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037アル
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******(アル)
昔、人間だけでなく、卑屈になっている獣人も嫌になっていた俺は冒険者としてソロで活動していた。
その日もギルドの依頼で魔獣の退治をしていた。
俺はDランクだが、Cランクの実力はあると思っている。
獣人は魔法を使えない為、よほどの事が無い限りCランクには上がれないからだ。
しかし、その依頼は1人で請け負うには厳しく魔獣を倒したものの俺も怪我を負った。
考えていた以上に怪我は酷く、町に帰る途中、倒れて気を失った。
気が付くと男が俺に回復魔法をかけていた。
「気が付きましたか。出血が凄くて危なかったですよ。」
それがエチゴさんだった。後ろにはダリウスが剣を携えて立っていた。
「獣人を助けるなんて酔狂な奴だな。」
「私は獣人に助けられたんですよ。それだけの事です。」
相変わらず、俺はソロで依頼を行っていたが、何度か2人とパーティを組む事も有った。
その後、エチゴさんが店を継ぐ事になり、俺に手伝わないかと誘われた。
その店は、人間だけでなく獣人の客も相手を同じように接していた。
俺が知ろうとしなかっただけで、獣人を差別しない人間も居る事を知った。
しかし、その行為は一部の人間から反感を買っていた。
そんな奴等からエチゴさんを守るため、俺はダリウスと共に盾となった。
ダリウスは人間も獣人も全く気にせず、実力で相手を判断する。
口が悪く良く喧嘩ばかりするが、信頼できる奴だ。
今では落ち着いてきたが、昔は獣人への差別は酷かった。
エチゴさんは商人として力が有り表では何も仕掛けてこないが、裏では色々と攻撃を受けていた。
ある時、町への移動の途中、人間至上主義のギリス教の信者から襲撃を受けた。
信者に囲まれ、エチゴさんを逃がす事も出来ずにダリウスと死に物狂いで戦った。
敵を倒し終えた時には全身ボロボロだった。
エチゴさんが駆け寄ってくる姿を見て気を失った。俺はこの人を守り切れたんだと思いながら・・・
温かい光を感じ、目を開けるとエチゴさんが俺に回復魔法をかけていた。
「気がついて良かった。」
そう言って、エチゴさんが倒れかかるのをダリウスが支えそっと横に寝かせた。
「大丈夫だ、お前が倒れてからずっと回復魔法をかけ続けて疲れたのだろう。」
「俺は、まだ生きているのか。」
「当たり前だ。死んだら、どうやってエチゴさんを守るんだ。
町まで距離が有る。早く回復させろ。お前以外に背中を任せられる奴なんて居ないんだからよ。」
色んな感情が溢れ、知らない間に俺は泣いていた。
俺は、こいつとエチゴさんを守れる事に感謝した。
その後、ここまでの攻撃を受ける事は無かったが、獣人への差別が無くなる事は無かった。
ガラさんとレオさんの事は良く知っていた。
店の常連と言うだけでなく、人間と獣人のパーティとして。
彼等とパーティを組む魔導師の話を聞いて喜んだが、浩司さんと拓さんを見て現実は厳しいと思った。
浩司さんは、子供と一緒だからガラさん達とパーティを組んだのかと。
今回、エチゴさんが護衛の任務をOZに頼むことにしたのには驚いた。
確かに安全な街道だが、何か有った時、子供が足手まといになるのではないかと心配した。
俺達はエチゴさんの護衛だ。いざという時は子供よりエチゴさんを優先する。
それで子供が死ぬことになってもだ。
仕事と割り切るとしても後味の良い物では無い。
しかし、自分がどれだけ見る目が無いのかと痛感させられた。
拓さんの冒険者としての力は、自分なんかとは比べ物にならないほどだ。
しかし、今回の旅は運が悪いとしか言いようがない。
護衛がOZだったからこそ無傷でいられただろう。
ここまで街道で魔獣に襲われるのは初めてだった。
そしてアンデットの襲撃。
2度も助けられた命、命を張る覚悟は出来ている。
エチゴさんに従いOZを逃がす為の盾になるつもりが、逆に命を救われた。
拓さんは賭けと言っていたが、あの薬で無ければ助からなかっただろう。
いったい2人は何者なんだ。
