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094サリナ姫
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魔法と錬成技術について確認するという当初の目的が達成されたので、錬成術と薬草学の本を詳しく読み始めた。
趣味で読んでいるようなものだが、ライターや電球の魔道具から拡張バッグ、風邪薬や毒薬から香水や化粧品と記載されている種類が多く面白い。
時間に余裕もできたので、錬成術の練習も兼ね少し考えていた物を作ってみることにした。
トリス錬成術師に、工場で余った2、3cm程の小さくて使えない魔石が有れば売って欲しいとお願いすると、どうせ使い道がないといって箱一杯の結晶を頂いてしまった。
この小さい魔石に魔法陣を描き、魔道具のコアとなる魔石にする。
この細かい作業が魔力の精密な動きの練習にもなる。
1日、100~200個くらい作れば良いだろうか。
俺が考えている事をOZのメンバーに話したら面白そうだと俺の計画に協力してくれることになった。
その為に必要な場所として屋敷の外れにある庭を使う事を許可してもらった。
ただし、ブルネリ公爵も驚かせたいので内容は教えていない。
浩司が必要な数を検討すると2~3万は欲しいそうだ。
集中して作るとしても1日500個が限界だろう。
サリナ姫が来るまでに仕上げるとすると用意できて1万個。
他の対応できる魔道具で検討し直してもらう。
俺が作り続けた小さい魔石は、浩司達が魔力伝導の良い紐に等間隔に取り付ける。
出来上がったモノに魔力を流すと予想通りの結果が得られた。
20日間かけて作り上げたものを浩司達が庭にセッティングしている間
俺は次の魔道具を用意していく。
そして、サリナ姫が来る前日の夜中までかかり全ての用意を終えた。
「OZの皆さん、お久しぶりです。」
次の日の夕方、サリナ姫が屋敷にやってきた。
バラン将軍と兵士の方20人ほどが護衛として従っている。
服従の魔法を使った奴等の追跡について聞いてみたが、未だ手掛かりが掴めていないらしい。
その日の夕食は、ピース医師やトリス錬成術師も加わり遺跡の話などで盛り上がった。
「やはり、皆で頂く食事は美味しいわね。あの退屈なパーティとは違うわ。」
「でも、パーティなら美味しい料理が出るんじゃないの?」
「拓ちゃん、食事と言うのはね美味しいも大切だけど誰と食べるかが重要なのよ。
それにパーティの料理は只の飾りになってしまうのよ。」
何だか、凄いお姉さん顔で言われてしまった。
そして、貴族というのは殆ど料理に手を付けないらしい。
「料理と言えば、こちらで年末の餅つき大会や、年始にお節やお雑煮という物を頂きましたよ。
それに、双六というゲームも楽しかったですね。」
「そうそう、あれは楽しかった。私なんか、何度も休みのマスに止まって進めませんでしたけどね。」
「それを言ったら、私なんて山賊に襲われたり、装備購入で無一文ですよ。」
ピース医師とトリス錬成術師が俺が作ったボードゲームの話で盛り上がった。
冒険者が旅をする設定で、ゴールの王国にして辿り着くまでにお金を多く溜めた者が優勝するという某ゲームを参考に皆で作ったものだ。
「とても楽しそう。そのゲームは未だ有りますか。」
「直ぐにでも遊べますよ。」
「では皆でやりましょうよ。後、話に出てきた餅つき大会やお節、お雑煮って何ですか。」
ピース医師とトリス錬成術師が楽しそうに説明していると
「やはり城なんかに居るんじゃなかったのよ。何で楽しい事がこんなに立て続けに・・・
そのお餅は残っていないんですか。」
ピース医師とトリス錬成術師が俺に視線を移す。サリナ姫が期待した目で俺を見てくるが
「いや、サリナお姉さんが来るのを知ったのが、全て食べ終わった後だったから」
俺は笑いながら話を聞いているブルネリ公爵へ視線を移す。
「えー、サリナ姫。屋敷の者達にも好評で、また年末に行うので楽しみにしていてください。」
