異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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134教科書

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小学校の本を思い出して、初めはリンゴやミカンの描いて足し算、引き算を説明している。
この辺は反復練習しかないので色々と絵を描いていたら時間がかかり1冊しか作れていない。

「なるほど、これなら子供も分かりやすいです。」
「ニックさん、その本を見せてもらえるだろうか。」

一緒に聞いていたロウガさんが本を見て何か考えて、フェリックスさんと何か話すと

「拓、紙の用意が出来ているなら、これを貸してもらえないか。
 俺達にも手伝わせてくれ。 アークのメンバーで写本をしよう。
 それにしても、俺達も算数の勉強をした方が良さそうだな。」

この世界にも活版印刷位は存在する。
調べたところ、最低でも100冊は刷る必要があるが、国語については目処が立った。
しかし、算数の様に絵や計算式まで対応してもらうには無理があり困っていた所だった。

俺はアイテムボックスから紙の束を取り出し、ロウガさんに渡す。

「ありがとうございます。本当に助かります。受けたい授業があるなら一緒に受けてみますか。」
「良いのか、是非お願いしたい。算数の他に料理を受けさせてくれ。
 拓やレオの料理は本当に美味しいからな。
 その代わり、子供達の分も合わせて料理の材料はこちらで用意しよう。どうだろうか。」

レオを見ると頷いているので了解した。
ついでにレオが作る料理の本についても相談に乗ってもらるう事にした。


******(ブルネリ公爵)

この間、バラン将軍からジャイアントコング退治の話を伺っているとOZの話になった。
たった6人であの魔獣を倒した事もそうだが

「多くの人が考え、独自の工夫を凝らす、そうやって作られる料理は文化」

新しい技術を教えて地域独自の発展を促す。
拓殿には驚かされる事ばかりだ。
あんなに嬉しそうに話すバラン将軍を見ると、私も直接話を聞いてみたかった。

そして、ニックから送られてきた小包。
孤児院の子供に教えるために作った教科書の内容が凄い。
特に算数。この内容を本当に子供に教えるのか。
料理についてもそうだ。本にして広めるなんて考えた事も無かった。

彼等の知識や視点は私の様な貴族とは全く違う。
それどころか、この世界の誰とも異なっている。

多くの人が考え、独自の工夫を凝らす。それは料理だけの話ではない。
民が知識を付ければ、それは徐々に大きな力となる。
それは、知識や技術による改革だ。
彼等には、どんな未来が見えているのだろうか。
私も、その未来を見てみたいものだ。

それにしても、ニックの報告書は報告よりも余談の方が多いとはどういう事だ。
自分も教育を教わり、それを子供達に教えるのが大変だと書かれているが、嬉しいのが嫌でも伝わってくる。
彼が、自分に何が出来るのか悩んでいたので気持ちはわかる。
しかし、OZにご馳走してもらった料理の説明に関しては、もはや自慢でしかない。
丁寧に絵まで付けて解説してある。
一体、ニックは何時から料理評論家になったのだ。
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