いや、彼等が何者だろうと関係ない。
俺の誇りにかけて誓う。この恩を必ず返すと。
昔、人間だけでなく、卑屈になっている獣人も嫌になっていた俺は冒険者としてソロで活動していた。
その日もギルドの依頼で魔獣の退治をしていた。
俺はDランクだが、Cランクの実力はあると思っている。
獣人は魔法を使えない為、よほどの事が無い限りCランクには上がれないからだ。
しかし、その依頼は1人で請け負うには厳しく魔獣を倒したものの俺も怪我を負った。
考えていた以上に怪我は酷く、町に帰る途中、倒れて気を失った。
気が付くと男が俺に回復魔法をかけていた。
「気が付きましたか。出血が凄くて危なかったですよ。」
それがエチゴさんだった。後ろにはダリウスが剣を携えて立っていた。
「獣人を助けるなんて酔狂な奴だな。」
「私は獣人に助けられたんですよ。それだけの事です。」
相変わらず、俺はソロで依頼を行っていたが、何度か2人とパーティを組む事も有った。
その後、エチゴさんが店を継ぐ事になり、俺に手伝わないかと誘われた。
その店は、人間だけでなく獣人の客も相手を同じように接していた。
俺が知ろうとしなかっただけで、獣人を差別しない人間も居る事を知った。
しかし、その行為は一部の人間から反感を買っていた。
そんな奴等からエチゴさんを守るため、俺はダリウスと共に盾となった。
ダリウスは人間も獣人も全く気にせず、実力で相手を判断する。
口が悪く良く喧嘩ばかりするが、信頼できる奴だ。
今では落ち着いてきたが、昔は獣人への差別は酷かった。
エチゴさんは商人として力が有り表では何も仕掛けてこないが、裏では色々と攻撃を受けていた。
ある時、町への移動の途中、人間至上主義のギリス教の信者から襲撃を受けた。
信者に囲まれ、エチゴさんを逃がす事も出来ずにダリウスと死に物狂いで戦った。
敵を倒し終えた時には全身ボロボロだった。
エチゴさんが駆け寄ってくる姿を見て気を失った。俺はこの人を守り切れたんだと思いながら・・・
温かい光を感じ、目を開けるとエチゴさんが俺に回復魔法をかけていた。
「気がついて良かった。」
そう言って、エチゴさんが倒れかかるのをダリウスが支えそっと横に寝かせた。
「大丈夫だ、お前が倒れてからずっと回復魔法をかけ続けて疲れたのだろう。」
「俺は、まだ生きているのか。」
「当たり前だ。死んだら、どうやってエチゴさんを守るんだ。
町まで距離が有る。早く回復させろ。お前以外に背中を任せられる奴なんて居ないんだからよ。」
色んな感情が溢れ、知らない間に俺は泣いていた。
俺は、こいつとエチゴさんを守れる事に感謝した。
その後、ここまでの攻撃を受ける事は無かったが、獣人への差別が無くなる事は無かった。
ガラさんとレオさんの事は良く知っていた。
店の常連と言うだけでなく、人間と獣人のパーティとして。
彼等とパーティを組む魔導師の話を聞いて喜んだが、浩司さんと拓さんを見て現実は厳しいと思った。
浩司さんは、子供と一緒だからガラさん達とパーティを組んだのかと。
今回、エチゴさんが護衛の任務をOZに頼むことにしたのには驚いた。
確かに安全な街道だが、何か有った時、子供が足手まといになるのではないかと心配した。
俺達はエチゴさんの護衛だ。いざという時は子供よりエチゴさんを優先する。
それで子供が死ぬことになってもだ。
仕事と割り切るとしても後味の良い物では無い。
しかし、自分がどれだけ見る目が無いのかと痛感させられた。
拓さんの冒険者としての力は、自分なんかとは比べ物にならないほどだ。
しかし、今回の旅は運が悪いとしか言いようがない。
護衛がOZだったからこそ無傷でいられただろう。
ここまで街道で魔獣に襲われるのは初めてだった。
そしてアンデットの襲撃。
2度も助けられた命、命を張る覚悟は出来ている。
エチゴさんに従いOZを逃がす為の盾になるつもりが、逆に命を救われた。
拓さんは賭けと言っていたが、あの薬で無ければ助からなかっただろう。
いったい2人は何者なんだ。
いや、彼等が何者だろうと関係ない。
俺の誇りにかけて誓う。この恩を必ず返すと。
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