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279襲撃
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次の日の朝も、神官の説教までは時間が有ると言うのに、多くの信者が集まっている。
神官達も説教の準備があり、1日の内で一番慌ただしい時間帯だ。
神殿の講堂の奥には治療室、更に奥には神官達の住居が在る。
そして、神官たちの住居の更に奥に特別な部屋が在った。
警護をしている奴等も、外には大勢の信者が詰めかけているタイミングで自分達が襲われるとは思っても無かったのだろう。
気配を消した賊に襲撃され床に倒れた。
部屋の中は壁も天井も床も全て白で統一され、中央に台座が設置され、その上には治療で使用される水晶の玉が並んでいた。
その数、およそ50個
それが1つ1つハンマーで粉々にされていく。
もう少しで全ての水晶の玉が砕き終わる時に、神官に気付かれた。
「水晶の玉が割られている。誰か、誰か、この女を捉えろ。」
残った3つの水晶の玉を奪い、神官が仕掛けて来る前に漆黒の槍で攻撃を行い部屋から飛び出す。
他の神官たちが駆けつけてくる中、漆黒の槍を放ちながら逃げていく。
治療室を抜けて辿りついた講堂は、説教を聞くために集まった信者で一杯だった。
「なんだ、あの女は。」
「女の持っているのは水晶の玉じゃないか。」
更に、神官達が講堂に追いついた。
「諦めろ女。神を冒涜する邪教の人間。捉えて・・・」
水晶の玉を持っていた長い黒髪の女は、神官の言葉を聞かずに持っていた玉を神官達に放り投げ、神官達が玉に気を取られた空きに、天井に向かって漆黒の槍を放つ。
天井から瓦礫が落ちてくると、集まった信者達はパニックを起こし我も我もと出口に殺到した。
黒髪の女は、瓦礫による埃とパニックになった信者達に紛れ神殿から逃げ出した。
神殿前の広場は、神殿から逃げ出してくる信者で騒然となった。
「邪教徒が神殿に攻め込んできた。」
逃げ出してきた信者の言葉に、広場の人達も一斉にその場から離れて行った。
直ぐに町中に襲撃された話が広まり、町の中は閑散となり兵士達だけが邪教徒の捜索で走り回っている。
やる事が無くなり俺達は宿に戻ってきた。
「邪教徒の襲撃なんてお客さんも大変だったね。こうなると講堂に入れなくて良かったかもしれないね
お茶はサービス。少し落ち着くと良いよ。」
女将さんは、俺達が戻ってくる間に色々と情報を入手していたみたいで、襲撃したのが長い黒髪の女で、水晶の玉を奪おうとして失敗した事などを教えてくれた。
お茶を飲んでいると、宿に神官と兵士がやって来た。
「この宿に、長い黒髪の女は泊まっていないか。」
女将が居ないと答えると、似顔絵を俺達にも見せてきた。。
それを覗いた俺に神官が
「お前は、この女に見覚えでも有るのか。有れば聞かせてもらいたい。」
丁寧な話し方だが、威圧的な感じだ。
「いえ、ハッキリしませんが、王国の手配書に描かれていた女性に似ていると思って。」
「どんな内容だった。」
「確か貴族を襲ったとか。綺麗な人だったので覚えていたんですが、ただ名前までは。」
「情報提供に感謝する。もし、本人を見かけたら我々に報告してくれ。」
そう言って、神官達は宿を出て行った。
もう一度、その手配書に描かれているナターシャの顔を見てから、女将さんにお茶の礼を言って自分達の部屋に戻った。
******(ナターシャ)
「ナターシャ、これはどういう事だ。」
「教主様、神殿を襲撃したのは私ではありません。」
「そんな事は分かっている。しかし、神官だけでなく多くの信者達にも顔を見られている。
誰がその言葉を信じる。既に、お前はこの町でもお尋ね者だ。
お前双子の姉妹でも居るのか。」
「いえ、その様な者はおりません。もしかすると、何か魔法でも使っているのかも。」
「何を言っている。仮に、お前に化けたとして、どうやって攻撃魔法を使ったんだ。
同時に、2つの魔法を使えるなんて聞いたことも無い。
水晶の玉の事だけでも大打撃というのに、お尋ね者となったお前と会っている事が知られたら全てが終わりだ。
お前は、2度とこの町に入る事を禁じる。私との連絡は別の者を立てろ。良いな。」
「分かりました。私は今夜の内に町から抜け出す事にします。」
「町の出入り口は厳重な警備が行われている。捕まっても、私は一切関知しない。いいな。」
いったい、私を罠に嵌めたのは誰。