言葉に詰まるブルネリ公爵なんて初めて見た。
「バラン将軍、次は私達も必ず参加するわよ。」
なんで、こんなに力を込めて言っているのだろう。そんなに城の生活は退屈なのだろうか。
まぁ、サリナ姫の性格では仕方ないだろう。
「サリナお姉さん、お餅を使ったお菓の準備をしているから楽しみにしててよ。」
「拓ちゃんって子供なのに気が効くわね。楽しみにしているわ。
そうそう、忘れる所だった、今夜のデザートは約束していた私のお勧めよ。」
食事が終わり、出てきたのはフルーツのショートケーキだった。
皆の驚きに対して、OZのメンバーの反応が薄い。
普通に作って食べているので仕方が無いが、サリナ姫は見たことが無くて反応が出来ないと思った様だ。
「改めて、OZの皆さん遺跡の時はありがとうございました。
こちらは約束した報酬、私の一番のお勧めのケーキです。
どうぞ、召し上がってください。」
さっそくケーキを食べると、普通にショートケーキだ。
ただ、生クリームが甘すぎるかな。
「どう拓ちゃん、美味しい?その白いのは生クリームって言うのよ。
普通はバタークリームで、この生クリームを使っているケーキは滅多に食べれないのよ」
食べた時の他の人達の喜び方に比べ、OZのメンバーの反応の薄さを見て
「もしかして、OZの皆さんは生クリームのケーキを食べたことが有りましたか。」
「えぇ、実は食べた事があります。このケーキも凄く美味しいですよ。」
ガラがフォローしてくれたが駄目だったみたいだ。サリナ姫が残念そうにしている。
「もしかして拓ちゃんって、作れたりするの?あっ、こう言う質問は礼儀知らずね。ごめんなさい。」
「いえいえ、ケーキをありがとうございます。
でもケーキが好きなのは良いけど太りますよ。そう言えば、すこしぽっちゃりしましたか。」
久しぶりに頭に姫チョップが・・・
「拓ちゃんの目は節穴。太ってなんていないわよ。
大事な事だからしっかり覚えておきなさい。女性にその言葉はタブーなのよ。子供でもね。」
笑っているバラン将軍をサリナ姫が視線で黙らせた。
何時ものサリナ姫に戻ったみたいだ。
趣味で読んでいるようなものだが、ライターや電球の魔道具から拡張バッグ、風邪薬や毒薬から香水や化粧品と記載されている種類が多く面白い。
時間に余裕もできたので、錬成術の練習も兼ね少し考えていた物を作ってみることにした。
トリス錬成術師に、工場で余った2、3cm程の小さくて使えない魔石が有れば売って欲しいとお願いすると、どうせ使い道がないといって箱一杯の結晶を頂いてしまった。
この小さい魔石に魔法陣を描き、魔道具のコアとなる魔石にする。
この細かい作業が魔力の精密な動きの練習にもなる。
1日、100~200個くらい作れば良いだろうか。
俺が考えている事をOZのメンバーに話したら面白そうだと俺の計画に協力してくれることになった。
その為に必要な場所として屋敷の外れにある庭を使う事を許可してもらった。
ただし、ブルネリ公爵も驚かせたいので内容は教えていない。
浩司が必要な数を検討すると2~3万は欲しいそうだ。
集中して作るとしても1日500個が限界だろう。
サリナ姫が来るまでに仕上げるとすると用意できて1万個。
他の対応できる魔道具で検討し直してもらう。
俺が作り続けた小さい魔石は、浩司達が魔力伝導の良い紐に等間隔に取り付ける。
出来上がったモノに魔力を流すと予想通りの結果が得られた。
20日間かけて作り上げたものを浩司達が庭にセッティングしている間
俺は次の魔道具を用意していく。
そして、サリナ姫が来る前日の夜中までかかり全ての用意を終えた。
「OZの皆さん、お久しぶりです。」
次の日の夕方、サリナ姫が屋敷にやってきた。
バラン将軍と兵士の方20人ほどが護衛として従っている。
服従の魔法を使った奴等の追跡について聞いてみたが、未だ手掛かりが掴めていないらしい。
その日の夕食は、ピース医師やトリス錬成術師も加わり遺跡の話などで盛り上がった。
