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188白い空間
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魔獣の叫びと共に暗闇の中で捕らわれ続けた魔獣の姿が浮かび上がる。
「浩司、魔法を放つな。」
「分かってる。分かっているが・・・ちくしょう、止められない。」
浩司も、魔獣の叫びと捕らわれていた姿を見たのだろう。
放とうとしていた魔法を止めようとしているが、もう抑えるのも限界みたいだ。
「やってやる。ロックウォール。」
俺は残りの魔力を全て使い、魔獣を覆った岩のドームの前に、更に岩の壁を出現させた。
浩司から放たれた炎の塊:朱雀がぶつかり、抑える事が出来たが・・・壁が持たない。
《駄目だ、魔力が足らない。》
「水虎」「ウォーターアロー」
レオとジェニファーさんが朱雀に対し、水の魔法を放ち炎の威力を弱めるが岩に亀裂が走り、壁が崩れる。
もう無理なのかと諦めそうになった時、
「ロックウォール」
「「「シールド」」」
アルが後ろにもう一つ壁を作り出し、同時にガラ、エチゴさん、トムさんがシールドを張った。
全てのシールドを壊し、岩の壁を崩して朱雀が消えた。
ギリギリの所で、魔獣に当たるのを防ぐことが出来た。
「浩司殿、拓殿、大丈夫か。」
バラン将軍、ジークさんが俺達の所に駆け寄って来る。
「あの魔獣を助ける事になったが、これで良かったのか。」
「ありがとうございます、人間に対して良かったかは分かりません。
でも、ここで彼を殺すのは間違っている。」
正直、間違ってはいるが、助けて本当に良かったのかは俺には分からない。
しかし、魔獣の叫びと、その姿を見てしまったら、それ以外の道を選ぶことは出来なかった。
崩れた壁の向こうに魔獣が無事でいるのを見て俺は意識を失った。
気が付くと、見覚えのある白い空間だった。
『おっ、拓ちゃんも気が付いたな。』
声の方を見ると浩司とグリムがいた。
そして、その後ろには先ほどまで戦っていた魔獣が居た。
『ここはグリムの空間だよな。何で浩司と魔獣が居るんだ。』
『浩司と魔獣は拓の意識に巻き込まれた様な感じじゃな。ただ、この魔獣は自分の意志でここに留まっておる。』
『皆はどうなった。』
『安心しろ、全員無事じゃ。もちろんオリバーもな。』
良かった。そうか、全員無事か・・・
『本当に、オリバーさんも無茶をするよな。
それにしても、グリムってこんな感じの人だったんだな。
グリム大魔導師の噂を聞いていたから、もっと凄い外見をイメージしてたよ。』
グリムはサンタの格好が合いそうな、恰幅の良い優しい感じだ。
確かに、貴族を叩き潰していた人には見えない。
皆が無事だと知り安心した所で、俺は美しい漆黒の魔獣の前に立った。
「浩司、魔法を放つな。」
「分かってる。分かっているが・・・ちくしょう、止められない。」
浩司も、魔獣の叫びと捕らわれていた姿を見たのだろう。
放とうとしていた魔法を止めようとしているが、もう抑えるのも限界みたいだ。
「やってやる。ロックウォール。」
俺は残りの魔力を全て使い、魔獣を覆った岩のドームの前に、更に岩の壁を出現させた。
浩司から放たれた炎の塊:朱雀がぶつかり、抑える事が出来たが・・・壁が持たない。
《駄目だ、魔力が足らない。》
「水虎」「ウォーターアロー」
レオとジェニファーさんが朱雀に対し、水の魔法を放ち炎の威力を弱めるが岩に亀裂が走り、壁が崩れる。
もう無理なのかと諦めそうになった時、
「ロックウォール」
「「「シールド」」」
アルが後ろにもう一つ壁を作り出し、同時にガラ、エチゴさん、トムさんがシールドを張った。
全てのシールドを壊し、岩の壁を崩して朱雀が消えた。
ギリギリの所で、魔獣に当たるのを防ぐことが出来た。
「浩司殿、拓殿、大丈夫か。」
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「あの魔獣を助ける事になったが、これで良かったのか。」
「ありがとうございます、人間に対して良かったかは分かりません。
でも、ここで彼を殺すのは間違っている。」
正直、間違ってはいるが、助けて本当に良かったのかは俺には分からない。
しかし、魔獣の叫びと、その姿を見てしまったら、それ以外の道を選ぶことは出来なかった。
崩れた壁の向こうに魔獣が無事でいるのを見て俺は意識を失った。
気が付くと、見覚えのある白い空間だった。
『おっ、拓ちゃんも気が付いたな。』
声の方を見ると浩司とグリムがいた。
そして、その後ろには先ほどまで戦っていた魔獣が居た。
『ここはグリムの空間だよな。何で浩司と魔獣が居るんだ。』
『浩司と魔獣は拓の意識に巻き込まれた様な感じじゃな。ただ、この魔獣は自分の意志でここに留まっておる。』
『皆はどうなった。』
『安心しろ、全員無事じゃ。もちろんオリバーもな。』
良かった。そうか、全員無事か・・・
『本当に、オリバーさんも無茶をするよな。
それにしても、グリムってこんな感じの人だったんだな。
グリム大魔導師の噂を聞いていたから、もっと凄い外見をイメージしてたよ。』
グリムはサンタの格好が合いそうな、恰幅の良い優しい感じだ。
確かに、貴族を叩き潰していた人には見えない。
皆が無事だと知り安心した所で、俺は美しい漆黒の魔獣の前に立った。
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