ブルネリ公爵は、この様な手段を取るような男ではない。バラン将軍もありえない。
私が把握していない敵が居るとでもいうのか。
とにかく、人目を引かない様に行動するしかない。
神官達も説教の準備があり、1日の内で一番慌ただしい時間帯だ。
神殿の講堂の奥には治療室、更に奥には神官達の住居が在る。
そして、神官たちの住居の更に奥に特別な部屋が在った。
警護をしている奴等も、外には大勢の信者が詰めかけているタイミングで自分達が襲われるとは思っても無かったのだろう。
気配を消した賊に襲撃され床に倒れた。
部屋の中は壁も天井も床も全て白で統一され、中央に台座が設置され、その上には治療で使用される水晶の玉が並んでいた。
その数、およそ50個
それが1つ1つハンマーで粉々にされていく。
もう少しで全ての水晶の玉が砕き終わる時に、神官に気付かれた。
「水晶の玉が割られている。誰か、誰か、この女を捉えろ。」
残った3つの水晶の玉を奪い、神官が仕掛けて来る前に漆黒の槍で攻撃を行い部屋から飛び出す。
他の神官たちが駆けつけてくる中、漆黒の槍を放ちながら逃げていく。
治療室を抜けて辿りついた講堂は、説教を聞くために集まった信者で一杯だった。
「なんだ、あの女は。」
「女の持っているのは水晶の玉じゃないか。」
更に、神官達が講堂に追いついた。
「諦めろ女。神を冒涜する邪教の人間。捉えて・・・」
水晶の玉を持っていた長い黒髪の女は、神官の言葉を聞かずに持っていた玉を神官達に放り投げ、神官達が玉に気を取られた空きに、天井に向かって漆黒の槍を放つ。
天井から瓦礫が落ちてくると、集まった信者達はパニックを起こし我も我もと出口に殺到した。
黒髪の女は、瓦礫による埃とパニックになった信者達に紛れ神殿から逃げ出した。
神殿前の広場は、神殿から逃げ出してくる信者で騒然となった。
「邪教徒が神殿に攻め込んできた。」
逃げ出してきた信者の言葉に、広場の人達も一斉にその場から離れて行った。
直ぐに町中に襲撃された話が広まり、町の中は閑散となり兵士達だけが邪教徒の捜索で走り回っている。
やる事が無くなり俺達は宿に戻ってきた。
「邪教徒の襲撃なんてお客さんも大変だったね。こうなると講堂に入れなくて良かったかもしれないね
お茶はサービス。少し落ち着くと良いよ。」
女将さんは、俺達が戻ってくる間に色々と情報を入手していたみたいで、襲撃したのが長い黒髪の女で、水晶の玉を奪おうとして失敗した事などを教えてくれた。
お茶を飲んでいると、宿に神官と兵士がやって来た。
「この宿に、長い黒髪の女は泊まっていないか。」
女将が居ないと答えると、似顔絵を俺達にも見せてきた。。
それを覗いた俺に神官が
「お前は、この女に見覚えでも有るのか。有れば聞かせてもらいたい。」
丁寧な話し方だが、威圧的な感じだ。
「いえ、ハッキリしませんが、王国の手配書に描かれていた女性に似ていると思って。」
「どんな内容だった。」
「確か貴族を襲ったとか。綺麗な人だったので覚えていたんですが、ただ名前までは。」
「情報提供に感謝する。もし、本人を見かけたら我々に報告してくれ。」
そう言って、神官達は宿を出て行った。
もう一度、その手配書に描かれているナターシャの顔を見てから、女将さんにお茶の礼を言って自分達の部屋に戻った。
******(ナターシャ)
「ナターシャ、これはどういう事だ。」
「教主様、神殿を襲撃したのは私ではありません。」
「そんな事は分かっている。しかし、神官だけでなく多くの信者達にも顔を見られている。
誰がその言葉を信じる。既に、お前はこの町でもお尋ね者だ。
お前双子の姉妹でも居るのか。」
「いえ、その様な者はおりません。もしかすると、何か魔法でも使っているのかも。」
「何を言っている。仮に、お前に化けたとして、どうやって攻撃魔法を使ったんだ。
同時に、2つの魔法を使えるなんて聞いたことも無い。
水晶の玉の事だけでも大打撃というのに、お尋ね者となったお前と会っている事が知られたら全てが終わりだ。
お前は、2度とこの町に入る事を禁じる。私との連絡は別の者を立てろ。良いな。」
「分かりました。私は今夜の内に町から抜け出す事にします。」
「町の出入り口は厳重な警備が行われている。捕まっても、私は一切関知しない。いいな。」
いったい、私を罠に嵌めたのは誰。
ブルネリ公爵は、この様な手段を取るような男ではない。バラン将軍もありえない。
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