「やはり、皆で頂く食事は美味しいわね。あの退屈なパーティとは違うわ。」
「でも、パーティなら美味しい料理が出るんじゃないの?」
「拓ちゃん、食事と言うのはね美味しいも大切だけど誰と食べるかが重要なのよ。
それにパーティの料理は只の飾りになってしまうのよ。」
何だか、凄いお姉さん顔で言われてしまった。
そして、貴族というのは殆ど料理に手を付けないらしい。
「料理と言えば、こちらで年末の餅つき大会や、年始にお節やお雑煮という物を頂きましたよ。
それに、双六というゲームも楽しかったですね。」
「そうそう、あれは楽しかった。私なんか、何度も休みのマスに止まって進めませんでしたけどね。」
「それを言ったら、私なんて山賊に襲われたり、装備購入で無一文ですよ。」
ピース医師とトリス錬成術師が俺が作ったボードゲームの話で盛り上がった。
冒険者が旅をする設定で、ゴールの王国にして辿り着くまでにお金を多く溜めた者が優勝するという某ゲームを参考に皆で作ったものだ。
「とても楽しそう。そのゲームは未だ有りますか。」
「直ぐにでも遊べますよ。」
「では皆でやりましょうよ。後、話に出てきた餅つき大会やお節、お雑煮って何ですか。」
ピース医師とトリス錬成術師が楽しそうに説明していると
「やはり城なんかに居るんじゃなかったのよ。何で楽しい事がこんなに立て続けに・・・
そのお餅は残っていないんですか。」
ピース医師とトリス錬成術師が俺に視線を移す。サリナ姫が期待した目で俺を見てくるが
「いや、サリナお姉さんが来るのを知ったのが、全て食べ終わった後だったから」
俺は笑いながら話を聞いているブルネリ公爵へ視線を移す。
「えー、サリナ姫。屋敷の者達にも好評で、また年末に行うので楽しみにしていてください。」
言葉に詰まるブルネリ公爵なんて初めて見た。
「バラン将軍、次は私達も必ず参加するわよ。」
なんで、こんなに力を込めて言っているのだろう。そんなに城の生活は退屈なのだろうか。
まぁ、サリナ姫の性格では仕方ないだろう。
「サリナお姉さん、お餅を使ったお菓の準備をしているから楽しみにしててよ。」
「拓ちゃんって子供なのに気が効くわね。楽しみにしているわ。
そうそう、忘れる所だった、今夜のデザートは約束していた私のお勧めよ。」
食事が終わり、出てきたのはフルーツのショートケーキだった。
皆の驚きに対して、OZのメンバーの反応が薄い。
普通に作って食べているので仕方が無いが、サリナ姫は見たことが無くて反応が出来ないと思った様だ。
「改めて、OZの皆さん遺跡の時はありがとうございました。
こちらは約束した報酬、私の一番のお勧めのケーキです。
どうぞ、召し上がってください。」
さっそくケーキを食べると、普通にショートケーキだ。
ただ、生クリームが甘すぎるかな。
「どう拓ちゃん、美味しい?その白いのは生クリームって言うのよ。
普通はバタークリームで、この生クリームを使っているケーキは滅多に食べれないのよ」
食べた時の他の人達の喜び方に比べ、OZのメンバーの反応の薄さを見て
「もしかして、OZの皆さんは生クリームのケーキを食べたことが有りましたか。」
「えぇ、実は食べた事があります。このケーキも凄く美味しいですよ。」
ガラがフォローしてくれたが駄目だったみたいだ。サリナ姫が残念そうにしている。
「もしかして拓ちゃんって、作れたりするの?あっ、こう言う質問は礼儀知らずね。ごめんなさい。」
「いえいえ、ケーキをありがとうございます。
でもケーキが好きなのは良いけど太りますよ。そう言えば、すこしぽっちゃりしましたか。」
久しぶりに頭に姫チョップが・・・
「拓ちゃんの目は節穴。太ってなんていないわよ。
大事な事だからしっかり覚えておきなさい。女性にその言葉はタブーなのよ。子供でもね。」
笑っているバラン将軍をサリナ姫が視線で黙らせた。
何時ものサリナ姫に戻ったみたいだ。
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