッドを袖口に隠して使う。
腕を失った者は切り口を塞ぎ、ちぎられた腕に名前を書くとアイテムボックスに収納。

「彼が最後です。」

最後の怪我人の治療を行い終わると既に夜中・・・青白い満月がこちらを見つめていた。

「死者は?」
「死者はゼロ。全員、助かりました。」

拓は満月に手をかざすと、残った魔力で火の玉を放った。

「どうだ。ざまぁみろ。」

満足そうな顔をするが、そのまま眩暈に襲われ倒れてしまった。


「拓、大丈夫か?」「意識はしっかりしているか?」

拓が目を覚ますと、目の前にガラとレオの顔が有った。

「特に問題ないけど、ここは何処?目の前に良い男がいるけど天国なのか?」
「馬鹿な事を言ってるな。城の部屋だよ。」

ガラの説明では、治療を終えて倒れた拓は城まで運ばれドグ医局長が確認すると特に異常はないとの事だった。
拓が起きたのを報告すると、直ぐにドグ医局長がやって来て診察をすると

「やはり、疲れと魔力の使い過ぎでしょう。暫く休養した方が良いですね。」

拓が兵士達の状態を確認すると、

「拓殿のお陰で全員無事です。腕や足を失った者に対しては、どうするつもりですか?」
「私が魔力を注げば、ドグ医局長なら治す事が出来ると思うのですが。」

ドグ医局長は少し考えると、
 
「やってみる価値はあります。しかし、拓殿が十分に休息を取ってからの話です。
 3日は休んで頂き、その後に行うと言う事で如何でしょうか。」

拓は1週間はアイテムボックス以外の一切の魔法を禁止とし、城で大人しくすることになり
ガラとレオは今日は城に泊まるが、2日後に改めて登城することにした。

「2人も3日間、滞在すればいいのに。」
「いや、何となく落ち着かなくてな。拓が問題ないなら宿に泊まった方が気が楽だ。」
「そうなんだよな。ずっとキチッとしていないといけない雰囲気でよ。」
「2人もそう思うんだ。そうなんだよな、堕落できない感じが有るよね。」

拓はそう言いながらも、2人に手を伸ばしてそれぞれとキスをする。

「色々とやってやりたいが、終わるまで我慢しろよ。しっかり休養して、兵士の腕や足を治すんだろ。」
「そうだよな。それだけは優先させねぇと。その代わり、終わったら空になるまで付き合うからよ。」
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