異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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俺が用意出来ているのは400個。規模を考えると感染者数は1000人は超えているだろう。
他の村では多くの人が亡くなっている・・・考えろ、今俺達に出来る事は何だ。

「医者の方々は今ある薬を持って他の村へ先に行って下さい。
 塩と砂糖も渡しますので、感染が広がらない様に一ヶ所に集めて汚物の処理を徹底的に。
 感染者には経口保水液による脱水症状対策を。
 非感染者には、手洗いを徹底させて下さい。
 後、残りの薬を作るので、運ぶための足の用意をお願いします。」

「だったら、俺の出番だな。残りの薬は俺が届ける。
 皆さんは直ぐに他の村へ。拓ちゃんは薬作りに専念してくれ。」

浩司が任せろとばかりに自分の胸を叩いている。

「皆さん、宜しくお願いします。」

医者達は薬と塩、砂糖を持つと直ぐに飛び出して行った。
俺は、村長に手伝える村人全員で薬草の採取の他に薬の下準備をお願いし、俺は練成術で薬を作り上げて行く。
ある程度の量の薬が出来上がると、浩司がエアウォークで走り他の村に届けてくれた。
時間の感覚が無くなっている。起きている間は薬を錬成し続けてた。
各村で治り始めた報告が上がり、後は経口保水液で対応すればいい状態になるまで更に1ヶ月経っていた。

夢を見る事も無く、グッスリ眠っていた。
隣では浩司とヤマトが寝ている。

『目が覚めた様じゃな。気分はどうじゃ。浩司も今朝がた戻ってきたばかりじゃ。』

浩司の頬をつつくと、むずむずと動く姿が可愛らしい。
最後の薬を浩司に渡した後、俺は、そのまま寝てしまったみたいだ。
俺が起きたのを知って、村長が食事の準備をしてくれた。
既に太陽は高く昇り、日差しが眩しい。
腹に食事を詰め込んでいると、浩司が起きて俺の隣に座った。

「やれることは終わったな。本当にお疲れ様。」

浩司が俺の頭を軽く叩く。

「もう、俺の出番は無いと思う。後は、本物の医者に任せるよ。
 そうだ、少し付き合ってもらっても良いか。」

「デートなら何時でもOKだぞ。」

「実は、手持ちの薬が無くなったから、薬草を採取しようと思って。」

浩司はやれやれといった感じで、付き合ってくれる事になった。

『薬草が生えている場所にゃら、吾輩が案内してやるにゃ。ついでに、料理を食べたいにゃ。』

この村に来てから村長が用意してくれた食事ばかりだったからな。
俺もアイテムボックスに入っているレオの料理が食べたい。

ヤマトに案内で森の奥で薬草を採取した後、木が途切れ広場になっている所で昼食を取る事にした。
何にするか悩んだが、サンドイッチにした。
卵サンドやメンチカツサンド、生クリームのフルーツサンドまで作ってくれている。
美味いと思う・・・が、食欲が湧かない。

村に帰ると、ガラやレオ、エチゴさんにアル、ピース医師、トリス練成術師、クリーム、アークのメンバーが待っていた。

「帰って来ない思ったら、また色々とやっているな。
 ブルネリ公爵から連絡をもらって、皆で手伝いに来たんだ。拓も浩司も、本当に頑張ったな。」

そう言って、ガラが俺の頭を撫でる。
ピース医師に俺が黒死病に対して行った治療方法を伝え、採取してきた薬草の説明をし場所を変えて練成する事にすると

「俺・・・僕にも薬の作り方を見せて下さい。」

そう言って、犬属の男の子が俺達の所にやって来た。
大人に交じって一生懸命、薬の下準備をしてくれた男の子だった。
下準備の時も、村長に頼み込んでいたらしい。

この世界で、知識や技術は簡単に教えてもらえる物では無い。獣人ともなれば尚更だ。
この子も、自分が常識外れのお願いをしているのを分かっているみたいだ。
周りに居た村の大人達は、男の子を連れ出そうとしている。
男の子を見ると奇麗なオーラを纏っている。真剣な目をして、子供なのに何か決意があるのだろうか。

「良いですよ。見て頂いて問題ありません。」

と言っても、練成術を使うので獣人の彼に真似は出来ないのだが・・・
トリス練成術師にも一緒に薬の練成を行い、製造方法を覚えてもらう。
男の子は自分では出来ない事が分かっていいるが、それでも真剣に見ていた。
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