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顔見知りにも挨拶をし、ホールの中がグダグダになって来たのでギルド会館を出る事にした。
クリームやアークのメンバーの周りは盛り上がりっていたので、そのまま置いていく。
歩きながらエチゴさんがバクルさんの事を話してくれた。
******
バクルさんがギルドマスターになった時は、獣人に対する差別が酷かったらしい。
バクルさんが初めに取り掛かったのは冒険者の中にある獣人への差別を無くす事だった。
ギルド職員にすら差別する人間が多く、それを無くそうとしたが、バルクさんの前だけで愛想良く振る舞っているだけの職員。
力で抑えても差別は無くならず、より陰湿な感じになっていった。
結局、酷い時に間に入り、小さい事には目を瞑る様になっていた。
それでも、昔より大きく改善されたそうだ。
そんな時、俺がゴルゴに喧嘩を売りガラ、レオとパーティを組むようになり、もう一度差別を無くそうと職員に声を掛け始めた。
だが、職員の態度は変わらず、またバルクさんの前だけで愛想を振りまく状態になってしまった。
そして、アークがやって来てカイに冒険者としての指導を始めた。
周りはBランクの冒険者が獣人に指導するのを物好きな事だと冷めた目で見ていた。
ただ、Bランクの冒険者に対して口を出すギルド職員も冒険者も居なかった。
ある日、職員がカイに対してふざけた態度をとった時、アーク全員が激怒した。
職員だけでなく、ギルド会館に居る冒険者もその殺気で動く事も出来なかった。
その日を境に、アークは獣人とパーティを組んでは、彼等の身体能力を生かした魔獣退治を行っていたそうだ。
魔法による身体能力の強化は一時的なものでしかない。
長期の行動を取るなら獣人の身体能力は貴重な戦力だと教えた。
更に、ゴルゴ達が続けている獣人へのサポートも有り、冒険者の獣人に対する見方が少しづつ変わっていった。
その後、Aランクの冒険者クリームが、この町にやってきた。
獣人に対して差別意識を持っていないどころか、アークと一緒に獣人の冒険者に指導をしてくれる。
「獣人なんかに教えるなら、俺達に戦いを教えてくれないか」
と言ってくる人間の冒険者が居ると、
「魔法が使える程度で強いと思っている奴に教える事が有ると思っているのか。」
と言って、相手にもしなかったそうだ。
アークとクリームは人間、獣人混在のパーティを組んではお互いの長所や短所を指摘していくと、冒険者はお互いの良さを認識するようになっていった。
その頃には、少ないながらも人間、獣人の混在パーティも見られるようになり、獣人を見下す冒険者は減り、逆に見下している人間が居ずらい感じになった。
多くの冒険者が獣人を受け入れ、で獣人を見下し続ける職員は居ずらくなり、今の状態になっている。
******
「結局、頑張ってくれたのは皆じゃないか。俺達は特別な事をしたわけではないし。
何でギルドマスターは俺達に礼を言ったんだ。」
エチゴさんの話を聞いた浩司の素直な感想。俺もそう思う。
結局、アーク、クリーム、ゴルゴ達が頑張ってくれた結果というだけだ。
特にアークが色々と動いていたのは知っている。
俺達は、何か見かけた時に手伝う事は有っても、それ以上の事はしていない。
それに比べて、アークだけでなくクリームまで獣人の指導までしてくれていた。
俺達には出来なかった事だ。
「本当に、分かっていないみたいですね。その全てのきっかけを作ったのが2人だからですよ。
そして、皆が受けた恩を次に回し始めたんです。」
「そうは言われても、皆が居なければここまでの状態には成らなかったですよ。
多分、皆の縁が繋がって良い結果が出たんだと思います。
俺達がやったのは『情けは人の為ならず』を教えただけですね。」
そう言って浩司と笑っているとエチゴさんとアルに溜息を付かれてしまった。
『全く、お前等は何も分かって無いな。OZも無駄な苦労をする。』
何故かグリムからも駄目だしが出てしまった。
クリームやアークのメンバーの周りは盛り上がりっていたので、そのまま置いていく。
