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305ライブクッキング
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暫く、料理を堪能していると、俺の裾を引っ張るレム
「拓さん、浩司さん、ガラさんとアルさんが」
レムの視線の先には、先程の机にガラとアルが料理人の格好で現れた。
2人の指示で、この館の兵士の方々がガラスケースをセッティングしている。
10分も経たない内に出来上がったのは寿司屋のカウンター。先程のケースの中には鮮度の良い魚の切り身が並んでいる。
俺達の方に笑いかけると、押し寿司を作り始めた。
2人がコソコソと動いているのは知っていたが、こんな事を計画していたのか。
貴族の人達は遠巻きに見ているだけで、誰も近くに寄らない。
「よし、拓ちゃん、レム。俺達が先陣を切ろうぜ。」
浩司を先頭にテーブルに並べた押し寿司を取って、醤油をつけて食べていると
トーマスに連れられて、クロイツ伯爵、ロゼ夫人もやって来た。
「ガラおじさん、アルおじさん、僕も頂けますか。」
トーマスは実に丁寧な言葉遣いだが、ガラとアルは『おじさん』との言葉に顔を引きつらせていた。
横で笑っている俺に対し、ガラが咳払いをして黙らせると
「ガラお兄さんと、アルお兄さんの作った寿司を是非御賞味下さい。」
ガラの台詞に俺だけでなく、浩司まで思いっきり笑ってしまった。
ガラとアルがこめかみに血管を浮かべながら笑顔を維持している。
しかし、幾らなんでも『ガラお兄さん』『アルお兄さん』で笑うなという方が無理があるだろう。
トーマスは、醤油を付けて寿司を食べると
「ガラお兄さん、アルお兄さん、この料理美味しいです。こんなの初めて食べました。」
と言って、嬉しそうにお代わりをしていた。
『なんと言うか、拓とは違い、素直な子供じゃな。』
俺は、もういい歳をしたオッサンだって。と言っても、あんな素直な子供では無かったが。
「向こうに有る料理も楽しんで下さい。レオも作るのを手伝っているんですよ。」
そう言って、アルがテーブルに乗った料理を進めていた。
クロイツ伯爵、ロゼ夫人も嬉しそうに食べるのを見ていた貴族がガラとアルの寿司に手を伸ばし始めた。
そして、その流れでテーブルに並んだ料理も食べ始めた。
ルドルフ料理長とレオの料理が美味しくない訳がなく、
「これ程、美味しい料理だとは思わなかった。」
「本当に、去年手を付けなかったのは大失敗でしたな。」
と貴族が絶賛している。
ブルネリ公爵が指示を出して、部屋の周辺に立食用のテーブルが用意され、メイドが飲み物だけでなく料理も小分けにして会場を回っている。
俺達は後ろの方のテーブルを囲んで会場を眺めていた。
昨年と違い、今年は皆が料理を食べながら会話を楽しんでいる。
暫くして、エチゴさんが戻って来た。
「長く席を外してしまい、済みませんでした。それにしても、今年は料理が大盛況ですね。
貴族の人達はそれほど料理を食べないのが通例ですが、2人のアイディアとガラさんとアルの行動の効果ですね。」
「それで、ガラとレオがこんな事をやったのか。」
以前、ビュッフェで一部の料理を目の前で調理を行うと受けが良いと話をした事を実践したのか。
ここの料理は絶品だから食べないと勿体ないし、美味しい食事をしながらの会話の方が楽しい。ただ
「拓ちゃんどうした。もしかして、料理を独り占め出来ないのが残念とか」
浩司に考えている事を指摘されてしまった。エチゴさんも笑わないで欲しい。
ただ、メイドの方が気を使って、このテーブルに良いタイミングで料理を持って来てくれる。
これ以上、残念がっては罰が当たるな。
しばらくして、ピース医師とトリス練成術師も戻って来て、料理を堪能していた。
サリナ姫とブルネリ公爵は貴族に囲まれ料理を楽しむ事も出来ずに対応していた。
それに従うバラン将軍も同様だ。
バラキエ侯爵はパーティには参加していない様だ。
