異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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エチゴさんが行った時の話を出来る限り細かく伺った。

「大森林は強力な魔獣が多く危険です。
 以前は話しませんでしたが、8名いた私達のパーティーも5名になってしまいました。
 それでも運が良かったとしか言えません。」
「・・・そこまで危険な場所だと諦めるしかないですね。」

浩司とガラは買い物をしたいと言って分かれ
俺はレオと一緒に家に戻り、もう一度地図を眺めている。

「残念だったな。ほら、紅茶とケーキだ。少し気分転換をしたらどうだ。」

レオがロールケーキを持ってきてくれた。

「美味しい、更に腕を上げたね。この生クリームの絶妙な甘さ大好き。」
「拓ちゃんと浩司のおかげだよ。でなければ、何も作れなかった。」
「考えていたんだけど、レオが良ければ、基本的なレシピを本にしてみたらどう。
 この間、ブルネリ公爵領から帰るとき助けた獣人に料理の基礎を教えたら、男、女関係なく凄く熱心に聞いてたんだ。
 だから、料理の基本を本にしたら喜ばれるんじゃない。」
「良いのか?」

レオの言葉が理解できないでいると

「獣人の俺に料理を教えてくれるなんて普通はあり得ないんだ。
 それなのに、拓ちゃんは凄いレシピを簡単に教えてくれるし。」
「なんだ、そんな事か。気にしなくて良いいよ。
 こうして、美味しいケーキも食べれるしね。
 基礎を知った人が美味しい料理を生み出していくと考えたら楽しくならない。
 ついでに、本で一儲けだよ。」
「儲けるなら、もっと効率的な方法が有るだろ。」
「儲けだけなら方法は色々有るけど、本にする方が皆が幸せにならない?」
「ありがとう、考えてみるよ。」

そんな話をしていると、浩司とガラが買い物から帰ってきた。

「おっ、美味しそうなケーキを食べてるな。俺達の分は残っているか。」

レオが2人にも紅茶とケーキを用意してくれた所で

「天地見聞録の天と地ってなんだと思う。」

俺はレオのケーキを食べている皆に問いかけてみる。

「何だよ唐突に。そりゃ、空と地下じゃないのか。」

少し考えてガラが答えてくれた。

「ガラもそう思うよね。でも空や地下にある勇者の遺跡は発見されていない。
 で、この地図なんだけど、凸のマークが記載されている場所は殆ど町の中、もしくは側にあるけど
 この山脈には町もなくマークだけが書かれているんだ。」
「拓ちゃんは、この場所が天を示していると思っているのか。」
「他に高い場所にあるマークが無いから、気になっていたんだ。」
「なるほどな。アスラーン王国との間に横たわる山脈か。
 馬車を使っても近くの村まで半月、そこから山の探索を考えると更に1ヶ月はかかるな。」
「行くには遠いか。移動手段が馬車と徒歩だけだもんな。」
「いや、行こう。遺跡を巡って、世界中の料理を食べ尽くすのが目的なんだろ。」

レオの言葉にガラが頷いている。

「レオの言う通りだ。山脈へ行こうぜ。OZとしてパーティを組んで旅ができて本当に嬉しいんだ。
 レオと2人だけで組んでた時だったら、行きたくても行けなかったしな。」

2人に後押しされ、旅の計画を立てることにした。
旅に出るのは、2ヶ月後。山の残雪が無くなる時に合わせて行くことにした。
エチゴさん、ニックさん、アークのメンバーにも旅をする事を連絡しておく。
旅までの間、積極的にギルドの依頼を受けている。
今日もエチゴ屋に、素材を売りに来た。
もう交渉も何もないが、話はガラに任せている。

「OZの皆さん、いつも素材をありがとうございます。
 最近、ギルドの依頼を積極的に受けているみたいですね。」
「ええ、浩司と拓ちゃんをEランクに上げようと思いまして。
 そうすれば、Dランクの依頼が受けられますから。」
「そう言えば、お2人はFランクでしたね。
 お2人なら、Eランクなら直ぐになれますよ。頑張って下さい。
 ところで、旅の準備は順調ですか。」
「空いている時間を使って何とかやっています。」

浩司とレオが大量に食料を作り、ガラが旅の行程を綿密に調べてくれている。
俺は、いつもの事ながら魔道具作りだ。
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