歩きながらエチゴさんがバクルさんの事を話してくれた。
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バクルさんがギルドマスターになった時は、獣人に対する差別が酷かったらしい。
バクルさんが初めに取り掛かったのは冒険者の中にある獣人への差別を無くす事だった。
ギルド職員にすら差別する人間が多く、それを無くそうとしたが、バルクさんの前だけで愛想良く振る舞っているだけの職員。
力で抑えても差別は無くならず、より陰湿な感じになっていった。
結局、酷い時に間に入り、小さい事には目を瞑る様になっていた。
それでも、昔より大きく改善されたそうだ。
そんな時、俺がゴルゴに喧嘩を売りガラ、レオとパーティを組むようになり、もう一度差別を無くそうと職員に声を掛け始めた。
だが、職員の態度は変わらず、またバルクさんの前だけで愛想を振りまく状態になってしまった。
そして、アークがやって来てカイに冒険者としての指導を始めた。
周りはBランクの冒険者が獣人に指導するのを物好きな事だと冷めた目で見ていた。
ただ、Bランクの冒険者に対して口を出すギルド職員も冒険者も居なかった。
ある日、職員がカイに対してふざけた態度をとった時、アーク全員が激怒した。
職員だけでなく、ギルド会館に居る冒険者もその殺気で動く事も出来なかった。
その日を境に、アークは獣人とパーティを組んでは、彼等の身体能力を生かした魔獣退治を行っていたそうだ。
魔法による身体能力の強化は一時的なものでしかない。
長期の行動を取るなら獣人の身体能力は貴重な戦力だと教えた。
更に、ゴルゴ達が続けている獣人へのサポートも有り、冒険者の獣人に対する見方が少しづつ変わっていった。
その後、Aランクの冒険者クリームが、この町にやってきた。
獣人に対して差別意識を持っていないどころか、アークと一緒に獣人の冒険者に指導をしてくれる。
「獣人なんかに教えるなら、俺達に戦いを教えてくれないか」
と言ってくる人間の冒険者が居ると、
「魔法が使える程度で強いと思っている奴に教える事が有ると思っているのか。」
と言って、相手にもしなかったそうだ。
アークとクリームは人間、獣人混在のパーティを組んではお互いの長所や短所を指摘していくと、冒険者はお互いの良さを認識するようになっていった。
その頃には、少ないながらも人間、獣人の混在パーティも見られるようになり、獣人を見下す冒険者は減り、逆に見下している人間が居ずらい感じになった。
多くの冒険者が獣人を受け入れ、で獣人を見下し続ける職員は居ずらくなり、今の状態になっている。
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「結局、頑張ってくれたのは皆じゃないか。俺達は特別な事をしたわけではないし。
何でギルドマスターは俺達に礼を言ったんだ。」
エチゴさんの話を聞いた浩司の素直な感想。俺もそう思う。
結局、アーク、クリーム、ゴルゴ達が頑張ってくれた結果というだけだ。
特にアークが色々と動いていたのは知っている。
俺達は、何か見かけた時に手伝う事は有っても、それ以上の事はしていない。
それに比べて、アークだけでなくクリームまで獣人の指導までしてくれていた。
俺達には出来なかった事だ。
「本当に、分かっていないみたいですね。その全てのきっかけを作ったのが2人だからですよ。
そして、皆が受けた恩を次に回し始めたんです。」
「そうは言われても、皆が居なければここまでの状態には成らなかったですよ。
多分、皆の縁が繋がって良い結果が出たんだと思います。
俺達がやったのは『情けは人の為ならず』を教えただけですね。」
そう言って浩司と笑っているとエチゴさんとアルに溜息を付かれてしまった。
『全く、お前等は何も分かって無いな。OZも無駄な苦労をする。』
何故かグリムからも駄目だしが出てしまった。
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