食後のイルミネーションではロダン侯爵領の人達の踊りも受け、大成功に終わった。
「拓さん、浩司さん、ガラさんとアルさんが」
レムの視線の先には、先程の机にガラとアルが料理人の格好で現れた。
2人の指示で、この館の兵士の方々がガラスケースをセッティングしている。
10分も経たない内に出来上がったのは寿司屋のカウンター。先程のケースの中には鮮度の良い魚の切り身が並んでいる。
俺達の方に笑いかけると、押し寿司を作り始めた。
2人がコソコソと動いているのは知っていたが、こんな事を計画していたのか。
貴族の人達は遠巻きに見ているだけで、誰も近くに寄らない。
「よし、拓ちゃん、レム。俺達が先陣を切ろうぜ。」
浩司を先頭にテーブルに並べた押し寿司を取って、醤油をつけて食べていると
トーマスに連れられて、クロイツ伯爵、ロゼ夫人もやって来た。
「ガラおじさん、アルおじさん、僕も頂けますか。」
トーマスは実に丁寧な言葉遣いだが、ガラとアルは『おじさん』との言葉に顔を引きつらせていた。
横で笑っている俺に対し、ガラが咳払いをして黙らせると
「ガラお兄さんと、アルお兄さんの作った寿司を是非御賞味下さい。」
ガラの台詞に俺だけでなく、浩司まで思いっきり笑ってしまった。
ガラとアルがこめかみに血管を浮かべながら笑顔を維持している。
しかし、幾らなんでも『ガラお兄さん』『アルお兄さん』で笑うなという方が無理があるだろう。
トーマスは、醤油を付けて寿司を食べると
「ガラお兄さん、アルお兄さん、この料理美味しいです。こんなの初めて食べました。」
と言って、嬉しそうにお代わりをしていた。
『なんと言うか、拓とは違い、素直な子供じゃな。』
俺は、もういい歳をしたオッサンだって。と言っても、あんな素直な子供では無かったが。
「向こうに有る料理も楽しんで下さい。レオも作るのを手伝っているんですよ。」
そう言って、アルがテーブルに乗った料理を進めていた。
クロイツ伯爵、ロゼ夫人も嬉しそうに食べるのを見ていた貴族がガラとアルの寿司に手を伸ばし始めた。
そして、その流れでテーブルに並んだ料理も食べ始めた。
ルドルフ料理長とレオの料理が美味しくない訳がなく、
「これ程、美味しい料理だとは思わなかった。」
「本当に、去年手を付けなかったのは大失敗でしたな。」
と貴族が絶賛している。
ブルネリ公爵が指示を出して、部屋の周辺に立食用のテーブルが用意され、メイドが飲み物だけでなく料理も小分けにして会場を回っている。
俺達は後ろの方のテーブルを囲んで会場を眺めていた。
昨年と違い、今年は皆が料理を食べながら会話を楽しんでいる。
暫くして、エチゴさんが戻って来た。
「長く席を外してしまい、済みませんでした。それにしても、今年は料理が大盛況ですね。
貴族の人達はそれほど料理を食べないのが通例ですが、2人のアイディアとガラさんとアルの行動の効果ですね。」
「それで、ガラとレオがこんな事をやったのか。」
以前、ビュッフェで一部の料理を目の前で調理を行うと受けが良いと話をした事を実践したのか。
ここの料理は絶品だから食べないと勿体ないし、美味しい食事をしながらの会話の方が楽しい。ただ
「拓ちゃんどうした。もしかして、料理を独り占め出来ないのが残念とか」
浩司に考えている事を指摘されてしまった。エチゴさんも笑わないで欲しい。
ただ、メイドの方が気を使って、このテーブルに良いタイミングで料理を持って来てくれる。
これ以上、残念がっては罰が当たるな。
しばらくして、ピース医師とトリス練成術師も戻って来て、料理を堪能していた。
サリナ姫とブルネリ公爵は貴族に囲まれ料理を楽しむ事も出来ずに対応していた。
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食後のイルミネーションではロダン侯爵領の人達の踊りも受け、大成功に終わった。
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