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336幸せの食事
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ラグテルの町に戻り、ギルド会館で皆と別れると一目散に家に帰って来た。
「お帰り。夕食には早いが、腹を空かせていると思って食事の用意をしておいたぞ。」
食堂のテーブルの上にはハンバーグが用意されていた。
俺達が馬車で戻って来たのを知って、直ぐに準備をしてくれたそうだ。
ハンバーグを切ると中から肉汁が出てきた。
デミグラスソースを絡めて1口
「あぁ、美味しい。これが食事だよ。
試験で何が辛いって、レオの食事が食べれない事だね。
家に帰って来れて良かった。」
「拓ちゃん、本当に食事に飢えていたからな。でも、やっぱりレオの料理は格別だ。」
俺の感想に、浩司も素直に同意する。
当然の様に、俺の横で食事をしているヤマトのほっぺたを引っ張り
「こんな美味い食事を食べ続けやがって。お前、前より太ったんじゃないか。」
『ふっ、八つ当たりは見苦しいにゃ。
そもそも、人間は他人を直ぐに羨ましがり過ぎにゃ。
自分で自分の価値も判断出来ず、欲ばかり深いにゃ。
周りの人間が嫉妬するのを気にして食べにゃかったのに、同じ状態ににゃるとは情けにゃい。
吾輩の契約者にゃら、しっかりして欲しいにゃ。』
食い意地の張ったデブ猫に言い負かされた。
浩司も、口にご飯が入った状態で噴出さないで欲しい。
俺と浩司がレオの料理を食べ終えて今回の試験でケルベロスが出た事について話をすると
「あんな所でケルベロスに遭遇するなんて気になるな。」
「あの森は知り尽くしているが、ケルベロスなんて見た事がない。
それに、突然現れた様に感じたというのも気になるな。」
ガラとレオも気になる様だ。
ケルベロスについてはゴルゴよりギルドに報告され、森を探索する事になっている。
「しかし、今回の試験で2人も普通の冒険者の大変さが理解できたんじゃねぇか。
アイテムボックスや拡張バッグが使えないと大変だったろ。」
アルが笑いながら言ってくるが、本当に身にしみて理解できた。
食事、寝床、倒した魔獣の素材と本当に不便な事ばかりだった。
その事をしみじみ伝えると、皆に大笑いされてしまった。
「さぁ、話は程々にして、2人は風呂に入ってきたらどうです。
その間に、服は洗っておきますよ。」
エチゴさんに促されて風呂へ。当り前になっていた、食事や風呂がこんなに有りがたいとは。
浩司と2人でゆっくり湯に浸かれた。
風呂から出ると、クリームが依頼を終えて帰って来ると、直ぐに俺達の試験の話になった。
「どうだ、試験を受けて普通の冒険者の大変さが分かったか。」
ジークさんが笑いながら俺達に言ってくる。
「アルにも同じ事を言われた。あの食事は無いよね。
今回の試験に合格すれば、次は護衛任務。落ちれば初めからやり直し。
どちらにしろ、あの不味い食事になるかと思うと気が滅入る。」
全員が大笑いしている。
「そうだろ、そうだろ。昔の俺達の気持が分かっただろ。」
「やっと浩司君も拓君も冒険者の厳しさが分かったかな。
身を持って体験しないと、自分達の立場がどれだけ特殊か理解できないからね。」
ニコラスさんとトムさんが嬉しそうに言う。
「そうよね。初めて一緒に行動した時は、異質過ぎて驚いたわ。
あの時は、旅の終わりが来ないで欲しいと何度思ったか。」
「本当に、拓ちゃんが拡張バッグを用意してくれて感謝しているわ。
今の状態に慣れてしまうと、以前に戻れるか自信がないわね。」
しみじみとジェニファーさんとロビンさんが言うと、昔の苦労話を面白おかしく話してくれた。
やはり、不味い携帯食料と魔獣を倒しても素材を持ち帰れなくて悔しい思いを何度もしたそうだ。
「拓ちゃんは気を付けた方が良いわよ。
アイテムボックスを使えて、こんな拡張バッグが作れるなんて知られたら誘拐されるわよ。」
「自分達の状態か身にしみて実感できただけでも良かったと思うぞ。
ブルネリ公爵の後ろ盾が有ったとしても、他の貴族連中は手に入れたいと思うしな。」
ジェニファーさんとニコラスさんが怖い事を言う。
確かに、今回の試験での普通の状態を身を持って知ってしまうと、笑い話では済まない。
俺が厳つくて恐れられると良かったんだが。
いや、それはそれで、問題になるか。
「周りの人が色々と壁になってくれているみたいだから大丈夫だと思うが、自分達でも気を付けろよ。」
それについては、本当に感謝するしかない。
OZのメンバーは勿論、ブルネリ公爵、ピース医師、トリス錬成術師、ニックさん、それにアークの皆には迷惑を掛けている。
ピース医師やトリス錬成術師にはイルミネーションや水晶の玉では、身代わりになってもらった様なものだし。
今度、皆に対して改めてお礼の食事会でも開かさせて貰おう。
「流石の拓君も、少しは考えたみたいだね。
話は変わるけど、試験の合格発表は何時ごろ行われるのかな。」
トムさんに午前中に行われる発表時間を教えると
「それに合わせて、僕らもギルドに行かないか。」
落ちていた事を考えると止めて欲しかったが、皆さん、自分達が試験を受けた時の話で盛り上がり止められる状態では無かった。
