異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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「良~く見てろよ。」

浩司、ガラ、アルの3人が白衣に身を包んで、孤児院の子供達の前で蕎麦を打ち始めた。
エチゴさんは出来あがった麺を茹で、俺とレオは天ぷらを揚げ、
ニックさんや、アークのメンバーが料理を運んでいる。
俺がカイとレムに行った味のお土産をレオが気に入り、孤児院の子供に蕎麦を振舞うイベントを行う事になった。
そこまでは良かったのだか、浩司、ガラ、アルが蕎麦打ちをやりたいと言いだし特訓を行う事2週間
アークのメンバーを巻き込み3食蕎麦漬の毎日。
今日をもって、ようやく解放される。
これが終わったら、アークには蕎麦粉を使わない料理を御馳走しないと。
どちらにしろ、蕎麦粉の残りは少ないのだが・・・


子供達には大好評だった。
皆で蕎麦をすすり、揚げたての天ぷらを「熱い、熱い」と言いながら美味しそうに食べていた。

皆が食べ終わった所で、ひらがな積み木を見せる。
8cm位の正方形の板の表面に植物や魔獣の絵、裏面にその名前が書いてある。
それぞれが色々と手に取って見ている。

「レッドタイガーだ。裏に何て書いてあるの。」
「レッドタイガーって書いてあるよ。表の絵の名前が裏に書かれているんだ。」
「俺の顔が書いてある板がある。へぇ、俺の名前ってこう書くんだ。」
「良いな、私のはどれ。」

楽しそうに表の絵と、裏の文字を確認していた。
この積み木は今回の旅の合間に作っていた物だ。
玩具の話を皆に話した所、面白そうだと言って手伝ってくれた。
浩司とレオに特徴を捉えた絵を描いてもらい、俺が錬成術で彫り、エチゴさん、ガラ、アルが色を塗ってくれた。
今のところ、全部で70枚、その内半分以上は子供達の似顔絵だ。
アークのメンバも感心して見ている。
一通り見て遊んでもらった後、数冊の本を取り出す。
日本で言うところの50音、単語や簡単な文章、子供が知っている歌の歌詞や童話を書いた本。
手書きなので綺麗ではないが、皆で丁寧に書いている。
後、白いボードにペンでなぞると黒く跡が付き、魔力を流すと消えて白くなる魔道具のホワイトボードを子供達1人づつ渡す。

「OZの皆さんは何を始めるつもりですか。」

ニックさんが本とホワイトボードをいじりながら質問をしてきた。
この世界の識字率は低い。獣人だと尚更だ。
この子達に読み書き算盤を学べる環境を整えてみたいと思う。
今、浩司にも手伝ってもらい算数の本を書いている最中だ。
この下らない差別のある世界
俺は少しだけこの世界と喧嘩をすることに決めた。

魔法が駄目なら、知識という武器を身に付ければ良い。
この町に居る間は週1で教育をする事を院長には許可を取ってある。
皆も手伝ってくれ、浩司と俺が算数、ガラ、エチゴさんが国語を受け持つ。
それとは別に、レオとアルが料理を教える。
基本さえおさえれば、自分で考え知識を広げられる。
そんな話をすると

「私にも手伝わせて下さい。もし出来ればカイとレムも参加させてもらえませんか。」
「もちろんです。後でニックさんに許可を頂こうと思っていました。
 じゃあ、これがカイとレムのホワイトボード。」

明日から始める予定だったが、皆がホワイトボードに動物、食物、自分の名前を書いて覚えようとしていたので
ガラとアルが早速、50音と皆の名前の説明をする事にした。
その間に、作ろうとしている算数の本をエチゴさんとニックさんに見せて説明する。
足し算、引き算、掛け算に割り算から始まり図形や、簡単な因数分解までは教える予定だ。

「これが最低限ですか。想像を超えています。
 商人をやってきたので算数くらい簡単だと思っていましたが難しいですね。
 因数分解という概念は初めて聞きます。私も勉強しないといけませんね。」
「確かに、私も勉強が必要です。しかし、これが最低限ですかとは。」

今、本にしているのも見せると2人から似たような反応が帰って来た。
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