異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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256地下庭園2

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「調光機能を作れなかったので、窓を開けても睡眠の邪魔にならない明るさにしてあります。」

談話室の奥に続く通路から地底の洞窟庭園へ降りて行く。
階段はフットライトで照らされ、道沿いにランタンが灯っている。

「拓、足元の材質は石じゃ無いんだな。それに周りも岩に見えるだけだ。
 もしかして、さっきの庭園や竹林も作り物なのか。」

ニコラスさんが周辺の岩を感触を確かめていた。

「良く地下室の最大の秘密に気付かれました。
 この岩は、魔獣の骨を錬成した作りものなんですよ。
 先程の庭園の木や竹林も全て作り物です。
 部屋自体は、地下1階と同じ大理石で出来た箱で、その上に装飾を施しています。
 まさに洞窟庭園と言う名のテーマパーク。」

もっと驚いて良いんだぞ、と言いたいのを我慢して周りを見ると、引かれている気がする。
呆れているOZのメンバーは視界から消えろ。
細かい所を浩司に任せたら、本当に細かい所にまでこだわり始め
ガラ、アル、最後にはレオとエチゴさんまでこだわりの鬼となり対応するのが大変だった。
あの時の苦労を考えたら、この程度のアピールは許されると思う。

「・・・しかし、これ全てが作り物とは驚きだな。
 この芝生も作り物なんだな。地面も弾力が有って気持ち良い。」

ジークさんが壁や人工芝生の感触を楽しんでいた。
滝が落ちる小さい泉周辺は地下1階まで吹き抜けになり、結構な高さになる。
滝は薄い面状にしてあるので、水量は大したことは無い。
泉やその周辺は砂浜をイメージして白色にし、水遊び位は出来る。
クリームのメンバーが、裸足になって泉に入ると、見た目より奥行きが短い事に驚いていた。

「手前の岩や、水晶の結晶を大きく明るくして、奥の方を小さく暗くしてあります。それで、実際より奥行きを感じます。」

通路の窓から見えた竹林も奥には細い竹の作り物を配置し光を調整する事で奥行きを出している。
さらに、窓の中を覗き込めば上下は天井と床で区切られ、窓から見る事を前提に誤魔化している。
それにしても、クリームは俺が頑張った所を的確に分かってくれる。

「拓君、洞窟脇の小川、水が上へと逆流しているんだけど。」

トムさんが泉から続いている小川に手を漬けて不思議そうにしている。

「そこにも、水の魔道結晶を使った魔道具を設置して有るんですよ。それで泉から滝へと水を循環させています。
 他にも、滝壷には簡単ですが浄化の魔道具を設置して水を清潔に保っていますし、
 この空間全体の空気を入れ替える為に風の魔道結晶をつかった魔道具も設置して有ります。地下なのに、風を感じるでしょ。
 岩場に有る水晶は、実はミスリルを混ぜたガラスです。
 錬成術で魔力を込めて色を付けてみました。輝かすと奇麗に見えませんか。」

本当は、下から上に流れる滝を作りたかったが、魔力不足で断念した。
遺跡で手に入れたパラライトをメインにして魔力増幅を行い、ブルネリ公爵から頂いた魔道結晶を使っても今の状態が限界だった。
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