異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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154サリー2

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******(サリー)

そんな中、OZの皆さんが私達に教育をしてくれる事になった。
私より小さい拓さんが凄い知識を持っている事に驚いた。
一度だけ、何故、私達に教育をしてくれるのかと尋ねたら

「少しだけ、この世界に喧嘩を売ってみようかと思って。」

と答えてくれた。
私には拓さんの喧嘩を売るという意味が理解できなかったけど、本当に嬉しかった。
獣人の私でも知識が有れば、少しでも良い仕事を見つけられるかも知れない。
残った時間が少ない中、OZの皆さんが教えてくれる事は全て覚えようと必死で勉強をした。
私には分からないが、皆さんから教えてもらえる知識は凄い内容だったみたいだ。
それを惜しみも無く私達に教えてくれる。
理解できない事も、解るまで根気よく付き合ってくれた。
初めは、生きる為の勉強だったが、新しい事を知るというのが楽しいと思える自分がいた。
この先、どんな状況になっても勉強だけは続けて行きたい。
そう願うほど、私にとって大切な事になっていた。

だから、ガラさんに教師になってみないかと言われた時は驚いた。
私が教師になれるなんて・・・そんな夢の様な事が有って良いのだろうか。
考えるまでもなかった。私の答えは決まっていた。
私は教師になりたい。この先も勉強を続けて行きたいと。

更にニックさんが一緒に教師をやって頂けることになり、拓さんが特別授業を行ってくれた。
どんなに学んでも、更に先が続いている。そんな事をつぶやくと

「俺から教わる事が終わったら、今度は自分で考えて進めて行くんです。
 知識に終わりなんて無いですよ。」

拓さんに笑いながら言われてしまった。
授業が終わった後は、ニックさんの仕事の手伝い。
1人で十分に対応できない私に親切に教えてくれる。

私と一緒に孤児院を出る事になっている男の子達はエチゴ屋を手伝っている。
孤児院を出た後は、店で雇ってもらえるそうだ。
ただ、働く場所はブルネリ公爵領と離れた場所になる。

「実は、ブルネリ公爵領は私の仕えている方の領地なんですよ。
 新しい町での暮らしは大変だと思いますが、気に入ってくれると思います。」

ニックさんが2人に町について話してくれた。
2人は不安も有るが、それ以上に希望の方が大きい。
勉強の合間に、よく3人で将来の夢を語るようになった。


この間、拓さんが忙しく私達だけで勉強している所に、エチゴさんとアルさんがお菓子を持って来てくれた。

「どうです。勉強ははかどっていますか。
 皆、秘書や、店の手伝いの仕事も始めているから大変でしょう。
 お菓子を用意したので、少し休憩しては如何です。」

普通なら、私達が食べる事が出来ないお菓子を差し入れてくれる。
今日は、アルさん作ったケーキだった。
アルさんの場合、綺麗だけど少し独特なセンスが有って直ぐに分かる。

休憩しながら、男の子達はエチゴさんに色々な事を話していた。そして

「一生懸命頑張って、受けた御恩はきっと返します。」

そう言う2人に

「恩を感じているなら次の人に回して下さい。
 それが、きっと巡り巡って、私に帰って来る事になります。その方が皆が幸せになれますから。
 『情けは人の為ならず』と言うそうです。まぁ、全て拓さんの受け売りですけどね。」

エチゴさんが笑いながら話してくれた。
皆さんが私達にしてくれた事。
次は私達の番。私達が次の人に回す番。

孤児院の子供達に教えて頂いた知識を伝えていこうと思う。
僅かな事でしか無いかも知れないけど、今の私に出来る事は、それしか無いのだから。
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