異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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101限界

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回復魔法を掛けない秘薬の反動は凄かった。
体を固定していなければ、牢屋の中をのた打ち回っていただろう。
余りにも煩いので、耳を塞いでその様子を眺めていた。

「本当に、凄いな。」

『死んで当然の状態を直しているんじゃから当然じゃ。』

「性別、体力の差はないが、魔力が多いほど回復に時間がかからないみたいだな。」

反動が治まり、やっと周りを見れるようになったが仮面を着けた俺を確認すると急に悲鳴を上げた。
気が狂ったのかと思ったが、恐怖の為みたいで全員問題無い。

『もっと傷が深ければ、精神的に障害を起こしてもおかしくないじゃろう。』

「そうか、同じ位の魔力を持っている人間で、傷の深さの違いも確認しておいた方が良いか。」

その後の、ポーションの効き具合を調べていたが、そろそろ時間切れだ。
バラン将軍と兵士が地下牢に来てしまった。
後ろに服従の魔法から解除された4人も一緒だ。

「何故だ。何故、お前等が自由に行動しているの。」
「本気で、あの程度の魔法に手も足も出ないと思っていたのか。
 だから言っただろ、貴様らは無駄な時間をどれだけかけたんだと」

ベルチェは完全に心が折れたのか虚ろな目をして黙り込み、残りの4人はバラン将軍に助けて欲しいと懇願し始めた。

「こいつらを後2週間程、貸してもらえませんか。欲を言えば1ヶ月。
 これでもプロです。口を割るような事は無いでしょう。
 それなら、実験を続けた方が有効利用というものです。
 同じ人間で色々と確認した方が、良いデータが取れますので。」

バラン将軍が助けて欲しいと喚き続ける4人を見ると

「彼らが嘘を付くようであれば渡す事にしよう。
 これから尋問を行うので、動かせる様にしてもらえるか。」

バラン将軍に言われ、俺は4人に向き直った。

「そういえばレンド、お前が使っていた変身する魔法は何だ?」
「ひ、光魔法だ。ナターシャから教わった。」
「ナターシャ?」
「俺に色々と指示を出していた女だ。」

目に魔力を込めウルトラアイで見ているが、異常に怯えているだけで騙す意志は無さそうだ。
実際に変身魔法を使わせてみると、自分の周りに光の着ぐるみを纏う様な感じだった。
光なので実態は無く、自分より小さい者には変身できない。
ナターシャや背後の組織についての尋問はバラン将軍に任せれば良い。
俺が斧を取り出すのを見て4人がまた騒ぎ始める。
ただ、ベルチェだけは虚ろな目をして静かにしていた。

「「なっ、何をするつもりだ。」」
「手足を張り付けているんだ。切り落とさなければ動けないだろう。大丈夫、話せるし、後で行う実験にも支障はない。」

バラン将軍が俺を止める。
軽く驚かすだけのパフォーマンスのつもりが、本気に取られているみたいだ。
溜息をつきながら、手足の枷を壊していく。

「バラン将軍、こいつらは体を動かせないので、タンカで運んだ方が良いでしょう。」
「こいつらに何をしたんだ?」
「少し話をしただけですよ。1週間も経てば、また実験をやり直せる位には回復するでしょう。」

そう言って、地下牢を出ることにした。
入口に待っていたOZのメンバーと一緒に部屋に戻ると足から力が抜けた。

「大丈夫か?」

浩司が支えながら心配している。

「御免、本当に限界。寝かせてもらっても良いか。」

その後、高熱を出して俺は寝込んでしまった。
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