その晩は、皆の前で自分1人だけ落ちていた夢を見て、熟睡出来なかった。
「お帰り。夕食には早いが、腹を空かせていると思って食事の用意をしておいたぞ。」
食堂のテーブルの上にはハンバーグが用意されていた。
俺達が馬車で戻って来たのを知って、直ぐに準備をしてくれたそうだ。
ハンバーグを切ると中から肉汁が出てきた。
デミグラスソースを絡めて1口
「あぁ、美味しい。これが食事だよ。
試験で何が辛いって、レオの食事が食べれない事だね。
家に帰って来れて良かった。」
「拓ちゃん、本当に食事に飢えていたからな。でも、やっぱりレオの料理は格別だ。」
俺の感想に、浩司も素直に同意する。
当然の様に、俺の横で食事をしているヤマトのほっぺたを引っ張り
「こんな美味い食事を食べ続けやがって。お前、前より太ったんじゃないか。」
『ふっ、八つ当たりは見苦しいにゃ。
そもそも、人間は他人を直ぐに羨ましがり過ぎにゃ。
自分で自分の価値も判断出来ず、欲ばかり深いにゃ。
周りの人間が嫉妬するのを気にして食べにゃかったのに、同じ状態ににゃるとは情けにゃい。
吾輩の契約者にゃら、しっかりして欲しいにゃ。』
食い意地の張ったデブ猫に言い負かされた。
浩司も、口にご飯が入った状態で噴出さないで欲しい。
俺と浩司がレオの料理を食べ終えて今回の試験でケルベロスが出た事について話をすると
「あんな所でケルベロスに遭遇するなんて気になるな。」
「あの森は知り尽くしているが、ケルベロスなんて見た事がない。
それに、突然現れた様に感じたというのも気になるな。」
ガラとレオも気になる様だ。
ケルベロスについてはゴルゴよりギルドに報告され、森を探索する事になっている。
「しかし、今回の試験で2人も普通の冒険者の大変さが理解できたんじゃねぇか。
アイテムボックスや拡張バッグが使えないと大変だったろ。」
アルが笑いながら言ってくるが、本当に身にしみて理解できた。
食事、寝床、倒した魔獣の素材と本当に不便な事ばかりだった。
その事をしみじみ伝えると、皆に大笑いされてしまった。
「さぁ、話は程々にして、2人は風呂に入ってきたらどうです。
その間に、服は洗っておきますよ。」
エチゴさんに促されて風呂へ。当り前になっていた、食事や風呂がこんなに有りがたいとは。
浩司と2人でゆっくり湯に浸かれた。
風呂から出ると、クリームが依頼を終えて帰って来ると、直ぐに俺達の試験の話になった。
「どうだ、試験を受けて普通の冒険者の大変さが分かったか。」
ジークさんが笑いながら俺達に言ってくる。
「アルにも同じ事を言われた。あの食事は無いよね。
今回の試験に合格すれば、次は護衛任務。落ちれば初めからやり直し。
どちらにしろ、あの不味い食事になるかと思うと気が滅入る。」
全員が大笑いしている。
「そうだろ、そうだろ。昔の俺達の気持が分かっただろ。」
「やっと浩司君も拓君も冒険者の厳しさが分かったかな。
身を持って体験しないと、自分達の立場がどれだけ特殊か理解できないからね。」
ニコラスさんとトムさんが嬉しそうに言う。
「そうよね。初めて一緒に行動した時は、異質過ぎて驚いたわ。
あの時は、旅の終わりが来ないで欲しいと何度思ったか。」
「本当に、拓ちゃんが拡張バッグを用意してくれて感謝しているわ。
今の状態に慣れてしまうと、以前に戻れるか自信がないわね。」
しみじみとジェニファーさんとロビンさんが言うと、昔の苦労話を面白おかしく話してくれた。
やはり、不味い携帯食料と魔獣を倒しても素材を持ち帰れなくて悔しい思いを何度もしたそうだ。
「拓ちゃんは気を付けた方が良いわよ。
アイテムボックスを使えて、こんな拡張バッグが作れるなんて知られたら誘拐されるわよ。」
「自分達の状態か身にしみて実感できただけでも良かったと思うぞ。
ブルネリ公爵の後ろ盾が有ったとしても、他の貴族連中は手に入れたいと思うしな。」
ジェニファーさんとニコラスさんが怖い事を言う。
確かに、今回の試験での普通の状態を身を持って知ってしまうと、笑い話では済まない。
俺が厳つくて恐れられると良かったんだが。
いや、それはそれで、問題になるか。
「周りの人が色々と壁になってくれているみたいだから大丈夫だと思うが、自分達でも気を付けろよ。」
それについては、本当に感謝するしかない。
OZのメンバーは勿論、ブルネリ公爵、ピース医師、トリス錬成術師、ニックさん、それにアークの皆には迷惑を掛けている。
ピース医師やトリス錬成術師にはイルミネーションや水晶の玉では、身代わりになってもらった様なものだし。
今度、皆に対して改めてお礼の食事会でも開かさせて貰おう。
「流石の拓君も、少しは考えたみたいだね。
話は変わるけど、試験の合格発表は何時ごろ行われるのかな。」
トムさんに午前中に行われる発表時間を教えると
「それに合わせて、僕らもギルドに行かないか。」
落ちていた事を考えると止めて欲しかったが、皆さん、自分達が試験を受けた時の話で盛り上がり止められる状態では無かった。
その晩は、皆の前で自分1人だけ落ちていた夢を見て、熟睡出来なかった。
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