異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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119ジャイアントコング1

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カヌーを使った為、予定よりも早く山脈の麓の村に着く事ができたが何となく暗い感じがする。
村には宿も無かったので、村の近くにテントを張らせてもらおうと村長に話をしに行くと、

「最近、近くにジャイアントコングが出没し、何度も村人が襲われました。
 この村もいつ襲われるのか分かりません。皆さんは、早く立ち去った方が良いでしょう。」

と村を離れる事を進められてしまった。
村の近くに現れた魔獣で、村で討伐隊を結成したが怪我人だけでなく死人も出たらしい。
王国に救援を頼みに人を出したが、こんな地方の村に来てくれるか分からない上、来れても日数が掛かる。
村を捨てた所で行先も無く、ここで耐えるしかない。
ジャイアントコングはCランクの魔獣だ。
普通なら10人以上の冒険者で対応する話だが、皆をを見ると退治しようと考えているのが丸わかりだ。
結局、ジャイアントコングの様子をみて討伐可能か判断してからとなった。

「どうですか村長、ジャイアントコングの討伐を成果報酬ということにしませんか。
 手に負えない様なら退散するので、期待はしないでもらいたい。」

ガラの提案に、それで良いならと村長は頷いた。
討伐隊の人達に話を伺いたいと連れて行ってもらうと、20人位の人間や獣人の男が怪我をして横になっている小屋だった。
治癒魔法を使える人が3人居たらしいが、死なない様にするのが精一杯で魔力枯渇で倒れてしまったらしい。

「ガラとエチゴさんは怪我の軽い人から対応してもらえますか。人手の確保を優先させましょう。
 魔獣退治もあるので、一晩寝て回復する程度で止めて下さい。
 浩司、レオ、アルさんはジャイアントコングの情報を集めておいて。
 俺は重症の人から対応していきます。」

『拓、お主なら全員治療できると思うが、どうするつもりじゃ。
 そんな魔力を見せたら目立ってしまうぞ。』

「とりあえず、4人が特に重症みたいだから、彼等を傷跡も後遺症も無く動ける程度に治す。
 残りは、別の日に行なうよ。」

『そうじゃな、それが丁度良いじゃろう。』

その日は、ガラ、エチゴさんが3人づつ治し、俺が4人治して終了した。
村長の家に泊めてもらい、次の日に討伐隊の1人がジャイアントコングと対峙した場所へと案内してもらうと、直ぐに魔獣を発見する事が出来た。
見た目は3m以上の牙のあるゴリラ。
凄まじい腕力と剣を弾く固い毛皮、そして風魔法を使う魔獣だ。

『普通より上位のジャイアントコングじゃな。
 しかし、このメンバーなら良い訓練相手になるじゃろう。
 毛皮が幾ら堅いとはいえ、ミスリルの武器なら戦える。』

グリムの意見で、そのまま退治をする事になった。
討伐隊の方には事が済むまで離れた所で隠れてもらい、何か有れば村へ連絡する様にお願いする。

前衛はガラ、レオ、アルさん
中衛は浩司、エチゴさん
後衛は俺だ。

「拓ちゃん、俺に先手を撃たせてもらえないか。」

レオはそう言って、俺が作った水の魔道結晶を使った魔道具の腕輪に魔力を込めていく。

「ウォーターアロー」

それなりの威力でジャイアントコングに直撃したが、少し傷付けただけだ。

「来るそ、ロックランス」

俺の土魔法はジャイアントコングの腕の一振りで破壊されてしまうが、この隙にガラと浩司がが側面から攻撃を仕掛ける。
ガラの剣ががジャイアントコングの脇腹に突き刺さり

「ライトニング」

浩司の雷が目を襲う。
怯んだ所を俺が「ダークバインド」で抑え込みアルさんが斧をかざして突っ込んで行く。
ジャイアントコングが力づくでダークバインドを振り解き拳がアルさんを捉えたが

「おりゃ~~」

アルさんの斧がジャイアントコングの拳を打ち砕いた。
それでも勢いの止まらない拳にアルさんが吹き飛ばされた。
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