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215呪い
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顔を上げると、トリス練成術師、セバスチャン、ピース医師、そしてブルネリ公爵やサリナ姫までが黙って待っていてくれている。
「拓殿、何か対応策が有るのですか。」
「期待を持たせて申し訳ありません。
今用意しているのは薬の効きを確認するだけの道具です。
紫疸病には既に試された3種類の薬以外無いので、俺の魔力を練り込んで効果を上げたもので試してみようかと思っています。」
「そうですか。ちなみに薬はどの位で出来ますか。」
「効果を確認するだけなら今日にでも。」
用意してくれた材料は、袋に入れて魔力を練り込んでおく。
実際に作るのは今日の午後に行う予定だ。
「拓殿。私が浅はかな行動をしてしまい申し訳ありません。
夫人の事は私が責任を持ちます。ですから、拓殿は気負わないで下さい。」
「ピースさん、出来る事があるならやってみますよ。
とりあえず魔力を整える位なら出来ますので、少しは力になれます。」
ブルネリ公爵の話だと、あの女性はマクニス王国の貴族の奥様だった。
その貴族はブルネリ公爵の右腕とまで言われている人で、気分転換に招待したらしいが体調が悪化しイルミネーションを見ることも無く、ピース医師の治療を受けている。
サリナ姫にも無理はしない様にと心配されてしまった。
ピース医師は頭を下げると、明日の夕方に改めて伺う約束をして病院に戻った。
あの女性を見た時、自分の母の姿を重ね合わせていた。
全く似てもいないのに不思議だ。
次の日の夕方、ピース医師と一緒に女性の部屋を訪ねた。
「昨日のお医者さんも一緒ね。昨日は途中で寝てしまってごめんなさいね。
あれ程気持ち良く寝れたのも久しぶりでした。本当にありがとう。
お名前を伺っても宜しいかしら。」
「拓と申します。」
「素敵な名前ね。私はロゼ。拓さん、宜しくね。」
昨日と同じように水晶の玉を使い、魔力の流れを整え、用意した培養槽に紫色の膿を吸い取っていく。
その後、夫人と少し話をして部屋を後にした。
早速、培養槽に薬を入れて反応を見る事にする。
俺の魔力の有るのと無いの、そして3種類の薬の組み合わせを試して見る事にする。
ウルトラアイで働きを確認していると、通常の薬は暫くすると紫疸病の菌に取り込まれてしまった。
それに対し、俺の魔力を込めた薬はどれも、紫疸病の菌と均衡をとっていた。
しかし、時間が経つと菌に取り込まれてしまった。
「どういう事だ。光の魔力が細菌に抵抗しているのか。」
『いや、拓の光魔法でも風邪にすら効かないんじゃ。紫疸病に効く事は無いじゃろう。』
確かに、紫疸病に光の魔力を当てても効果は無かった。
OZの皆に手伝ってもらい、色々と組み合わせて試してみたが薬の効果は得られない。
紫疸病の菌の他に魔法が影響する何かが有るということだろうか。
「拓ちゃん、そんなに根詰めていると良い考えも浮かばないぞ。ほら、おやつを持ってきたから少し休めよ。」
浩司が持ってきてくれたおやつを食べながら、今までやってきた事を話してみた。
「闇の魔力が関わっているんじゃないのか。ゾンビや呪いに光の魔力は効果が有っただろ。」
ゾンビや呪いか・・・
「『そうか(じゃ)、菌に呪いが乗せられているんだ(じゃ)』」
「凄いよ。浩司って天才なんじゃないか。御馳走様。直ぐに試してみるよ。」
菌に呪いを乗せるなんてグリムですら知らなかった。
どうやったかは分からないが、力づくで解除する事にした。
普通の薬を投入した培養槽に呪い解除の魔法をかけると菌に取り込まれずに効果を発揮し始めた。
「拓殿、何か対応策が有るのですか。」
「期待を持たせて申し訳ありません。
今用意しているのは薬の効きを確認するだけの道具です。
紫疸病には既に試された3種類の薬以外無いので、俺の魔力を練り込んで効果を上げたもので試してみようかと思っています。」
「そうですか。ちなみに薬はどの位で出来ますか。」
「効果を確認するだけなら今日にでも。」
用意してくれた材料は、袋に入れて魔力を練り込んでおく。
実際に作るのは今日の午後に行う予定だ。
「拓殿。私が浅はかな行動をしてしまい申し訳ありません。
夫人の事は私が責任を持ちます。ですから、拓殿は気負わないで下さい。」
「ピースさん、出来る事があるならやってみますよ。
とりあえず魔力を整える位なら出来ますので、少しは力になれます。」
ブルネリ公爵の話だと、あの女性はマクニス王国の貴族の奥様だった。
その貴族はブルネリ公爵の右腕とまで言われている人で、気分転換に招待したらしいが体調が悪化しイルミネーションを見ることも無く、ピース医師の治療を受けている。
サリナ姫にも無理はしない様にと心配されてしまった。
ピース医師は頭を下げると、明日の夕方に改めて伺う約束をして病院に戻った。
あの女性を見た時、自分の母の姿を重ね合わせていた。
全く似てもいないのに不思議だ。
次の日の夕方、ピース医師と一緒に女性の部屋を訪ねた。
「昨日のお医者さんも一緒ね。昨日は途中で寝てしまってごめんなさいね。
あれ程気持ち良く寝れたのも久しぶりでした。本当にありがとう。
お名前を伺っても宜しいかしら。」
「拓と申します。」
「素敵な名前ね。私はロゼ。拓さん、宜しくね。」
昨日と同じように水晶の玉を使い、魔力の流れを整え、用意した培養槽に紫色の膿を吸い取っていく。
その後、夫人と少し話をして部屋を後にした。
早速、培養槽に薬を入れて反応を見る事にする。
俺の魔力の有るのと無いの、そして3種類の薬の組み合わせを試して見る事にする。
ウルトラアイで働きを確認していると、通常の薬は暫くすると紫疸病の菌に取り込まれてしまった。
それに対し、俺の魔力を込めた薬はどれも、紫疸病の菌と均衡をとっていた。
しかし、時間が経つと菌に取り込まれてしまった。
「どういう事だ。光の魔力が細菌に抵抗しているのか。」
『いや、拓の光魔法でも風邪にすら効かないんじゃ。紫疸病に効く事は無いじゃろう。』
確かに、紫疸病に光の魔力を当てても効果は無かった。
OZの皆に手伝ってもらい、色々と組み合わせて試してみたが薬の効果は得られない。
紫疸病の菌の他に魔法が影響する何かが有るということだろうか。
「拓ちゃん、そんなに根詰めていると良い考えも浮かばないぞ。ほら、おやつを持ってきたから少し休めよ。」
浩司が持ってきてくれたおやつを食べながら、今までやってきた事を話してみた。
「闇の魔力が関わっているんじゃないのか。ゾンビや呪いに光の魔力は効果が有っただろ。」
ゾンビや呪いか・・・
「『そうか(じゃ)、菌に呪いが乗せられているんだ(じゃ)』」
「凄いよ。浩司って天才なんじゃないか。御馳走様。直ぐに試してみるよ。」
菌に呪いを乗せるなんてグリムですら知らなかった。
どうやったかは分からないが、力づくで解除する事にした。
普通の薬を投入した培養槽に呪い解除の魔法をかけると菌に取り込まれずに効果を発揮し始めた。
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